スノーピークは登山道具から始まったアウトドアブランドですが、今ではキャンプ用品も充実し、その品質には定評があります。
タープやテントなどは性能だけでなくデザイン性も高く、ソロ用から大人数用まで取り揃えています。
今回の記事ではソロ用タープのペンタシールドに焦点を当ててご紹介します。
ソロ用といっても張り方によってはさまざまな使い方ができ、キャンプだけでなくハイキングやツーリングにも最適なタープです。
どのような張り方ができるのか見てみましょう。
スノーピークの製品が生みだされる環境
スノーピークは日本のアウトドアブランドで、もともとはオリジナルの登山道具を開発して販売したのが始まりです。
「スノーピーク」の名前は、新潟県と群馬県の県境にある谷川岳が由来となっています。
現在では登山道具だけでなくキャンプ用品などアウトドア用品全般を扱うようになり、機能的でデザイン性に優れたアイテムは多くのキャンパーに愛されてきました。
スノーピークのキャンプギアが多くの人に支持されているのは、品質の高さと使い勝手の良さがあるからです。
使う人のことを考えて作られたキャンプギアは、スノーピークという会社の環境から生み出されています。
スノーピークの本社は新潟県三条市中野原にあります。
ここはオフィス街ではありません。
小高い丘陵地帯で、広大な草原が広がるキャンプフィールドなのです。
スノーピークの本社はキャンプフィールドの中にあり、スタッフは常に実践に近い形で商品開発に取り組んでいます。
それが「自らもユーザーである」という理念につながっています。
本社以外にも、大阪府・大分県・北海道・高知県の計5か所でキャンプフィールドを運営しています。
本社のキャンプフィールドでは、スノーピークのすべてのラインナップを手に取ることができるほか、レンタルも充実しています。
スノーピークの製品はタープだけでもソロ用のペンタから大人数用のランドステーションまで、さまざまな種類があります。
製品を試してみたい、張り方を練習したい、というときにもおすすめのフィールドです。
スノーピークペンタシールドは簡単な張り方と軽量さが人気の理由
スノーピークのアウトドアギアは、大人数用からソロ用までさまざまな形態やシーンに合わせて使えるようバリエーション豊富な品揃えになっています。
最近は大人数でキャンプをするというよりも、ソロや少人数キャンプも定番になりつつあるようです。
スノーピークもソロ向けのキャンプギアを取り揃えており、そのひとつが「ペンタシールド」です。
ペンタシールドは1人用のライトタープで、1人用ということもあって1人で設営できる簡単な張り方と、1人で持ち運びできる軽量さが人気です。
キャンプにおいて、タープはテントとセットで設営するものであり、日差しよけや雨よけのために使われます。
キャンプだけでなくフェスやピクニックなどで使うこともでき、一般的には2本以上のポールやペグ、ロープなどを使って張ります。
しかし、ペンタシールドは1本のポールで張ることができます。
1本のポールしか使わないため、1人で設営することができるのです。
不等辺五角形の形状で、センタートップに1本のポールを立てるだけのシンプルな構造です。
しかもセンタートップに立てるポールはトレッキングポールやパドルなどでもOKで、アレンジも可能です。
小さいのにスゴイ!スノーピークペンタシールドの性能
ペンタシールドは不等辺五角形の独特な形状をしています。
シンプルな張り方をすると、その姿は飛び立つ飛行機のような美しさがあります。
縦におよそ3メートル、横におよそ4メートルのスペースを確保でき、このちょうど良いスペースがソロキャンプにピッタリです。
そしてペンタシールドはバイクツーリングにもおすすめです。
軽くてコンパクト、持ち運びにも便利なので荷物を小さくしたいときに最適です。
タープ泊もできますし、ペンタの下に1人用テントを張って使うこともできます。
ペンタは小さいのですが、機能性も充分持っています。
