キャンプをするときに、あると嬉しいアイテムがランタンです。
各々のテントがランタンに火を灯し、キャンプを楽しんでいる人の笑顔を照らしてくれます。
最初は、ランタンの洗浄やメンテナンスは苦戦すると思いますが、一度経験してしまうと、自分で分解や組み立てメンテナンスをする楽しさや喜びに変わっていきます。
創業から100年以上続くコールマンですが、ガソリンランタンの構造は、今に至るまで変わっていません。
しかし、そんな長い歴史のあるコールマンのガソリンランタンも、メンテナンスを怠ってしまうと長続きさせることは難しいでしょう。
ランタンなどの道具は使えば使うほどに愛着が増していきます。
今回は、ガソリンランタンに重要な部品、そしてジェネレーターの洗浄の仕方や、メンテナンス方法をご紹介します。
コールマンガソリンランタン!ジェネレーターについて
まず最初に、ジェネレーターとはどういう部品なのかをご説明します。
初めて買った方や、どう洗浄したらいいのかわからない方も多いと思います。
コールマンのランタンに使用される燃料は、ホワイトガソリンとLPガスの2種類があります。
ジェネレーターは、ホワイトガソリンの燃料を使用するランタンの部品で、ガソリンを気化させるパーツとなります。
燃料を出す量の調整、ガソリンを霧状に噴霧する役目をしています。
ジェネレーターは、ガソリンランタンのとても重要な部品です。
ジェネレーターが汚れていると、火の調節がうまくいかなかったり、赤色の火になったりと、トラブルの原因になってしまいます。
使い始めてすぐにメンテナンスをしなくてはいけない訳ではありませんが、これから長く使っていくうちに必要になってきます。
そして、何らかの原因でジェネレーターが壊れてしまっても、交換できるようになっています。
コールマンランタン!ジェネレーターの仕組み
続いてコールマンのジェネレーターの仕組みについてお話しします。
ジェネレーターはどんな構造、働きをしているのでしょうか。
簡単に言うと、熱せられたジェネレーターによりホワイトガソリンを気化し、ジェネレーターのノズルから噴出します。
気化させたホワイトガソリンの出る量もジェネレーターで調整しています。
また、ジェネレーターは、スプリング・クリーニングロッド・菅で構成されていて分解ができます。
クリーニングロッドは、ジェネレーターの菅内で上下に動く事により、ジェネレーター先端部分を掃除し、先端部のノズルの詰まりを軽減してくれます。
ガソリンが乾燥し、固着して詰まらないような仕組みになっているわけです。
ジェネレーターの菅は丈夫なのですが、クリーニングロッド先端部は、とても曲がってしまいやすいという欠点があります。
構造は単純なため分かりやすく、創業時から今に至るまで変わらない構造です。
火の燃え方が悪かったり、火の色が赤くなったりした場合、分解し洗浄、または交換しましょう。
コールマンガソリンランタンのジェネレーターを洗浄する必要性
ジェネレーターは上記でもお話しした通り、とても重要な部品なので、洗浄・メンテナンスをしましょう。
ランタンの調子が悪い時、ほとんどの場合ではジェネレーターに問題があります。
交換してしまえば早いですが、4,000円程度と、なかなかの値段がします。
そのため、洗浄やメンテナンスで、少しでも長く使えるようにしましょう。
ジェネレーターに固着している汚れなど、しっかり洗浄をすることで、火の燃え方が正常になります。
ジェネレーターの先端ノズルが詰まっていると、火が出ないことがあります。
洗浄、メンテナンスをするのと、しないのとでは、ジェネレーターの持ちに大きな違いがあります。
車でもメンテナンスをしていないと、故障するところが出てきますよね。
使用頻度や使っていない期間にもよりますが、ちゃんと洗浄やメンテナンスを行っていれば長持ちします。
しっかりとメンテナンスをしている人から、10年以上も同じコールマンのランタンを使っている、という話を多く聞きます。
