ガスのコンロがつかない!カチカチなっているけど何が原因?

最終更新日:2019/01/15

キャンプやバーベキュー、もしくは自宅のガスコンロで火がつかないとき、どうしていますか?

「カチカチ音がなっている」「すぐに火が消えてしまう」「火花はついているけど火がつかない」など、色々な症状があると思います。

そこで今回は、そんなときの原因と、対処方法をご紹介していきます。

ガスコンロで火がつかない理由!まずはこれを確認して!

ガスコンロで「カチカチ音はなるけど、どうしても火がつかない…」そんなときは、単純な理由も考えられますので、以下の点を確認してみてください。

・ガスの元栓がしまっている

室内の元栓はもちろんですが、室外のガスメーターにも元栓がついています。

いたずらで閉められた場合も考えられますので、一度確認してみてください。

・カセットコンロの場合…ガス缶が空になっている

意外に多いのがこのパターンです。

缶を外して振ってみましょう。

・自宅のガスコンロの場合…ガス代の払い忘れでガスが止まった

うっかりミスですね、請求書を確認してみましょう。

・自宅のガスコンロの場合…乾電池を使用しているコンロが電池切れになっている

乾電池の交換ランプが点灯していませんか?

点灯していなくても電池切れの可能性がありますので、念のため新しいものへ交換してみましょう。

意外にも、上記のようなうっかりとしたことが原因で、ガスがつかない場合があります。

まずは、これらを確認してみてください。

それでも火がつかない、カチカチなるだけ!次の確認点はこれ

基本的な点は問題なく、カチカチ音はなるけど火がつかない場合は、次の点を確認してみてください。

・コンロの周辺が濡れていませんか?

特に、火のつく周辺箇所は、点火プラグや安全装置があるため、事故を防ぐために火がつかなくなることがあります。

吹きこぼれなどで濡れてしまっている場合は、しっかりと水分を拭き取って、乾かしてから火をつけてみてください。

・中心のついているバーナーキャップがずれていませんか?

