最近、女性や子どもなど幅広い世代でボルダリングが人気ですよね。
オリンピック競技にもなっていることで、ますます注目されるアウトドアスポーツです。
これを行ううえで欠かせないアイテムが、クライミングシューズです。
そのなかでもスカルパ社のものが人気ですが、評価される理由は何なのでしょうか。
詳しくみていきましょう。
ボルダリングってどんなスポーツ?
ニュースなどでも取り上げられているボルダリング。
名前を聞いたことはあるけど、実際にどんなスポーツなのか知らない方もいるのではないでしょうか。
はじめに、ボルダリングについてお話をしていきます。
ボルダリングは、ロッククライミングから派生したフリークライミング競技の一種です。
ロッククライミングは、岩壁を登ることの総称です。
そこから、目的に応じたクライミング競技に分かれるのですが、フリークライミングは道具を使わずに自分の体力とテクニックで岩や壁を登ることをいいます。
そのフリークライミングのなかの1つに、ボルダリングがあるのです。
ですから、ボルダリングは道具を使わずに岩壁を登るのですが、何で区別されるかというと登る壁の高さです。
ボルダリングの場合、高さが2~4m程度の比較的低い岩や壁を登ります。
そのため、最近では人工的に作られた壁を用意したボルダリング専用のジムができるなど、都内でも気軽に行えることで人気に火がついたスポーツとなっています。
そして、このボルダリングを行ううえで欠かせないのが、クライミングシューズです。
クライミングシューズのなかでもスカルパ社のシューズが高い評価を得ていますが、なぜなのでしょう。
クライミングシューズは普通のシューズと違う?
最近人気のボルダリングを行ううえで欠かせないのが、クライミングシューズです。
このクライミングシューズは、普通のシューズと何が違うのでしょうか。
クライミングシューズの特徴として挙げられるのは、ソール・形状・履き心地の3点です。
ソールとは足裏のラバーのことをいい、ゴムが貼り付けられているのが特徴です。
そして、これはクライミングシューズを選ぶためにも重要なポイントになり、ソールの硬さも大切なポイントになります。
ちなみに、あまりボルダリングの経験がない方は、柔らかいソールを選ぶのがオススメです。
つぎに形状ですが、クライミングシューズは独特の形状をしています。
つま先を少し曲げた状態で履くように作られているので、「へ」の字のような形状をしています。
なぜこのような形になったのかというと、ボルダリングは岩などの壁を道具なしで登りますから、手の指とつま先しか使えません。
つま先を壁に引っ掛けやすくするためと、いかにつま先に力を入れやすくさせるか考慮された結果、この「へ」の字のような形状になったわけです。
履き心地に関しては個人差はあるかもしれませんが、初めてクライミングシューズを履くとまず足のフィット感に驚かれることが多いです。
場合によっては「足がシューズに締め付けられてる」と感じることもあるでしょう。
普通のシューズとはこういった点で違い、ボルダリングを行うために作られているので、ボルダリングにはクライミングシューズは欠かせないといえるのです。
そして、このシューズのメーカーの1つにスカルパがあるのですが、多くのボルダーから高い評価を得ています。
なぜ高い評価を得ているのかは、つぎでみていきましょう。
スカルパの評価が高い!その特徴とは?
ボルダリングにクライミングシューズが欠かせないことをお話ししてきました。
そして、クライミングシューズのなかでもスカルパ製のものが高い評価を得ていることもお話ししましたね。
それではなぜ、スカルパのクライミングシューズの評価が高いのでしょうか。
それは、スカルパのシューズの特徴にあったのです。
このシューズは、デザインと技術面が高水準であることが特徴です。
スカルパのクライミングシューズの開発には、伝説ともいわれているクライマーのハインツ・マリアッハが関わっています。
ハインツは、クライミングシューズの研究開発の20年以上ものキャリアを持っていました。
そのキャリアを活かし、デザインや技術的な要素を盛り込んだうえで、高い水準のものを開発してきました。
フィット感はもちろん、パワーや耐久性などの多くの要素が備わっているのにも関わらず、どれも妥協せずに高い水準のシューズを作り上げることに成功したのです。
現在はコストを削減するために海外などに委託生産することが主流ともなっていますが、スカルパは海外委託するのを極限まで抑えて、8割以上をイタリアで作ることで高い品質基準を満たし続けています。
こういったモノづくりに対するこだわりを突き通し続けた結果、世界のトップクライマーからも高い評価を受け、今も多くのクライマーから愛され続けているのです。
4つのポイント!クライミングシューズの選び方
ここでは、実際にボルダリングを行う方に向けて、クライミングシューズの選び方をご説明していきます。
