キャンプの時の料理や、ちょっとした湯沸かしなどで大活躍するカセットコンロは、なくてはならない必需品ですね!
しかし、そんなカセットコンロは使い方を一歩間違えると、ヤケドや火災など思わぬ大事故につながる危険性があります。
一体、どんな危険性があって、どうやってその危険を回避することが出来るのでしょうか?
キャンプでのカセットコンロの役割
キャンプといえば、バーベキューやカレーや飯盒でご飯を炊いたりと、いろんな楽しみがありますね。
どの料理をするのにも、やはり火は必要です。
炭で火をおこすのもキャンプならではですが、手間も時間もかかります。
また、それだけでなく、炭を扱うのは初心者には少し難しかったり、危険だったりします。
そんな時に役立ってくれる強い味方が、カセットコンロです。
カセットコンロさえあれば、初心者でも簡単に火を使った料理をキャンプで楽しむことができます。
ちょっとした湯沸かしの時でも、すぐに火を使うことが出来るのでとても便利で、燃料のガスボンベも最近では100円均一でも売ってるほどなので、とても経済的です。
「使いたい時にすぐ火を着けることが出来て、使わない時はすぐに消火することが出来る」
そんな便利アイテムが、カセットコンロです。
カセットコンロの危険性と事故事例
とても便利で役立つカセットコンロですが、火を使いますし燃料にはガスを使っているので、使い方によってはヤケドや火事などの危険性もあります。
そんな、キャンプ中にカセットコンロを使って事故になった例をいくつか調べてみました。
○カセットコンロ使用中に火が消えたので、ガスボンベを取り外した途端、ガスボンベが破裂し手をケガした
○カセットコンロを向かい合わせて使っていて、ガスボンベが熱せられて爆発した
○カセットコンロより大きな鍋を使っていて、熱がこもりガスボンベが爆発した
○ガスボンベがきちんと取り付けられておらず、漏れたガスに引火した
○カセットコンロをテントの中で使用しており、テントに引火した
○カセットコンロをテントの中で使用しており、一酸化炭素中毒になった
○風よけの衝立に段ボールを使用しており、カセットコンロの火が引火した
キャンプ中のカセットコンロによる危険な事故の原因は?
先程の例を見ていただいてもわかるとおり、様々なカセットコンロが原因のキャンプ中の事故が発生しています。
それでは、もう少しくわしく迫っていきましょう。
◆ガスボンベの破裂・爆発
カセットコンロの事故で特に多いのが、燃料であるガスボンベの破裂や爆発による事故です。
ガスボンベには、中身にLPガスが入れられていて、そのガスにカセットコンロで火をつける仕組みになっています。
ガスボンベは大きく分けて、ノーマルタイプとハイパワータイプ(寒冷地用)があります。
それぞれ、中身のLPガスの種類が違い、ノーマルタイプはブタン、ハイパワータイプはイソブタンが主成分となっています。
そして、どちらもガスボンベの容器の中に圧力を掛けられて、液体になった状態で入っています。
容器はとても頑丈に作られていますが、外から熱が加えられると中のガスの温度が上がり、暖められたガスの圧力で破裂したり、温度が高いと爆発したりしてしまいます。
◆引火・ヤケド
カセットコンロは火を使うので、カセットコンロの回りに燃えやすい紙や布などを置いていると、すぐに引火してしまいます。
また、カセットコンロはほとんどが金属で出来ているため、火によってかなり熱くなります。
その熱くなった部分を素手で触ったりすると、当然のことながらヤケドしてしまいます。
火を消してからも、しばらくは熱くなっている状態のままなので、注意が必要です。
◆一酸化炭素中毒
ガスコンロが不完全燃焼状態になると一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素は人体にとても有害で、吸った量が多いと最悪の場合、死亡してしまうこともある危険なものです。
カセットコンロをテントなどの狭くて密閉された空間で使っていると、その一酸化炭素がすぐに充満してしまい、事故へとつながります。
カセットコンロの危険な事故を回避するために
とても危険なカセットコンロの事故を回避するには、どのような対策があるのでしょうか?
