アルコールバーナーはチタン一択?特性について知りたい!

最終更新日:2019/01/15

アウトドアのアイテムとして、アルコールバーナーが注目されています。

そのアルコールバーナーには、チタンを使用した商品が多いです。

チタンには、様々な特性があるのをご存知でしょうか。

その特性がアウトドアの際にどう役立つのか、まとめていきます。

アルコールバーナーに多く使用されているチタンとは

まず、チタンについて詳しくご説明します。

チタンの種類は、主に「純チタン」と「合金チタン」に分けられます。

純チタンは、不純物をほとんど含みません。

合金チタンは、使用目的に応じて他の合金元素を加えたものです。

また、加えた合金元素により強度が変わる特性があります。

次に、チタンの主な特性についてみていきましょう。

チタンは、多くの金属のなかでも軽量です。

チタンのアルコールバーナーを持った時に、軽いと感じたことがあるでしょう。

また、強度が高いことも挙げられます。

その強度は、アルミに比べ3倍にもなるのです。

これは、チタンにバネの性質があるためといえます。

そのためしなりやすく、折れたりする心配も少ないでしょう。

それ以外にも、錆びに強いという特性もあります。

船舶でも使用されていることからも、その強さがお分かり頂けるでしょう。

アウトドアの際には、雨などでアルコールバーナーが濡れてしまうことも多いですよね。

このように、錆びに強いことは様々なメリットを生むともいえるでしょう。

アルコールバーナーだけじゃない!チタンの幅広い活躍

チタンには、様々な特性があることがわかりましたね。

その特性は、アルコールバーナー以外のものにも多く生かされているのです。

主な使用例は以下となります。

●航空機

安全面においても、高い強度を求められるのが航空機です。

チタンは、コックピットの窓の枠をはじめ、胴体の尾の部分などに使用されています。

航空機の運航時のトラブルとして、結露が原因になることが多いのをご存知でしょうか。

この結露にも、チタンの特性が役立ちます。

熱伝導率の高さゆえ、結露を防ぐのです。

●船舶

前項でも触れましたが、チタンは船舶でも使用されていますよね。

耐食性に長けていますが、なかでも海水耐食性に優れています。

●土木や建築

家の屋根や、ビルなどの外壁にも使用されます。

また、歴史ある寺院の屋根などにも使用されているのです。

木材を守る役割も担っているとは驚きですね。

●アクセサリー

様々なアクセサリーに使用されています。

チタンは金属アレルギーを起こしにくいのも特徴です。

そのため、安全にアクセサリーを身に付けたい方にもおすすめでしょう。

●アウトドアやスポーツ

軽量で強度の強いことを生かして、ほとんどのスポーツ用品に使用されています。

アウトドアにおけるアルコールバーナーのメリット

アルコールバーナーは、アウトドアの必需品ともいわれます。

主なメリットをみていきましょう。

アウトドアの際は、多くの荷物を持参することも多いですよね。

アルコールバーナーは軽量でコンパクトなため、持ち運びに便利です。

その素材がチタンであれば、なおさらでしょう。

また、構造のシンプルさも挙げられます。

そのため、故障しにくいというメリットがあるのです。

ちなみに、火を扱うアイテムの効率的な使用には、早い点火が重要ですよね。

アルコールバーナーであれば、一発で点火が可能です。

冬場などの寒い時期でも、すぐに点火します。

それは、氷点下の環境であっても同じです。

アルコールバーナーは、アルコールの気化にも能力を発揮します。

風防との使用により、火力の低下を防ぐこともできるのです。

機能の高さがうかがえますよね。

アウトドアでは、長時間アルコールバーナーを使用することも多いものです。

その際、燃料の消費も心配ですよね。

このアルコールバーナーの燃料である、燃料用アルコールも優秀なのです。

少量で長時間の使用が可能なため、コスト面でも優れているといえるでしょう。

まずは自作のアルコールバーナーで試すのも手!?

