ランタンはキャンパーなら誰もが憧れるアイテムです。
今はLEDを使ったものや、バッテリータイプのもの、ガソリンを燃料とするものと、その種類は様々です。
アウトドア用品の有名ブランドであるコールマンは、もとはガソリンランタンの販売者だったと言います。
そんなコールマンは、現行で手に入るランタンのラインナップが大変豊富です。
今回はその中から最も人気の高い、コールマンのガソリンランタンの使い方を詳しくご紹介します。
コールマンのガソリンランタンの歴史
コールマンのガソリンランタンは何故人気が高いのでしょうか。
洗練されたデザインと、その完成度の高さからファンが多いのではないかと言われています。
コールマンはもともとガソリンランタンの販売・メンテナンスを行っていました。
当時はガソリンランタンは粗悪品が多く、現在の高性能なものに近づけていったのがコールマンだと言われています。
そのため「コールマン=ガソリンランプ」という歴史が出来上がったのです。
現行で手に入るコールマンのガソリンランタンは3種類あります。
・ワンマントルランタン286A
・パワーハウスツーマントルランタン290A
・ノーススターチューブマントルランタン
一番小振りの286Aは、今やキャンパーの中では定番中の定番といわれています。
古き良きアメリカのスタイルを表したデザインと、性能の良さを兼ね備え、コールマンを代表するアイテムとなっています。
そしてコールマンがこだわったのは「明るさ」です。
ノーススターは、286Aを大幅に上回る360キャンドルパワーという、ランタンの中でも極限といえる明るさを放ちます。
明るくて、実用性を兼ね備えたものがコールマンのランタンと言えるでしょう。
そんなコールマンのガソリンランタンの詳しい使い方をご説明します。
コールマン・ガソリンランタンを使う準備をしよう
まずはコールマンのガソリンランタンを使う前の準備をしましょう。
必要なものをご紹介します。
・コールマン・ガソリンランタン286A(ここでは286Aを使用します)
・ホワイトガソリン
・マントル
・フューエルファネル
・ガスライター
この5つは必須です。
どれかひとつでもないと点火できませんので、忘れずに用意しましょう。
ガソリンランタンを使用するには、きちんと手順に沿って準備しなければなりません。
火災の原因にもなりますのでしっかり予習しましょう。
大まかな使い方の手順をご説明します。
①タンクにホワイトガソリンを入れ、ポンピングします
②マントルを取り付けて空焼きします
③点火して再度ポンピングします
この3ステップだけなのです。
手順を覚えてしまえば、点火まで意外と簡単そうな感じがします。
それぞれの手順でコツや注意点がありますので、以下で詳しく使い方をご説明します。
コールマン・ガソリンランタンの使い方「給油~ポンピング編」
コールマン・ガソリンランタンの詳しい使い方になります。
まずは、ランタンのタンクに「ホワイトガソリン」を入れます。
この時必ず「フューエルファネル」を使って入れましょう。
フューエルファネルを使用すると、こぼさずに入れることができ、なおかつタンクが目安の量になったら自動で止まるようになっています。
ホワイトガソリンをタンクに入れる際、こぼしてしまうこともあるでしょう。
しかし、ホワイトガソリンはすぐに気化しますので「一瞬で乾く」という特性があります。
次にポンピングを行います。
ポンピングは親指、人差し指、中指でしっかり使って行いましょう。
まず空気を送る隙間を作るため、ポンプノブを左に2回転させます。
次に中指と人差し指をフックのようにし、ポンプノブを挟み、親指でポンプノブに空いている穴を押さえます。
その状態のまま、ポンプノブを手前に引き、その後奥まで押し込みます。
これを何度か繰り返していると、だんだんポンプが固くなっていきます。
それ以上ポンプが押せなくなったら、穴から指をはずしましょう。
ポンプノブを押し込み、右に回してしっかり閉じましょう。
こうすることでタンクの中を高圧にして、燃料を点火部分から噴き出すようにするのです。
コールマン・ガソリンランタンの使い方「マントル取り付け~空焼き編」
コールマン・ガソリンランタンの使い方の中で最も重要な作業があります。
