トランギア製のアルコールバーナーは、多くのアウトドアマンに愛用されるギアの一つですね。
そしてその燃料には燃料用のアルコールが使われるのですが、今その燃料を持ち運ぶためのトランギア製のボトルが人気となっているのです。
この記事で、そのボトルの魅力について詳しくお話ししていきます。
トランギア製品の魅力
トランギアにはアルコールバーナーや燃料を持ち運ぶボトルなど、多くのギアを取り扱っています。
どれも世界中のアウトドアマンに支持されていますが、どのような魅力があるのでしょうか。
最初に挙げられるのは、とにかく「シンプル」なことです。
スウェーデンのメーカーということもあり、シンプルなデザインのものが多いのです。
アルコールバーナーを見てみても、デザインだけでなく構造もシンプルなため飽きがこない一品に仕上がっています。
創業当初から変わらないシンプルなデザインが、アウトドアマンを虜にしているのです。
また、「コンパクト」な点も魅力になるでしょう。
トランギアの人気のギアの一つにストームクッカーがあるのですが、数種類の用具を1つにまとめることができるのです。
他のギアもコンパクトに収納することができるので、収納のしやすさという点も高評価となっています。
さらに、「高品質」なことがよりトランギア製品の人気を加速させた要因になるでしょう。
スウェーデンは大自然に囲まれており、中には厳しい自然環境の場所もあるのです。
その環境でも耐えることのできる製品を作っていますから、シンプルなのに高品質なことが、多くのアウトドアマンに信頼されています。
多くの人が愛用!トランギア製アルコールバーナー
トランギアの代表的なギアにアルコールバーナーがありますね。
特に【アルコールバーナー TR-B25】という製品は、半世紀以上にもわたるロングセラーとなっています。
このバーナーの特徴は、その構成にあります。
なんと、タンク・消火用&火力調整用のふた・タンク用のふたの3点で構成されているのです。
前の項でもお話ししましたが、本当にシンプルな構造ですよね。
シンプルではありますが、風や低温の環境に強いため、過酷な環境下でも使用できるバーナーなのです。
そして、着火のしやすさも人気の一つで、アウトドア初心者の方でもすぐ着火することができるでしょう。
そのため、プロのアウトドアマンから初心者の方までといった幅広いユーザーに使用されています。
冒頭で述べた、燃料を持ち運べるボトルはこのアルコールバーナーの燃料になるのですが、燃料には何が挙げられるのでしょうか。
薬局でも買える?アルコールバーナーの燃料
トランギア製のアルコールバーナーに使用される燃料は、アルコールであれば何でも良いのでしょうか。
決してアルコールであれば何でも良いというわけではありません。
トランギア製だけでなく、アルコールバーナーに使用される燃料は燃料用のアルコールです。
エチルアルコールやメチルアルコールといったものになりますね。
あまりアウトドア経験がない方ですと、アウトドア専門店に行かないとこれらの燃料を買うことができないのではないかと思う方もいるでしょうが、そんなことはありません。
例えば、取り扱っていればお近くの薬局でも購入することができるのです。
また、通販でも購入することができますので、意外と手軽に購入可能です。
価格も500mlのものが300円程度でありますので、あまり高くないのも嬉しいポイントですよね。
この手軽に燃料を入手できることでも、アルコールバーナーが愛用される要因につながります。
そして、この燃料をキャンプなどに持ち運ぶためのボトルが、トランギア製品にはあります。
燃料用アルコールを持ち運ぶボトルがある!?
トランギア製に限らず、アルコールバーナーの燃料にはエチルアルコールやメチルアルコールといった燃料用のアルコールが使用されます。
これは薬局などで手軽に購入できるのですが、だいたいの容量は500mlです。
アルコールバーナーの燃費は、アルコールタンクの2/3程度で約25分燃焼します。
製品によって違いはありますが、500mlのお湯を沸かす場合は30~50mlのアルコールがあれば十分可能です。
そのため、1泊のキャンプであれば300ml、2泊であれば500mlのアルコールで十分に事が足りてしまいます。
ですが、燃料用アルコールの多くが500mlで販売されていますから、1泊のキャンプの場合少し荷物が重くなってしまいますよね。
それを解消するために人気となったのが、燃料を持ち運ぶためのボトルなのです。
アルコールをこのボトルに移し替えて持ち運びます。
トランギア製ボトルの正式名は、【マルチフューエルボトル】といいます。
トランギアのマルチフューエルボトルとは?