遮光ピグメントPUというシールド加工がされており、夏のキツイ日差しを遮ってくれます。
このシールド加工は生地を通す日差しを軽減して濃い影を落とし、下にいる人の体感温度を下げてくれます。
小さくても、スノーピークの技術が詰め込まれているのです。
ベーシックな張り方で張ってみよう
スノーピークのペンタシールドはいろいろな張り方ができます。
基本の張り方は、150cmのポールを1本使う方法です。
【ベーシックな張り方】
①ペンタシールド本体を広げて、張り綱をセットします。
②センタトップの対角線の頂点をペグダウンします。
③センタートップの両隣のどちらかの頂点を仮にペグダウンします。
④センタートップにポールを立てます。
⑤センターの隣の頂点(仮ペグダウンしていない方)をペグダウンします。
⑥仮ペグダウンの部分もしっかりペグダウンし、自在ロープにテンションをかけます。
⑦後方の頂点2ヶ所をペグダウンします。
⑧センターポールの位置やペグ、テンションを調整します。
1人用のリラックススペースが完成です。
これでしたら1人でも簡単にタープが張れそうですね。
150cmポールですので、男性ですと低く感じるかもしれませんが、タープは低い方が日陰の面積を大きくできます。
ハイキングの休憩にもおすすめです。
この張り方をマスターしておけば、ソロでも快適なスペースを手に入れることができますよ。
ほかにもいろいろな張り方にチャレンジ
ペンタの張り方は、ベーシックな張り方以外にもアレンジができます。
【ヘキサ張り】
1本のポールで張ることができるのがペンタですが、2本のポールを使えばヘキサ張りができます。
センタートップと対角線上のトップにポールを立てて張ります。
ペンタならではの巣ごもりという感じはなくなりますが、2人でも使えそうな空間が作れます。
1人の時はベーシックな張り方、2人の時はヘキサ張りというように使い分けても良いかもしれません。
【ポールの高さを変える】
スノーピークの170cmポールを使用してペンタを張っている人もいます。
150cmポールだと少し圧迫感がある、という人は170cmポールを使ってみると解放感が出ます。
ただ、耐風性や遮光性は150cmよりも落ちるかもしれません。
どのように使いたいのか一度試してみることをおすすめします。
ペンタと一緒に使いたいモスキートネット
さて、スノーピークのソロ用タープ「ペンタシールド」をご紹介してきましたが、ソロ用タープと一緒に使ってほしいアウトドアギアがあります。
モスキートネットです。
蚊帳というとわかりやすいですね。
暖かい季節は、気軽にキャンプに出掛けられますが、タープだけだと気になるのが蚊などの虫です。
モスキートネットは張り方などが難しいということもありません。
タープの下に吊るしたり、設置するだけで、煩わしい蚊の対策ができてしまいます。
スノーピークではモスキートネットの取り扱いがないのですが、ペンタの下で使えるおすすめモスキートネットをご紹介します。
▽カクセー モスキートネット
上部の1点だけで吊り下げるだけで設置できます。
しかも軽量でコンパクトに収納できます。
リーズナブルなお値段もうれしいポイントです。
▽シートゥーサミット(SEA TO SUMMIT) モスキートネット シングル
こちらも上部の頂点1点を吊って設置します。
ペンタシールドとマットやコットなどがあれば、充分に眠れる空間が作れます。
▽CAREPLUS(ケアプラス) ポップアップドーム
ワンタッチで開いてくれるポップアップドームのモスキートネットです。
頭部のみワイヤーが入っており、ドーム状に広がります。
独創的なネットです。
ペンタ1つを持って出かけよう
1人でも張れて軽量であることから、気軽なソロキャンプやソロツーリングにピッタリのペンタシールド。
少し大きなタープになってしまうと、張り方も難しくなりますし持ち運びも大変です。
気軽に持って出かけられるのがペンタの魅力ですね。
暖かい季節になったら、ペンタを持って出かけてみませんか。