よく見かけるようになった旅のスタイルといえば、バックパックを背負い、気軽に移動していくバックパッカーです。
身軽にバックパックを背負っていろんな国や街を旅して周るのは、とてもワクワクドキドキしますよね。
旅には飛行機やバス、列車などなど移動がつきものです。
特に、飛行機に乗るときはバックパックを預けなければならない場合があります。
そのとき、スーツケースのようにハードな素材ではないうえ、鍵やベルトができないので、バックパックにはなるべくカバーをして預けるのがおすすめです。
それでは、カバーの方法やアイテムなどをご紹介します。
バックパックを飛行機で預けるときは、カバーは必須
最近では日本でも、バックパックを背負った旅行者をよく見かけます。
バックパックのいいところは、飛行機の中に持ち込めば、到着後、荷物を待たずともすぐ出発でき、ロストバゲージせずに済みます。
ですが、最近は機内への液体類の持ち込みに規定があり、重さも厳しく決められているためバックパックを預けることが多くなっています。
いざバックパックを預けるとき、カバーも何もしないまま預けてしまうとバックパックの紐などが運搬中やコンベアに引っかかって破けてしまったり、チャックが破損したり、汚れることがあります。
さらには、他のカバンから発生した水濡れに遭うこともあります。
また、中身が物色され荒らされてしまうなど、盗難の危険性もあるのです。
そのような事態になったら、楽しい気分も台無しです。
そうならないためにも、飛行機でバックパックを預けるときは簡単でもいいのでカバーをすることをおすすめします。
安全はケチらないのが大切です。
バックパックにカバーするいろいろな方法
バックパックを飛行機で預ける場合、どのようにカバーするのか方法をいくつかご紹介します。
1つ目は、とっても手軽な方法です。
大きめのビニール袋に入れてガムテープでグルグル巻くだけです。
一見おしゃれとは思えない簡単なカバーの方法ですが、意外とベルトコンベヤーを流れている姿をよく見かけます。
これだけでも防犯性や防水性、汚れも防げます。
また、金目のものが入っているように見えないのも盗難を防ぐポイントです。
2つ目は、ファスナー同士にワイヤー錠や南京錠で鍵をします。
そして、その上からバックバック専用のレインカバーでカバーします。
こちらも手軽ですが、鍵を取り付けてカバーをすることで誰かに勝手に鞄の中身を見られることがなく、宿を長時間離れるときにも使えます。
3つ目は、梱包用のストレッチフィルムで梱包する方法です。
こちらは、空港で受けられるサービスで、バゲージラッピングサービスを利用するのもありです。
料金は、大体¥1,000〜(荷物のサイズや形状で料金は異なる)です。
節約したい方は、ネット通販でロール¥1,000(500mm×300m)ぐらいで販売されているので、必要な分だけ持参してもいいでしょう。
飛行機以外でも活躍するバックパックのカバー紹介
旅の最中バックパックにカバーをする場面は、飛行機以外でもあります。
例えば、荷物から離れなくてはならないときや、夜行バスや列車で就寝中、宿泊先に荷物を置いて長い時間外出する場合があります。
こんな場面で活躍するのが、簡単にちぎれたり壊れたりしない、とても頑丈なパックセーフです。
【PacSafe(パックセーフ)】
参考価格:¥10,800
サイズ:パックセーフ55(収納可能容量:約22〜55L、収納サイズ:14×10×5cm)
重量:500g
素材:ステンレス製
付属品:パッドロック、キャリーポーチ
パックセーフは、ステンレス製のメッシュ(金網)のカバーでバックパックなどの鞄類をすっぽり包み込め、バックパックが切り裂かれたり勝手に開けられるのを防ぎます。
さらに、バックパックごと盗まれないようにポールなどに繋いで鍵をすることもできます。
中にハードディスクやタブレットなど貴重品を入れている場合は、事前に南京錠などでポケットが開かないようにファスナーに鍵をしておくといいです。
移動するときは、このまま背負って動くと引っかかったりするので、面倒ですが外して専用のポーチに収納しましょう。
安全に旅を送れるように、これぐらいの準備はやっておいて損はないです。
バックパックを飛行機で預けるときのカバー以外の注意点
バックパックを飛行機で預けるときに、カバー以外で注意しておきたいことをご紹介します。
それは、預けても大丈夫な荷物と、機内に持ち込みたい手荷物をちゃんと分けることです。
なぜなら、経由によっては、ロストバゲージや盗難が起こる場合があるからです。
なくなって困るものといえば、パソコンやカメラ、モバイルバッテリー、写真データなど思い出が詰まったハードディスクなどの貴重品類でしょう。
これらはバックパックの中にしまったまま預けずに、必ず手荷物で一緒に機内へ持ち込むことをおすすめします。
また、目的地が暖かい国だとしても、夜冷えることもあります。
さらに驚くほど機内の温度が寒くブランケットでは追いつかないこともあるので、季節や行き先に関係なくパーカーなどの上着は必須です。
また、Tシャツや下着類など1日分くらいは手荷物で持っておきます。