「マントル」の取り付けです。
マントルは、その状態のままだとランタンの中でうまく発光することができません。
直接ライター等で火をつけ、一度灰の状態にする「空焼き」の作業を行います。
まずは、マントルの中に指を入れて広げ、皺のない袋状にしましょう。
その状態でバーナーチューブに取り付けたら、余ったひもは必ず切って下さい。
ひもはマントルが破損する原因になるのです。
これから行う空焼きの作業で、マントルを白い灰状にします。
その白い部分が最終的にランタンの発光する部分になるのです。
そのためマントルに皺があると、点火した際にしっかり発光しないので注意しましょう。
続いてマントルの空焼き作業です。
セッティングができたらマントルの下から着火します。
すると火が下から広がっていくので、隅々まで燃やすことができるのです。
マントルは一度火が付くと黒くなります。
しかしそのまま待っていると灰になり、白くなります。
マントル全体がこの白色になれば空焼きは完了です。
コールマン・ガソリンランタンの使い方「点火~ポンピング編」
マントルの空焼きが終わったら、いよいよ点火です。
まず燃料バルブを左に回します。
最初シューっという音がした後、ジッジッジ…という音に変わるのがわかりますか。
このジッジッジ…の状態が、タンク内に燃料が出ている合図なのです。
この状態なら点火ができます。
一度燃料バルブを閉じてガスの換気を行いましょう。
10秒くらい置いてから、ランタンの下部からガスライターを挿入します。
火種を近づけながら燃料バルブを左に回すと火が付きます。
ここで一気に炎が上がりますので焦らないようにしましょう。
この「ただ燃えている」状態から「光る」状態に変えるためポンピングを行います。
先ほどのポンピングと同じ要領で行って下さい。
しばらく続けていると、だんだんと炎が収まってきれいに発光するようになります。
ここまでくれば点火完了です。
コールマン・ガソリンランタンの使い方の説明は以上になります。
作業工程は少ないですが、実際に点火し終えると達成感と高揚感を感じるのではないでしょうか。
一度明かりが安定すれば、286Aだと8時間は燃焼できます。
ですので数時間はポンピングしなくて大丈夫です。
後はランタンの優しい光の中で、キャンプを楽しみましょう。
ガソリンランタン点火のおさらい・使用後の注意
最後におさらいしましょう。
①ホワイトガソリンを入れてポンピングします
注意点
ホワイトガソリンはヒューエルファネルを使い、適量に入れます。
ポンピングはポンプノブが押し込めなくなるまで行いましょう。
②マントルを取り付けて空焼きします
注意点
マントルを皺のないように袋状にし、取り付け時ヒモは切ります。
空焼きはマントルの下部に火をつけます。
③点火して再度ポンピングします
注意点
ジッジッジ…という音がきちんと出ているかチェックしましょう。
再びポンピングして光を安定させます。
続いて、ランタンの消し方についてです。
ランタンを止める時はバルブを逆に、つまり右に回すだけで消化できます。
その際、残った燃料が燃え尽きるまで5分程度かかります。
熱いので完全に冷めるまでは触らないように注意しましょう。
そして最後に燃料キャップを緩めます。
こうすると「空気圧が抜ける」のです。
安全面と製品を長持ちさせることにつながりますので、忘れないように行いましょう。
シーズンが終わってガソリンランタンを片付ける際の注意点があります。
それはランタンのタンクに残っているガソリンをもとの燃料缶に戻す作業です。
これを行わないとタンク内の錆につながるので必ず行いましょう。
コールマンのガソリンランタンは半永久的だと言われています。
長く使用するためには正しい使い方をしましょう。
コールマンのランタンは魅力的である
いかがでしたか。
コールマンのガソリンランタンの使い方をご紹介させていただきました。
ランタンは非日常を作り出す雰囲気があると思いませんか。
光の色がオレンジがかっていて、キャンプサイドをゆったりと照らしてくれます。
シンプルで少し落ち着きのある明るさに、キャンパー達は虜になるのでしょう。
ランタンは使い込むことにより、独特のオールド感が出ます。
長年使い込めば使い込むほど、愛着もオールド感も増すことでしょう。