アウトドアギアの1つには、クッカーがありますね。
そのクッカーのなかで、人気に火をつけているのがトランギアのストームクッカーです。
この記事では、そのストームクッカーについてと、キャンプなどでもできるご飯の炊き方をご紹介していきます。
また、ストームクッカーには蓋がないのですが、炊飯などのときは何を代用に使うのかについてもお話しします。
トランギアとは?
トランギア(Trangia)とは、1925年にスウェーデンで誕生したアウトドアギアのブランドです。
はじめは、家庭用のクックウェアを中心に生産をしていたのですが、しばらくしてキャンプなどの需要が高まってた際に、キャンプギアの開発に力を入れはじめました。
機能などの改良はされていますが、独特で巧妙なデザインはずっと同じであるため、多くのキャンパーなどから支持され続けています。
トランギアの代表的アイテムの1つには、アルコールバーナーがあります。
コンパクトなのにも関わらず安定した火力を持続でき使い方も簡単なので、こういった面で1951年に発売されてから今まで、ずっと人気のアウトドアギアなのです。
また、メスティンもトランギアの代表的なアイテムといえるでしょう。
メスティンはアルミ製の飯盒のことです。
熱が全体に通りやすいので、ご飯が美味しく炊けることで人気となっています。
メスティンの蓋はお皿として使うこともできるので、別でお皿を持って行かなくて済むのも嬉しいポイントです。
ほかにも、トランギアの代表的アイテムに、ストームクッカーも挙げられます。
もしかしたら聞いたことがない方もいるかと思いますので、次の項で詳しくお話ししていきます。
ストームクッカーって何?
トランギアの代表的アイテムの1つでもあるストームクッカーについて、お話をしていきます。
ストームクッカーとは、簡単にいえば調理器具セットのことをいいます。
ただし、全ての燃料に使えるわけではなく、もう1つのトランギアの代表的アイテム、アルコールバーナーを使用して使う調理器具セットです。
そのため、アルコールバーナーの火力を最大限に引き出せるように作られているので、一緒に使って調理することで効率よく調理することが可能となっています。
調理器具セットと聞くと、キャンプなどに持参するときに「かさばるのでは?」と思うかもしれませんが、コンパクトに収納することができるので、持ち運びがしやすいことでも人気となっています。
ポットのなかにほかのアイテムを収納し、最後にフライパンで蓋をすれば、片手でも持ち運べるサイズにまとめることができるのです。
そして、ストームクッカーのラインナップには「ウルトラライト」というシリーズがあり、これは強度のあるアルミを使用しつつ軽量化されたストームクッカーです。
ほかにも、「ブラックバージョン」であれば、名前のとおりブラックに塗装されています。
さらに、焦げ付きにくくするためのノンスティック加工を施されているので、使い勝手が良いことでも人気のシリーズとなっています。
どのストームクッカーのシリーズもSとLの2つのサイズがあるのですが、サイズによって少し中身に違いがあります。
次の項で、ストームクッカーの中身についてご紹介していきます。
蓋がない?トランギアストームクッカーの中身をご紹介
トランギアのストームクッカーについてお話をしましたので、ここでその中身をご紹介していきます。
先ほど、サイズによって中身が少し違うこともお話をしましたので、サイズごとにご紹介します。
【Sサイズ】
・アルコールバーナー
・ベース(バーナーをセットするために使うもの)
・五徳・風防
・ポット(鍋) 1L2つ
・フライパン
・ハンドル ポット用とフライパン用各1つ
【Lサイズ】
・アルコールバーナー
・ベース(バーナーをセットするために使うもの)
・五徳・風防
・ポット(鍋) 1.5Lと1.7Lの2つ
・フライパン
・ハンドル ポット用とフライパン用各1つ
ご覧の通り、トランギアのストームクッカーには蓋がないのです。
炊飯や煮込み料理をするときはどうするのかと悩むかもしれませんが、フライパンを蓋としても使うように設計されています。
そのため、ポットに重ねるとピッタリはまるようになっています。
ストームクッカーについて知れたところで、実際にストームクッカーを使ってみましょう。
このあとに炊飯方法もご紹介していますので、キャンプなどで試してみてくださいね。
炊飯の前に!トランギアストームクッカーのセットアップ方法
それではここから、トランギアのストームクッカー使ってご飯を炊く方法をご紹介していきます。
それを行う前に、ストームクッカーをセットアップしなければなりません。
セットアップ手順は以下のとおりです。
①ベースに五徳をセットします。
②燃料を入れたアルコールバーナーを五徳の中央にセットします。
③ライターやマッチなどでアルコールに着火します。
これでセットアップは完了です。
ストームクッカーの魅力には、セットアップが簡単なことも挙げられます。
難しい使い方ではないため、初めて使う場合もあまり失敗せずにつけることができます。
また、特別なメンテナンスをしなくても、長く使うことができることも魅力の1つですね。
ガスバーナーと比べると火力が弱いというデメリットもありますが、ポットなどを加熱するときに蓋をすることで加熱効率が高まるので問題なく料理もできますよ。
トランギアストームクッカーで炊飯!蓋の代用にはあれを使おう
トランギアのストームクッカーのセットアップが完了したら、早速炊飯をしてみましょう。
自然のなかで食べる炊き立てのご飯は、言葉にできないくらい絶品ですよね。
ストームクッカーによる美味しいご飯の炊き方は、以下の手順で行います。
①先にお米をポットのなかに入れてから水を入れます。
1合炊く場合は、水は200cc入れましょう。
時間に余裕がある場合は、30分ほど浸水させておくとより美味しく炊き上がりますよ。
②蓋をして中火で加熱します。
ストームクッカーには蓋がないので、蓋の代わりにフライパンを使います。
フライパンで蓋をし20分ほど中火で加熱したあと、弱火にしましょう。
このとき、フライパンの上に重しをのせておくと良いですよ。
③蓋をしたままポットを逆さまにひっくり返し、蒸らします。
フライパンが下にくるように、逆さまにひっくり返した状態で蒸らしましょう。
だいたい20分を目安に蒸らせば完成です。
お好みの固さになりましたら、20分より短くても問題ありません。
やっぱり蓋が欲しい!そのような方はこちら!
先ほどのトランギアストームクッカーによる炊飯レシピでは、蓋の代わりにフライパンを使いましたね。
フライパンとしても使えて蓋としても使えるのは便利ではありますが、なかには蓋としてフライパンを使いたくない方もいることでしょう。
「やっぱりちゃんとした蓋が欲しい!」という方は、ストームクッカーとは別で蓋を購入するようにしましょう。
100円ショップでも取り扱っていますから、値段をかけずそろえられますよ。
また、近くに100円ショップがない方はネットで注文することもできます。
このとき注意しなければいけないのが、サイズをきちんとはかることです。
何となく購入してしまうと、ストームクッカーと蓋のサイズが合っておらず、ムダになってしまうこともあり得ます。
きちんと蓋がしまらなければ蓋としての役割も果たせませんから、ストームクッカーのサイズと合った蓋をみつけるようにしてくださいね。
蓋を代用してストームクッカーで料理をしよう!
キャンプなどのアウトドアにオススメのストームクッカー。
蓋がないことに最初は驚くかもしれませんが、フライパンを代用に使えば問題ありません。
もしくは、100円ショップで蓋を用意すれば、お金をあまりかけずに用意できます。
お好みのほうで蓋を代用し、キャンプなどで存分に炊飯や料理を楽しんでくださいね。