これでもしロストバゲージしても、手元に届くまでの数日間は着替えられないなんてことが避けられます。
ここまで準備できたら最後に注意することは、手荷物の重量です。
機内に持ち込み可能な重量は、航空会社によって規定があり、過ぎてしまうと追加料金がかかることもあります。
そのため、モバイルバッテリーなどの小物類はポケットへ入れたり、上着は着用しておきます。
意外と重さがある、パソコンやタブレットは手で持って入れば、手荷物の重量に含まれないことが多いです。
「安くチケットが取れたのに、手荷物の重量が過ぎて追加料金が発生した!」
なんてことが起こらないためにも、荷物は必要なものだけを準備して持って行くことが大切です。
バックパックを飛行機の中に持ち込む
バックパックで旅をするなら、「飛行機で荷物をできるだけ機内に持ち込み、スマートに移動したい」というのが本音のはずです。
手荷物で持ち込めば、カバーをする必要はなく、もちろんロストバゲージや盗難に遭うこともないので安心です。
しかし、そうするにはある程度のテクニックが必要になります。
LCC(ローコスト・キャリア)などの飛行機に乗る場合、手荷物の総重量は様々ですが平均して約7kg程度です。
この重さは、普通の3泊4日程度の海外旅行で、スーツケースがパンパンになるぐらいの量と同じぐらいだと思ってください。
この荷物をいかに必要最低限にし、規定の重量に収めるかが重要になってきます。
まずは、バックパック自体、軽量のものを選びます。
登山用のようにたくさん装備のついているものではなく、軽い素材で背負いやすく適切な容量のバックパックにします。
2、3週間ぐらいの旅であれば、大体30〜40Lぐらいで大丈夫なはずです。
見た目も大き過ぎずカウンターで止められることもないはずです。
それでは、中身に詰める衣服などの荷物の目安です。
Tシャツや下着類は3日分、ボトムは2着、タオルは速乾性のあるものが大小1枚ずつあれば、洗って十分にまわせられます。
さらに、洗顔やシャンプー&リンスなどは、ドラッグストアーで100円ぐらいで売っている使い捨てタイプのものを持って行きます。
液体類の機内への持ち込みは、100ml以上禁止なので、全ての液体類を100ml以下の容器に入れて、ビニール袋に入れる必要があります。
もし、化粧水などうっかり100ml以上の容器に入れてしまって空港で捨てられても、大概のものは現地で調達できるので気にしなくて大丈夫でしょう。
あとは、爪切りや絆創膏、胃薬など衛生面で必要なものも持って行きます。
また、モバイルバッテリーやコンセント変換プラグなどもあると便利です。
反対に持って行かなくてもいいものは、クッカーやスプーンなどです。
これらは使わない可能性が高く、必要となれば現地でも手に入るので必要ないでしょう。
目的地が寒い場合は、ユニクロのヒートテックやタイツ、ウルトラライトダウンなど軽量で暖かい素材がオススメです。
荷物は必要なものだけを持って行けば軽く、その分背負って移動するのも楽になり足取りも軽くなります。
飛行機でバックパックがなくなったら
バックパックは、軽く身軽でいいところもたくさんありますが、ハードケースに比べて防犯性や耐久性が弱いという弱点があります。
そのため、飛行機で荷物を預けるときは必ずカバーをかけることはもちろん、貴重品などのなくなって困るものは手荷物で機内に持ち込むことが重要です。
しかし、それでもロストバゲージしてしまったり、中身を荒らされて盗難に遭ってしまうかもしれません。
そうなっても、焦らず近くにいる係員に説明するか、ロストバゲージのカウンターへ行き、紛失証明書を作成してもらいます。
その際に荷物を預けたときにもらった荷物タグと航空券、パスポートが必ず必要になるので、なくさないように大切に保管しておきます。
さらに、事前にパッキングしたバックパックの写真を撮っておけば、どんな形で色や大きさをしているのかを説明しやすいです。
可能であれば、航空会社にも連絡しておくといいです。
荷物が早く手元に戻るように探してくれることもあるでしょう。
万が一見つからなかった場合は、上限がありますが補償金を払ってくれます。
また、海外保険に加入していたなら、そちらにも連絡しましょう。
そして、物を購入した場合はレシートは保管しておきましょう。
ロストバゲージが原因で、身のまわりのものを紛失したなら、購入したもののレシートを残しておくことで保証の対象になる可能性もあります。
海外のロストバゲージカウンターでは、基本的にとても丁寧に案内してくれますが、時折、面倒臭がられることがあります。
それでも、めげずに訴えてきちんと対応してもらいましょう。
バックパックを背負って身軽に旅しよう
バックパック1つで、旅していくバックパッカーの姿は憧れです。
最近では、日本人バックパッカーも増えおり、それに伴いトラブルも増えています。
トラブルは旅の醍醐味ですが、盗難や危険な目に遭わないように意識して行動することが大切です。
飛行機だから安全だという気持ちは入れ替え、バックパックを預けるときはカバーをすることを忘れないようにしましょう。
楽しい旅プランと一緒に安全プランも立てることも忘れないようにします。