アウトドアは、アイテムを揃えるのも楽しみの一つですよね。

ですがその反面、出費が気になるのも事実です。

そのために、おすすめの方法があります。

これまでご紹介したアルコールバーナーですが、まずは自作のもので試してみてはいかがでしょうか。

チタンのアルコールバーナーは、先述した通り軽量で強度の強さが魅力です。

アウトドアの際にもおすすめといえるでしょう。

ですが、初めはコスト面を考慮し、自作のものでアルコールバーナーのよさを実感するのもよいでしょう。

ここでは、空き缶を使用したアルコールバーナーの作り方をご説明します。

①トップホールを書く

空き缶を逆さまにしましょう。

サイズを考えながら、トップホールをマーカーなどで書きましょう。

サイズが大きすぎると、炎も大きくなりやすいため、使用しにくくなります。

また、燃焼する時間が短くもなりますので、大きすぎず小さすぎずが目安でしょう。

②穴をあける

書いた線に沿って、穴をあけます。

ニッパーなどを使用しましょう。

③ジェット孔をあける

ピンで等間隔にあけます。

そうしたら、ジェット孔のサイズをドリルで調節しましょう。

このサイズが小さければ炎が大きくなり、また小さければ炎が安定します。

④空き缶をパーツごとに分ける

トップホール、缶の口、円筒の3つのパーツを、切ってわけましょう。

円筒のパーツを長くとることで、アルコールを多く入れておくことができます。

⑤内筒を作る

円筒のパーツを利用します。

⑥組み立てる

各パーツにやすりをかけたら、組み立てましょう。

アルコールを入れたら、点火します。

やはりチタンがおすすめ!?アルコールバーナー

ここでは、選りすぐりのアルコールバーナーをご紹介しましょう。

【トランギア アルコールバーナー】

アウトドア愛好家のなかでも人気の高い、ロングセラー商品です。

エチルアルコールやメチルアルコールなどが燃料となります。

これらは薬局でも取り扱っています。

そのため、燃料の調達も手軽なのがうれしいですね。

【エバニュー チタンアルコールストーブ】

チタンを使用し、軽量さに優れています。

構造もシンプルで、お手入れも楽です。

コンパクトなわりに、火力の強さが引き立ちます。

【JOOCII アルコールシングルバーナーセット】

頑丈な五徳がセットの商品です。

消化蓋も取っ手付きで、使いやすいでしょう。

収納袋付きで、持ち運ぶ際にも便利ですね。

【ソロストーブ ソロアルコールバーナー】

火力調節が可能です。

ゴムパッキンも強度があり、しっかりと蓋が閉まります。

アルコールが漏れる心配を軽減してくれるでしょう。

アルコールバーナーで簡単ポトフ

アウトドア料理におすすめな、ポトフの作り方をご紹介しましょう。

今回は、材料を切るなどの手間を省きます。

そのため、アウトドア初心者にもおすすめです。

【1人分の材料】

・冷凍の野菜ミックス 1袋の半量
・ウインナー 1袋の半量
・ミニトマト 5個
・コンソメ(キューブ状のもの) 1個
・水 200ml

【作り方】

①アルコールバーナーの燃料を入れる

40mlほど入れましょう。

②コッヘルに材料を入れる

冷凍の野菜ミックスを入れてください。

ウインナーも、切らずにそのまま入れて大丈夫です。

③水とコンソメを入れる

同時にミニトマトも入れます。

④アルコールバーナーで煮る

点火したアルコールバーナーで煮ましょう。

おおよそ、7分が煮る時間の目安です。

このように、アルコールバーナーは料理の際にも便利です。

そのときに、アルコールバーナーが水分で汚れることもあるでしょう。

そのため、錆に強い特性を持つチタンのアルコールバーナーをおすすめします。

チタンのアルコールバーナーは荷物の軽量化にも最適

多くのアルコールバーナーに使用されるチタンには、様々な特性があります。

チタンは、アルコールバーナー以外にも幅広く使用されていますよね。

もちろん、アウトドアでもその特性は役立ちます。

アウトドアの際は、アルコールバーナーが便利ですよね。

それがチタンのアルコールバーナーであれば、より軽量でコンパクトです。

場所をとらず、持ち運びも楽なのがうれしいですね。

アウトドアの際の、荷物の軽量化にも大いに役立つでしょう。

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