選び方に関しては、4つのポイントがあります。
「サイズ」「足入れ」「トゥ」「ソール」の4つです。
「サイズ」に関しては、基本的にいつものサイズより小さめのサイズのクライミングシューズを選ぶことをオススメしています。
履いた人の評価でも、「スカルパのクライミングシューズは小さいサイズのを選ぶと良い」とされています。
お店で試し履きをする際、いつものサイズより少し小さいサイズのものから試してみましょう。
また、靴下を履くか履かないかでもサイズ感が変わりますので、靴下を履いてボルダリングを行う方は、それ用の靴下を履いたうえでクライミングシューズを試着してくださいね。
「足入れ」には3つのタイプがあり、「ベルクロ」「レースアップ」「スリップオン」があります。
1番主流であるのはベルクロで、靴ひもではなくマジックテープで締め付けを行うものです。
マジックテープで簡単に調整できるため、初心者の方にはオススメの足入れタイプです。
靴ひものクライミングシューズがレースアップです。
靴ひもの締め加減で、フィット感を調節することが可能となります。
足首だけでなく、つま先までフィット感を調節できるため、初心者というよりはある程度経験を積んだ方にオススメですね。
マジックテープや靴ひもどがないものを、スリップオンといいます。
着脱しやすいことがメリットではありますが、締め付け機能がないのでサイズが合っていないと脱げてしまう恐れもあります。
そして、「トゥ」です。
トゥとはつま先のことをいい、「ストレート」と「ターンイン」の2種類あります。
ストレートは、いつものシューズのように、つま先からかかとまでまっすぐになっているものです。
ターンインは、つま先が親指の方へカーブしているものです。
カーブによって、親指側に力が入りやすくなりますが、反対に小指には力が入りません。
最後は「ソール」で、「船底」「フラット」「ダウントゥ」の3タイプがあります。
船底はつま先が上に反っていて、フラットは平ら、ダウントゥはつま先とかかとが下がって湾曲しているソールとなっています。
初めてクライミングシューズを履く方であればフラットソールがオススメですが、自分に合ったソールを選ぶと良いでしょう。
この4つのポイントと履いた人の評価を参考にすると、初心者の方にオススメなのは「ベルクロ×ストレートトゥ×フラットソール」型のクライミングシューズでしょう。
もちろん個人差はありますので、お店で試し履きして合わない場合は別の型に変えてくださいね。
高い評価あり!オススメのスカルパクライミングシューズ①
先ほどのクライミングシューズの選び方や、履いた人の評価を参考にして、ここからオススメのスカルパ製のクライミングシューズをご紹介します。
高い評価を得ているものをご紹介しますので、ぜひ参考にして頂けると幸いです。
1つめにご紹介するのは、「スカルパ フォース」です。
初心者の方にオススメの「ベルクロ×ストレートトゥ×フラットソール」型のクライミングシューズです。
履いた方の評価には、つま先の圧迫感がなく優しく履けるなどがあります。
クライミングシューズの多くは独特の個性やデザインのものが多いですが、この「スカルパ フォース」はニュートラルな作りであることが特徴の1つです。
性能に関しては、際立って優れている箇所はないのですが、全体的にバランスがとれているので万人受けするものになっています。
ですから、初心者の方やボルダリングの経験が浅い方は、このシューズからはじめてみるのをオススメします。
高い評価あり!オススメのスカルパクライミングシューズ②
引き続き、オススメのスカルパ製のクライミングシューズをご紹介していきます。
2つめは、「スカルパ インスティンクト」です。
インスティクトは、「ベルクロ×ターンイントゥ×ダウントゥ」型のクライミングシューズです。
先ほどご紹介したフォースと同様で、形状・履きやすさなどにおいて万人受けするシューズといえます。
フォースの場合は2本締めのベルクロでしたが、インスティンクトは1本締めのベルクロです。
そのため、より足のフィット感を感じられるといわれています。
ほかにもインスティンクトの特徴として、ソールが硬くつま先が尖がっていてヒール部分が厚めであることが挙げられます。
ボルダリングでは、ヒールを使ったテクニックも重要になってきます。
このインスティンクトは、ヒールテクニックの向上には持ってこいとの評価もされているので、ボルダリングのテクニックをもっと磨きたい方にオススメです。
山に行ったときもボルダリングをしてみよう!
今注目されているアウトドアスポーツの1つである、ボルダリング。
専用のジムも増え室内で行うこともできますが、やはり自然の岩壁を登ることに感動を覚えます。
もし、キャンプなどで山へ行き低めの岩壁があった際は、ぜひ自然の岩壁を登ってみてください。
人工の壁とは違う面白さを味わえるはずです。
そのときはクライミングシューズを忘れずに持って行ってくださいね。