大体のジェネレーターは3~5年で交換となっていますが、適切に洗浄・メンテナンスをすることで、もっと長く使えます。
ジェネレーターを洗浄するときの注意点
ジェネレーターを洗浄するときの注意点をご説明しておきます。
コールマンのジェネレーターに限らず、ジェネレーターすべてのクリーニングロッド先端部の針は、かなり繊細で細いです。
分解や洗浄作業中に誤って落としてしまい、クリーニングロッド先端部の針を変形させないようにしましょう。
針を変形させてしまった場合は、新しいジェネレーターに交換してください。
また、ジェネレーター分解時に、クリーニングロッド先端部の針が曲がっていないか確認してください。
曲がっている場合は使えませんので、交換をしてください。
ランタンによっては、クリーニングロッドが取り出せないものもあります。
取り出せないものに関しても、交換が必要となります。
さらに、ジェネレーター先端ノズルの穴は固い針金を使わないようにしてください。
ジェネレーターは洗浄、メンテナンスをすれば長く使えるとお話ししましたが、ジェネレーターは消耗品なので、洗浄しても直らない場合は交換してください。
洗浄して直らない時のために、予備のジェネレーターを常備することをおすすめします。
ジェネレーターが汚れる原因
ガソリンは気化しやすいので、菅の中でガソリンが乾燥し固ってしまい汚れてしまいます。
また、燃焼した際に出るススで菅の中が詰まったり、汚れます。
使用する燃料によっても、詰まりや汚れの原因になってしまいます。
純正のホワイトガソリンでないと、不純物や添加物が多くなり、詰まりや汚れの原因となります。
純正のホワイトガソリン、エコクリーンには添加物が使われていないので、燃焼した際のススが出にくくランタンに適したガソリンとなっています。
そのため、純正のホワイトガソリン、エコクリーンを使う事をおすすめします。
キャンプが終わっても、タンク内の燃料を元の缶に戻しておかないと、錆やクリーニングロッドの固着の原因になります。
したがって、キャンプが終わりシーズンオフとなった際は、タンク内の燃料は空にしておきましょう。
そして、コールマンのガソリンランタンは、純正のホワイトガソリンを使う前提で作られています。
長期間使っていない場合は、埃や残留ガソリンの乾燥により汚れてしまうので、洗浄やメンテナンスを行いましょう。
それでは、いよいよジェネレーターの洗浄方法をご説明します。
ジェネレーターの洗浄の仕方
まず、専用工具でジェネレーターを取り外します。
専用工具はコールマンの純正スーパーレンチ・純正チェックバルブレンチです。
必ず純正の工具を使用してください。
次にジェネレーターの洗浄ですが、菅内の大体の汚れや詰まりはパーツクリーナーで落とし、固着した頑固な汚れはクリーナーキャブを使って洗浄しましょう。
お湯や酢などで汚れをふやかし、落とす人もいます。
菅の外側の錆や、クリーニングロッドのカーボンなどが気になる場合は、サンドペーパーで優しく擦りきれいにしてください。
ジェネレーター先端ノズルの穴が汚れている場合、柔らかい糸状の物でクルクル回し、汚れを落とします。
注意点にも書きましたが、絶対に硬い針金などは使わないでください。
硬い針金などを使うと穴は広がります。
穴が広がるとガソリンは気化せず霧状ではなくなり、液状に燃料が流れてしまい、小さい爆発が起こり、故障や怪我の原因になります。
正しい方法で洗浄、メンテナンスをしましょう。
洗浄やメンテンスは敷居の高いものではない
ジェネレーターはガソリンランタンの心臓部とも言える部分なので、しっかりメンテナンスをしていきましょう。
手間をかければかけるほどランタンは長持ちします。
これはランタンに限らず全ての物に対して言える事だと思います。
コールマンでは、20年前のランタンのメンテナンスの持ち込みもできるようです。
よほど壊れていない限り、使えるものばかりです。
正しくメンテナンス・洗浄をするだけで何十年も使えるので、寿命は自分次第で変わっていくと言えるでしょう。