コールマンのガソリンランタンはその歴史も古く、キャンプ用品の中でも長く愛されています。
そんなガソリンランタンですが、正しい使い方で何十年にもわたって使うことができます。
一体どのようにして使えばいいのでしょうか?
ガソリンランタンのコールマン?どのようなブランド?
ランタンのマークでおなじみのコールマン。
アウトドアショップやアウトドア用品を扱う店舗には、ほとんどその商品があるため、目にしたことがあるのではないでしょうか。
コールマンは1900年に、アメリカのウィリアム・コフィン・コールマンによって誕生したブランドです。
当時は、ガソリンランプの販売を行っていましたが、粗悪品が多く故障することが多かったようです。
そのため、販売からリースへ切り替えた過去があります。
その後は、耐久性とメンテナンス性を上げることで、顧客からの信頼を得るようになりました。
創業当時は、販売の主流はランプがでしたが、電灯が普及するようになってくると、屋外でも使えるガソリンランタンの開発が行われました。
このガソリンランタンは、1914年に「アークランタン」として販売されました。
アークランタンは当時のアメリカ軍も使用されていました。
1923年には、燃焼器具を2つ並べた「キャンプストーブ」が販売されました。
「キャンプストーブ」は、改良を重ねながらも現在までほとんど姿を変えず、「ツーバーナー」として販売されています。
現在、日本法人のコールマンジャパンがあります。
日本人向けの商品開発もされており、他のアウトドアブランドよりも比較的安く手に入ることで人気を集めています。
1914年から現在までの長い歴史のあるガソリンランタンは、正しい使い方をすることで、親から子へと受け継げるほど、長く使うことができます。
正しい使い方をすることで長く使えるガソリンランタン
コールマンのガソリンランタンは、LEDランタンなどよりも丈夫な作りをしています。
そのため、正しい使い方をしていれば長く使うことができます。
長く使うことで、味のあるいい雰囲気を醸し出してくれるかもしれません。
使い方に慣れるまでは、難しく感じてしまうこともありますが、その分愛着も湧きますね。
実はガソリンランタンは、国内で販売されているメーカーでは、コールマンが一番手に入れやすいのです。
また、アメリカ製・カナダ製のビンテージものも人気があります。
外国製のものでは、塗装の規制があるため、赤いガソリンランタンも人気があります。
ビンテージものでも使い方がよかったおかげで、現在も使うことができるものも多くあります。
コールマンのガソリンランタンの使い方とは?
コールマンのガソリンランタンは、他の製品に比べてシンプルな作りになっています。
ガソリンランタンの仕組みと使い方さえ理解してしまえば、簡単に扱うことができます。
ガソリンランタンは、5つの行程で点火することができます。
①燃料を入れる
コールマンのガソリンランタン専用の「エコクリーン」というホワイトガソリンを使います。
ガソリンランタンのタンク8分目を目安に入れましょう。
②ポンピングを行う
加圧した空気を燃料に送り出す、ポンピングという作業をします。
ガソリンランタンの中央部にある燃料バルブをoffにし、ポンプノブを2回転しopenさせます。
ポンプノブを親指で押さえ、人差し指と中指を添えておしこみます。
力を入れずに手前に引く、という作業を、押し込めなくなるまで約50回ほど行います。
穴から指を外し、押し込んだら右に回転が止まるまで回します。
③マントルを取り付ける
マントルをバーナーチューブの先端の溝に取り付けます。
マントルの交換が必要になった時に、マントルを取りやすくすため、二重に仮結びでとめてください。
固く結んでしまうと、取りづらくなってしまうためです。
④マントルを空焼きする
燃料は出さず、マントルを灰状にします。
ライターなどで、マントルの下側からまんべんなく燃やしてください。
⑤点火する
柄の長いライターなど、火種をマントルに近づけ、燃料バルブを左に回します。
火がついたら、ポンピングを追加で行い、光を安定させてください。
