キャンプなどのアウトドアで使う照明と言えば、ガスランタンがあります。
しかし、ガスランタンはマントル交換が必要という事を聞いて、よくわからないから手を出せていないという方もいるのではないでしょうか。
コールマンのガスランタンを例に、マントル交換の方法をご紹介していきます。
アウトドアのムードを作るガスランタン!
皆さんは、キャンプなどで夜を過ごす時、照明に何を使っていますか?
近頃は手軽なLED照明グッズも普及していますから、そういったものを使っているという方も多いかもしれませんね。
LED照明は、火を取り扱うわけではありませんから、火の気に注意せずとも気軽に使えるので、とても便利です。
しかし、せっかくのアウトドアですから、本物の火の照明を使ってみるのも良いものですよ。
暖かい光に照らされて夜を過ごせば、日頃の疲れを忘れてしまうくらい癒されること間違いなしです。
マントル交換やプレヒートのような一見よくわからない操作があって手を出しにくいガスランタンですが、この記事で詳しく使い方をご説明いたしますので、これをきっかけにガスランタンデビューしてみてはいかがでしょうか。
記事後半では、おすすめしたいコールマンのガスランタンもご紹介しますよ。
コールマンを例にガスランタンの使い方
まずは、簡単にガスランタンの使用方法をご説明します。
①ガス缶の取り付け
ガスランタンの燃料となるのは、バーナーなどに使われるOD缶やCB缶などのガス缶です。
ガスランタンの燃料弁が閉まっていることを確認してから、このガス缶を取り付けましょう。
取り付けの際には、しっかりと取り付けられて、ガス漏れなどが無いことを確認してください。
②グローブの取り外し
グローブやホヤと呼ばれることが多いガスランタンのガラス部分を取り外します。
割らないように気を付けてください。
③マントルの取り付け
マントルの取り付け部分にマントルを取り付けます。
ランタンにもよりますが、コールマンなどの場合、本体の中心に下向きについていることが多いです。
マントルの取り付けの詳細については、後ほど解説するマントル交換を参照してください。
④グローブの取り付け
マントルに触れないように、慎重にグローブを取り付けます。
⑤点火
燃料弁を開いて、ガスが出ている音を確認したら、点火装置を押します。
もし点火装置が無い場合には、気を付けながらライターなどで手動で点火してください。
以上の手順でガスランタンを点けることができます。
ガスランタンの明るさは燃料弁を操作して調整してください。
そもそもマントルって何?マントル交換ってどういう事?
それでは次に、ガスランタンを使うために必要なマントルについてご説明していきます。
マントルとは、ガスランタンを光らせるために必要な部品です。
電球で例えればフィラメントのような位置づけで、マントルそのものが光を放つことで周囲を照らします。
勘違いされがちですが、ガスランタンの明かりはガスを燃やした炎によるものではなく、高温になったマントルが放つ光なのです。
原理としては、マントルにはトリウムという元素が含まれています。
トリウムは高温になると、非常に強い光を発しながら燃焼する性質があるため、この性質を利用して明かりとして使っているのがガスランタンなのです。
ガスランタンに取り付けたマントルは灰化しているため、ちょっとした衝撃で簡単に崩れてしまいます。
マントルが崩れてしまえば、ガスランタンは光ることができませんので、もしマントルに穴が開いたり崩れてしまった場合には、マントルの交換が必要になります。
コールマンだけではなく、ほとんどのガスランタンはマントルを使う仕組みなので、ここでマントル交換の方法をおさえておきましょう。
コールマンを例にガスランタンのマントル交換の方法
次に、ガスランタンのマントル交換の方法について、コールマンの製品を想定してご紹介していきます。
先ほどのガスランタンの使い方では省略した部分もありますので、再度こちらをお読みいただければと思います。
①グローブを外す
②マントルを取り付ける
ガスランタンの取り付け部にマントルを取り付けましょう。
新品のマントルは、口に絞り紐がついたメッシュでできている袋のような見た目をしています。
取り付け部は、ガスランタンの上側に下向きについていることがほとんどで、管にはくびれがついています。
マントルの口を、ガスランタンの取り付け部分のくびれた部分に合わせて取り付けて、紐を絞って縛り付けます。
余った紐はカットしておきましょう。
③マントルの形を整える
取り付けたマントルがきれいな球の形になるように、しわを伸ばしたりして形を整えましょう。
④マントルの空焼きをする
マントルを取り付けられましたが、このままでは発光しません。
マントルを空焼きして灰化させて、トリウムの塊に変化させましょう。
マントルを下からライターなどで炙ってあげると、燃えて全体が白くなっていきます。
全体が白い灰のようになれば空焼き完了です。
灰化したマントルは非常にもろいので、触れないように気を付けましょう。
⑤グローブを取り付ける
マントル交換は毎回しないといけない?
先ほどはコールマンのガスランタンを例にマントル交換の方法をお伝えしました。
意外と簡単なので、ガスランタンに挑戦するハードルが下がったのではないでしょうか。
ぜひガスランタンを手に入れて、ムーディーな光を手に入れてみてくださいね。
ここで、ガスランタンについてのよくある疑問である、マントルを交換するタイミングについてお伝えしておきます。
マントルは消耗品というイメージがあるため、なんとなく使用するたびに毎回交換しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
消耗品とはいえ、マントルを毎回交換していると結構な出費がかさみますよね。
しかし、マントルは毎回交換する必要はありません。
マントルに穴が開いたり、崩れてしまわない限りは、何度でも再利用することができますよ。
もしガスランタンを使っていて、光が弱まってきたことを感じたり、マントルに大きな穴が開いてしまった場合には、マントルを交換してください。
また、マントルは毎回交換する必要がないとはいえ、非常にもろいものですから、いつ崩れるかわかりません。
アウトドアでガスランタンを使う場合には、忘れずに予備のマントルを持参するようにしましょう。
うっかりマントルが崩れてしまって、予備のマントルが無いために真っ暗な中で一晩過ごすような事態にはなりたくないですよね。
ガスランタンを買うならコールマンがおすすめ
最後に、おすすめのガスランタンをご紹介します。
ガスランタンと言えば、コールマンをおすすめしたいので、コールマンのラインナップからおすすめのものをピックアップしました。
■フロンティアPZランタン
小型のランタンで、ガスランタンの入門におすすめですよ。
幅は10cm程度なので、スペースを取らずにテーブルの上を明るく照らしてくれます。
■2500ノーススター® LPガスランタン
口が2つあいているチューブマントルというマントルを使うタイプのガスランタンです。
表面積が大きいチューブマントルのおかげで、320キャンドルパワーの大光量を誇ります。
かなり広い範囲を照らせるので、キャンプの照明のメインを張れますよ。
■ルミエールランタン
マントル交換が不要なガスランタンです。
ろうそくのような揺らめく火が特徴で、見ていると癒されてしまいますよ。
テーブル用照明にいかがですか。
マントル交換は簡単!ガスランタンを持ってアウトドアに飛び出そう!
以上、ガスランタンの使い方やマントルの交換・空焼きの方法をご紹介してきました。
便利な電池式の照明が普及しているこの頃ですが、あえて本物の火を使う照明を持ってキャンプに行くのも雰囲気があって乙なものですよ。
ガスランタンに挑戦するうえでハードルとなるであろう、ガスランタンの使い方やマントルの交換についてお伝えしましたので、ぜひ挑戦してみていただければと思います。