ガス周りを掃除した際に、ずれてしまっているかもしれません。

指定の決まった位置がありますので、その向きに修正してみてください。

また、バーナーキャップは濡れていても火がつかない場合がありますので、乾かしてから使用してください。

・鍋やフライパンが乗っていないと、火がつかないコンロもあります。

ガス台にフライパンなどを乗せてから、火をつけてみてください。

カチカチ音もならずにコンロもつかない!そんなときの原因

自宅のガスコンロの場合、着火スイッチを回したり押したりしても、カチカチ音がならず火もつかない場合、多くの原因は「電池切れ」にあります。

電池を交換しても直らない場合は、念のため、電池の種類と接着面を確認してみてください。

「うちのコンロは電池式ではない」という場合、一見電池がついているように見えなくても、本体の裏側に電池が収納されている場合があります。

本体が台から外れない場合は、ガスが乗っている下の棚をあけて、上を見てみてください。

そこに電池が収納されている場合もあります。

電池の種類は、アルカリ電池が推奨されていることが多くあります。

もしも、マンガン電池が使用されていた場合は、アルカリ電池に変えてみてください。

また、電池の接着面が錆びていたり汚れている場合も正常に作動しませんので、綺麗に掃除してみてください。

それでも問題ない場合は、電池ボックスからの配線が断線している可能性があります。

電池ボックスからでている配線が途中で切れていないか、確認してみてください。

途中で切れている場合、自分で繋ぎ直してもよいのですが、やり方がわからないときは、専門のガス業者さんへ相談してみましょう。

カセットコンロが壊れている!最終手段!分解清掃してみよう

どうしてもカセットコンロが直らないときは、分解清掃をするのも手です。

カセットコンロの場合は、危険なため、まずガス缶を外します。

一方で、自宅のガスコンロの場合は、ガスの元栓をしめましょう。

次に、上に乗っている格子上の枠を外します。

これは濡れていても点火に問題ありませんが、せっかくなので一緒に掃除しておきます。

格子状の枠の下にある天板も汚れている場合は、ついでに掃除します。

そして、バーナーキャップを外し、ひっくり返してみてください。

焦げや油などで汚れ、目詰まりをおこしている場合は、歯ブラシなどで汚れを取り除きます。

これが詰まっていると、火がつかなかったり、火がついても不安定な火力になります。

ここで注意したいのが、バーナーキャップにブラシなどの繊維が残らないようにすることです。

また、完全に乾かしてから元に戻してください。

その他、針金のような点火プラグもあります。

カチカチ音はなるけど火がつかない場合は、これが汚れている可能性もありますので、綺麗にしておきましょう。

布で汚れを拭るか、ブラシで丁寧にみがきます。

コンロの火はついたけどカチカチ音が止まらない!大丈夫?

コンロのカチカチ音は、点火する際の火花の音です。

通常は火がついて数秒で止まりますが、火がついても音がなりっぱなしの場合は、ガスをつけるときの着火スイッチが元に戻っていない可能性もあります。

油汚れでベタベタになり、戻りが悪くなっているかもしれません。

着火スイッチが元に戻ってない場合は、手動で戻すとカチカチ音が止まります。

この場合、着火スイッチ周辺の隙間を、爪楊枝などで綺麗に掃除してみてください。

また、着火スイッチを戻してもカチカチ音が止まらない場合は、電池を外すと音が止まるはずなので、外してみてください。

火がつかないときもカチカチ音が止まらない場合は、同じく着火スイッチが元に戻っていない可能性があるので、その場合も確認してみましょう。

そして、スイッチ周辺を掃除しても直らない場合、素人ではこれ以上の修理が難しくなりますので、ガス屋さんへ相談してみましょう。

修理内容によっては、新しいものへ買い換えたほうが安く済む場合もあります。

まずは、どのくらいの修理費用になるか確認してから、修理を依頼するようにしましょう。

どうしてもコンロの火がつかない!キャンプで困ったときに!

カチカチ音もならず火もつかない状態になり、完全に壊れてしまった場合、自宅では電子レンジやオーブンレンジなどで一時的に代用できます。

しかし、野外でカセットコンロが使えなくなった場合は、どうにもできないですよね。

そんなときには、自分で火をおこしてみましょう。

火のおこしかたは色々ありますが、代表的な「摩擦熱」での方法をご紹介します。

まずは、火をおこすための棒として、ヒノキやスギなどの丸い棒を探します。

棒と摩擦をおこすために、木の板があるとよいのですが、木の板がない場合は、木の枝をナイフで削り、板状にしても使えます。

ナイフがあれば、板の面に木の枝が入るぐらいのくぼみをつくり、そこに棒をはめてゆっくりと棒をまわし、だんだんと丸くしていきます。

丸いくぼみができたら、くぼみに向けて三角形の切り口をつくります。

そこから摩擦された木のくずが落ちて、火種ができますので、下に枯葉をひいておきましょう。

木の棒をくぼみにはめこみ、左右の手のひらではさみこみ、手をこすり合わせるような形で、勢いよく棒を回転させます。

このとき、木と同じ色の屑がでてきますが、まだこれでは足りません。

しばらく摩擦を繰り返すと、木屑がこげ茶色になってきます。

ここからさらに摩擦を繰り返していくと、煙がでてきますので、下にたまった屑の山からも煙がでてくれば火種ができています。

火種ができたら、枯葉にのせて息を吹きかけますが、火種を手の力でつぶしてしまわないように注意してください。

火がおきたら、薪や炭の中へ入れて火を大きくしましょう。

突然コンロが使えなくなってもパニックにならないで!

特に、野外でキャンプ中にコンロが使えなくなると、料理もできなくなって一気にテンションが下がってしまいますね。

しかし、今回ご紹介した内容で、大抵のトラブルは回避できるはずです。

そして、最悪な場合は、自分で火をおこせるようになっておくと、災害や遭難などいざというときにも助かることがありますので、機会があったらぜひ練習してみてください。

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