トランギア製のアルコールバーナーの燃料を持ち運ぶボトルは、マルチフューエルボトルといいます。
サイズは全部で3種類あり、300ml、500ml、1000mlに分かれています。
2泊キャンプでも500mlのアルコールがあれば十分とお話ししましたとおり、500mlのマルチフューエルボトルが収納に便利という理由もあり1番人気ですね。
しかし、500mlサイズのボトルならば、わざわざ500mlのエタノールから移し替えなくても良いのではないかと思いますよね。
ですが、このマルチフューエルボトルに移し替えることで、アウトドアシーンでは便利なことがたくさんあるのです。
その一つとして、「注ぎやすさ」が挙げられます。
市販のアルコールのボトルのままキャンプなどに持って行くとします。
いざ使うときに、注意深く注がないとドバっと勢いよく出てしまい、周りにこぼしてしまうこともありますよね。
このときマルチフューエルボトルであれば、ヘッド部分を押せば一直線に注がれるため、辺りにこぼす心配はなくなるのです。
むしろ、その注ぎやすさに感動する方もいるくらいです。
燃料を追加したい場合などでも使い勝手がとても良いため、アルコールバーナーを愛用する方であれば、持っていても損はない製品ですね。
使い方は要注意!フューエルボトルの取説
トランギア製品の一つ、マルチフューエルボトルについてお話ししましたが、使ううえで注意しなければいけない部分がありますので、ここでご説明します。
それはボトルのヘッド部分です。
なぜなら、ヘッド部分の使い方を理解していないと、大きな事故を招く恐れがあるからです。
一番起こりやすいこととして、ポンピングからの事故が挙げられます。
初めてマルチフューエルボトルに触れると、ヘッド部分をついついポンピングしたくなる方が多いようです。
しかし、ボトルを傾けてポンピングして燃料用アルコールを注いでしまうと、両方の注ぎ口から燃料が噴射してしまいます。
片方の注ぎ口はアルコールバーナーに正しく注がれますが、もう片方は噴水のように噴き出してしまうようなのです。
噴水のように出たアルコールはもちろん、自分にかかってしまうでしょう。
もしこの状態で引火したときのことを想像すると、大参事になりかねませんよね。
ですから、注ぐ際は特にポンピングはしないように注意しなければなりません。
最後に、このヘッド部分の取扱い方法もお伝えします。
大きな事故を招く恐れもありますが、取扱いをきちんと行えばとても役に立つものでもあるのです。
ヘッドはペットボトルのようなキャップですので、これを最大まで締めるとヘッドは押せなくなります。
ヘッドが押せなくなればポンピングもできませんし、持ち運んでいる最中にバックパックの中で液漏れする心配もありません。
そして、使用する際はヘッドを上まで上げていきます。
上げきると、シャンプーのようにヘッドを押せる設計になっています。
しかし注ぐ際はポンピングではなく、ヘッドを押したままボトルを傾ければ片方の注ぎ口から簡単に注ぐことができます。
注ぎ終わったら、またキャップを締めきるようにしてください。
大参事を招かないためにも、ヘッドを含めたアルコールバーナーの取扱い方法はきちんと守るようにしましょうね。
取扱い方法を守って愛用ギアの一つに!
トランギア製アルコールバーナーを愛用している方であれば、マルチフューエルボトルを使っている方もいることでしょう。
使ってみると便利な機能が詰まっているので、キャンプにおける愛用ギアの一つに加わること間違いなしです。
しかし、ご説明したとおり正しい取扱い方法を理解していないと大参事になる恐れもありますから、くれぐれも取扱い方法は守るようにしてくださいね。