コールマンで実践!シュラフの効率的なたたみ方

最終更新日:2019/01/15

シュラフを使うことのメリットは、その軽さと収納性にあります。

寝具でありながら小さく収納できることは、多くのキャンパーにとってとても魅力的なことでしょう。

本記事ではコールマンのシュラフを例に、キャンプの必需品であるシュラフのたたみ方についてご紹介します。

シュラフってなに?コールマンでも取りそろえる3タイプとは

始めに、シュラフとはどのようなものかご説明します。

シュラフとは「寝袋」を指す呼び名です。

袋状になった携帯用寝具で、キャンプや登山などでテント泊をする際に使うほか、近年では防災用品としても用いられることがあります。

ちなみに「シュラフ」とはドイツ語の「シュラフザック:Schlafsack」からきています。

野外で使用することを目的としており、中には保温材としてダウンや化学繊維が詰められています。

封筒型、マミー型、ラップ型など、各メーカーにより採用されている形に違いがあります。

封筒型は四角い形をしていて、中には用途に合うよう連結できるものもあります。

マミー型は頭部以外をすっぽり覆うことのできるタイプで保温性の高いダウンをしようしたシュラフによくみられる形です。

ラップ型はチャックを締めると全身をシュラフの中に収めることができるものです。

より寒さの厳しい環境での使用に適しています。

コールマンではこの3タイプすべての形を取り揃えていますので、シーズンや目的により、豊富なラインナップの中から選ぶことができます。

コールマンのシュラフの中綿は、ほとんどがポリエステルと呼ばれる化学繊維ですが、他メーカーにはダウンが詰められた、より軽く保温性の高いものもあります。

化学繊維とダウンでは、たたみ方や扱い方が少し異なりますので注意が必要です。

シュラフを選ぶ手がかりを知る

たとえキャンプでのテント泊であっても、一日の疲れをとるために眠る時間は快適であってほしいものです。

出かけるシーズンと使うシュラフによってこの快適さに差が出てきますので、シュラフを初めて選ぶときには利用シーンを明確にしておくと迷いが少なくて済みます。

シュラフには「快適使用温度」「限界使用温度」があります。

どちらも、読んで字のごとくですが、注意するべきなのは「限界使用温度」です。

これはコールマンをはじめとする製造メーカーが設定した、シュラフを使用できる外気温の範囲を示すもので、外気温が限界使用温度より低い場合、身体に何らかの悪影響がでます。

夏場はあまり気にすることは無いかもしれません。

ですが、秋から冬にかけて登山でのテント泊など、冷え込むシチュエーションでの使用の場合であれば、この限界使用温度に注意してシュラフ選びをしましょう。

上記のような、寒さの厳しい環境でテント泊はしないという方は、3シーズン(春夏秋)用とされているタイプをおすすめします。

春から秋にかけては、3シーズン用のシュラフを使い、その時々で衣類などで調整をしながら夜を過ごすことができます。

年中、登山やキャンプを楽しむという方は3シーズン用とは別に冬用の寒さに強いタイプのシュラフを準備すればオールシーズン対応できます。

また、シュラフのサイズは、あまり大きなものを選ばないことがポイントです。

シュラフが体にしっかり密着していることで保温力が保たれますので、大きければより暖かいということはありません。

サイズが大きく隙間ができると、かえって保温力が下がってしまうので非効率です。

次項からはシュラフのたたみ方についてご紹介していきます。

コールマンのシュラフを例にたたみ方の手順を覚える

コールマンから販売されているシュラフの大半は、化学繊維の中綿を使用しています。

ここでは基本のたたみ方として、コールマンのマミー型シュラフのたたみ方をお伝えしていきます。

【シュラフのたたみ方】

①シュラフを縦に二つ折りする

シュラフに付いているゴミなどを取り除き、縦長になるように二つ折りします。

②頭が当たる部分を足元に向かって二つ折りする

重ならない部分を残しております。

この時点で、シュラフの長さが半分になります。

③②の折り目の部分から空気抜きをしながら丸めていく

収納袋の大きさを考慮して丸めていきます。

幅などが袋に入らない時はその都度折り込みながらたたんでいきます。

④シュラフをベルトや紐で締める

こうすることで収納袋に入れやすくなります。

⑤収納袋に詰める

袋とシュラフを回転させながら押し込むと入れやすくなります。

⑥ドローコードを引いて封をする

シュラフをすべておさめてドローコードを引き絞り、収納完了になります。

コールマンをはじめとする化繊をつかったシュラフのたたみ方のコツ

シュラフに使われる化学繊維の中綿は、ある程度までは腕の力だけで小さくすることが可能です。

しかし、一定の大きさ以上にコンパクトにしようとすると、繊維が元に戻ろうとしてたたんだ形が崩れてしまいます。

これを防ぐためには、十分に空気を抜くことができるかどうかがポイントです。

前項でご紹介したたたみ方を実践する中で、しっかりと空気抜きをするためには腕の力だけではなく、たたんでいるシュラフに膝を乗せ、体重をかけながら丸めていくと、よりコンパクトにまとめることができます。