◆決められた規格のガスボンベを使う
カセットコンロの種類によって、装着出来るガスボンベの大きさや種類が決められています。
取扱い説明書などに、どのガスボンベを装着したら良いのかが書かれていますので、必ず決められたものを装着するようにしましょう。
◆使い方をよく確認してから使用する
ガスボンベの装着の仕方・火の着け方・火力調整・消火の仕方などを、事前に取扱い説明書などでよく確認してから使用するようにして、書かれていること以外の使い方はしないようにしましょう。
◆カセットコンロの大きさに合った調理器具を選択する
カセットコンロに対して大きすぎたり、小さすぎたりする調理器具を使うと、思わぬ事故が起きてしまう可能性が高くなります。
使っているカセットコンロの大きさに適切な大きさの調理器具を使って、調理するようにしましょう。
◆適切な場所で使う
回りに燃えやすいものが無い場所で使うようにしましょう。
また、カセットコンロ同士を並べて使ったり、他の高温になる器具の近くで使うのは避けましょう。
◆換気を十分にする
キャンプなど、屋外でつかっている時はあまり心配はありませんが、室内でカセットコンロを使う時は一酸化炭素中毒にならないように、こまめに換気をするようにしましょう。
カセットコンロのメンテナンス方法
カセットコンロは丁寧に使っていると、何年でも使うことが出来ます。
しかし、何のメンテナンスもせずに使っていると危険な事故を起こす原因ともなるので、定期的なメンテナンスが必要となります。
最も簡単なメンテナンスの方法は、やはりキャンプなどで使ったあとに、掃除をすることです。
掃除せず汚れたまま使っていると、火が着きにくくなるなどの不具合が発生したり、付着した油汚れなどにコンロの火が引火してしまったりする危険もあります。
そんなことを防止するためにも、五徳などの取り外せる部分や手の届く範囲は、使ったあとに掃除するようにしましょう。
また、火の着きが悪くなったり、使っている途中で頻繁に火が消えたり、変な燃え方をするようになったら、メーカーに見てもらうようにしたほうが安全です。
日頃から火の様子や、変な臭いはしないかなどよくチェックしておけば、事故を防ぐことも出来ます。
出来る範囲で良いので自分でメンテナンスをするようにして、難しかったり危ない、と思った場合はメーカーなどに相談するようにすることが重要です。
キャンプにオススメのカセットコンロ
キャンプに持っていくカセットコンロで重要になるのが、コンパクトで持ち運びが楽、火力があり、風やいろんな環境に強い、などの機能になります。
そこで、このような機能のあるオススメのカセットコンロをご紹介します。
○イワタニ/「カセットフー マーベラスII」
カセットコンロの有名メーカーであるイワタニの製品です。
トップカバーと風防リング、というダブルの防風機能で風を防いでくれるので、屋外で風がある時でも十分活躍してくれます。
持ち運ぶ時も本体に取手が付いているので、ヤケドの危険性も少なく、とても便利です。
○イワタニ/「カセットフー ボーEX」
イワタニで人気のカセットフーシリーズの中でも最も強い火力があります。
風にも負けない強火と効率良い熱伝導構造で、キャンプの時も大活躍です。
さらに専用キャリングケースが付いているので、持ち運びも便利です。
○イワタニ/「ウィンドブレイクこんろ カセットフー 風まる」
火力が強いので強い風の中でも活躍してくれます。
ダブル風防ユニットが付いているので、必要な空気だけを通して風は通さないようになっています。
火力は維持しつつ、最後までガスを使い切るヒート・パネル方式も搭載しているので経済的です。
カセットコンロを安全に使って快適なキャンプを!
キャンプ中にカセットコンロを使った時の危険性について書いてきました。
どの事故もきちんとした使い方で、きちんとカセットコンロのメンテナンスをしていたら回避出来るものばかりです。
せっかくの楽しいキャンプで、ケガや事故を起こしたら全て台無しになってしまいます。
カセットコンロがあれば、キャンプでも湯沸かしや料理を誰でも簡単にすることが出来ます。
上手に使って、今までよりさらに快適で思い出に残るキャンプを楽しんで下さい。