コールマンのガソリンランタンの故障の原因
せっかくコールマンのガソリンランタンを手に入れても、正しい使い方とメンテナンスを行わないと故障してしまいます。
故障の原因として多いのが「ポップンジャーのメンテナンス不足」と「燃料トラブル」です。
ポンピングを行うときに使うポップンジャーは、メンテナンスが必要になってきます。
なぜなら、ポップンジャーの先端にあるポンプカップは、ゴムでできているためです。
長期間使うと、どうしてもポンプカップが、劣化し縮まり、硬くなってしまいます。
ポンピングを行っているときに、引っかかる感触・抵抗力がない場合は、メンテナンスが必要になってきます。
この状態のままだと、ポンピングをしているとき、空気をタンクの中に押し込むことができません。
メンテナンス方法は、「リュブリカント」という専用の潤滑油をポンプキャップの穴から2、3滴注入する方法です。
もし、この方法を行っても改善しない場合は、ポンプカップの交換を行ってください。
ポンプカップの寿命を長くするには、普段からの定期的な注油が必要になってきます。
燃料トラブルについては、コールマンから販売されている純正のホワイトガソリンを必ず使いましょう。
自動車のガソリンや純正でないガソリンには、ランタンには良くない不純物が入っているため、目詰まりや異常燃焼の原因になります。
その他の注意したい使い方は?
コールマンのガソリンランタンは点火直後、火が燃えあがることがあります。
慣れていないと驚いてしまいますが、ポンピングさえしっかり行っていれば、徐々に火は落ち着いてきます。
しかし、もしもポンピングが不十分だと、そのまま燃え上がってしまう可能性がありますので、ポンピングはしっかり行ってください。
燃料バルブは使うときに、いきなり全開に開かないでください。
始めは半分程開き、マントルが光るようになり、音が鳴るようになったら、少しずつ全開にしていってください。
また、ガソリンランタンの着火場所にも注意が必要です。
ガソリンランタンは火を使う道具です。
テントの中や、タープなどの燃えてしまいやすい物の近くで着火はしないことをおすすめします。
焦げてしまう・燃えてしまう可能性があるためです。
正しい使い方をして、危険を回避しましょう。
使い方別おすすめガソリンランタン、その他のランタン
コールマンのガソリンランタン・ガスランタン・LEDランタンは、種類が豊富です。
おすすめの商品を、使い方別にご紹介していきます。
テーブルの上で、ランタンを使うときに、おすすめしたいものがこちらです。
商品名:ルミエールランタン
重量:約210g
燃焼時間:ガス缶230g使用の場合、約28〜38時間
マントルを使わずに使うことができるランタンです。
キャンドルよりも大きな炎で、テーブルを優しく照らしてくれます。
火を使うことができない、テント内で使えるランタンでおすすめしたいものがこちらです。
商品名:CPX6リバーシブルLEDランタン
重量:約775g
点灯時間:乾電池使用・High約15時間、 Low約270時間・CPX6使用時・High約4時間、Low約27時間
このLEDランタンは、逆さ吊りにしても使える特徴を持っています。
ライト部分が、透明な作りなので、影ができることなく明るくテント内をて照らしてくれます。
最後に、メインのランタンとしてご紹介したいものがこちらです。
商品名:ワンマントルランタン
重量:約1.4kg
燃焼時間:7.5~15時間
これまでご紹介してきたガソリンランタンです。
このガソリンランタンはテーブルランタンとしても使うことができます。
使い方のコツさえつかめば長く使うことができます。
コツをつかんでガソリンランタンを長く使おう
ガソリンランタンには、ガスランタン・LEDランタンなどにはない、手間や音で、使っている実感を感じることができます。
ガソリンを使用するので、慣れないうちは少し不安な部分もありますが、慣れてしまえばキャンプのよき相棒になってくれることでしょう。
ガソリンランタンのほかにもガスランタン・LEDランタンも活用しながら、キャンプを楽しみましょう。