また、ファスナーなどのパーツが小さくまとめるのに邪魔になることがあります。

このような場合には、金具同士が重ならないように、ずらしてまとめていきます。

円筒形の形になるよう、調整しながらたたんでいきます。

コールマンのシュラフには、その形にいくつかの種類がありますが、基本的なたたみ方はどれも変わりません。

また、他社の製品であっても化学繊維の中綿が使われているのであれば、同じ方法でコンパクトに収納することが可能です。

化学繊維とダウン・素材により変わるたたみ方

ここまで、化学繊維を中綿に使用したシュラフについてお伝えしてきました。

前述のように、化繊中綿のシュラフはもとの形に戻ろうとする力が働きますので、コンパクトにたたむには少しコツが要ります。

しかし、なかなか収納できないからといって無理に収納袋に押し込んではいけません。

そのような乱暴な扱いをすると中綿の繊維が切れて、ふんわりとした感触を失ってしまいます。

面倒に思うかもしれませんが、しっかり空気抜きをしながらたたんで小さくするのが一番良い方法です。

化学繊維の中綿が使われたシュラフが多く製造・販売されている一方で、ダウンを使ったシュラフも存在します。

コールマンではあまり扱っていませんが、他のメーカーではダウンを中綿にしたシュラフが販売されています。

ダウンは化繊よりも軽いこと、大きく膨らんでいてもコンパクトにまとまる収納性の高さが魅力です。

ダウンでできたシュラフのたたみ方はどのようなものでしょうか。

実は、ダウンのシュラフはたたみません。

化繊を使ったシュラフのようにたたんでしまうと、力が不均等に加わることで癖が付き、次に広げた時にダウンが偏ってしまうのです。

ダウンのシュラフは、収納袋を回転させながら押し込んで収納します。

この方法なら、シュラフの中でダウンが偏ってしまうのを防ぐことができます。

このように、中綿の種類によって収納方法に違いがありますので、手持ちのシュラフが何でできているのかを一度確認しておくと良いでしょう。

シュラフは洗える!長く使うためにしておきたい洗濯の方法

あまり知られていないかもしれませんが、シュラフは洗濯することができます。

しかし、頻繁に洗うことはおすすめできません。

中綿が劣化して保温機能が低下してしまうからです。

洗濯の目安は、およそ30泊から50泊ほどに一度程度です。

シュラフの洗濯方法も、たたみ方と同様に使われている素材によってやり方が変わります。

それぞれの方法を簡単にお伝えしますので、参考にしてみて下さい。

【シュラフを洗濯しよう・化学繊維の場合】

①ジッパーを閉じて洗濯機へ入れる

②水をためて洗剤を投入する

③洗濯表示に従って洗濯、すすぎ・脱水まで行う

④陰干しする

洗濯前には必ず洗濯表示タグを確認し、指示通りに洗濯をしましょう。

また、コールマンをはじめ多くのメーカーから販売されているシュラフに多い化学繊維の中綿は、乾燥機に入れてしまうと熱で傷みますので必ず時間をかけて自然乾燥をしてください。

冬用のシュラフで約1週間ほどかかってしまいますが、水分が残っているをカビの原因にもなりかねませんので十分に乾かすようにしましょう。

【シュラフを洗濯しよう・ダウンの場合】

①浴槽にぬるま湯を張る

②洗剤を入れてからシュラフを浸す

③押し洗いしてよくすすぐ

④洗濯機で脱水する

④乾燥させる

ダウンの場合は洗濯は手洗い必須ですが、乾燥はコインランドリーなどの乾燥機を使うことができます。

低温を設定し、夏用シュラフは10分から20分、冬用のものは30分から40分程度を目安にしましょう。

乾燥後、ダウンの偏りがないか確かめてから収納します。

素材別のたたみ方や収納方法を身に付けよう

最近ではより軽く小さく収納できるシュラフを多く見かけます。

保温機能を備えた上に、コンパクトに収納して持ち歩けるシュラフはアウトドアの強い味方になるでしょう。

シュラフを長く快適に使っていくためには、どのような素材でできているのかを知り、それぞれに合った扱い方を身に付けることが大切です。

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