ヒルバーグと言えば、高品質のテントやタープの有名ブランドです。
品質もさることながら、そのお値段が高いことでも知られていますよね。
そんなヒルバーグのテントは、どんなところが高評価に繋がっているのでしょうか。
ヒルバーグのテントが高評価な理由について詳しくみていきましょう。
プロからも評価されるヒルバーグとはどんなブランドか
ヒルバーグ社(Hilleberg)は、Bo Hillebergによって1971年に設立されたスウェーデンのアウトドアブランドです。
ヒルバーグのテントやタープは、軽量でありながら強度を兼ね備えていて、現在世界中の人々から評価されています。
Bo Hillebergは、インナーテントのあとにレイン・フライシートで覆うという従来のテントの張り方に、強い不満があったようです。
そこでBo Hillebergがデザイン、妻のRenate Neunerが裁縫という形で協力し、アウターとインナーを同時に張れるテントを作りはじめました。
このアウターとインナーが同時に張れるテントの開発により、ヒルバーグ社は成功を収めていったのです。
現在、ヒルバーグでは特徴や用途によって、テントやタープのレーベルが分かれています。
テントはブラック・レッド・イエロー・ブルーの4つのレーベル、タープやシェルターはシェルターレーベルとなっています。
自分の目的やスタイルに合わせて、ぴったりのテントやタープを選ぶことが出来ます。
ヒルバーグのテントが高評価な理由①品質へのこだわり
ヒルバーグのアイテムは、他のブランドの同じようなアイテムに比べてかなりお値段が張ります。
しかし、それは安全や快適さのために品質にとてもこだわっているからなのです。
高い品質のテントは、過酷な環境下でも高いパフォーマンスを発揮し、ヒルバーグのテントは高評価を得ているのです。
・生地
ヒルバーグのアウターテントの生地には、リップストップナイロンにシリコンの加工が施されています。
この素材は「ケルロン」と呼ばれています。
リップストップナイロンは、ポリエステル素材などの生地にナイロン繊維が格子状に縫い込まれている生地です。
破れてしまっても、ナイロン繊維がそれ以上の破れの進行を食い止めてくれます。
ヒルバーグでは、そのリップストップナイロンにシリコン成分が含まれているので、防水性に優れ、時間の経過による劣化がほとんどみられません。
・ポール
ポールも生地と同様に強度が高いことで、ヒルバーグのテントの高いパフォーマンスを支えています。
ヒルバーグのテントの多くのモデルでは、DAC社の「Featherlite NSLポール」が採用されています。
DAC社は高品質とエコな製造プロセスが有名で、世界一のポールメーカーと言っても過言ではありません。
ヒルバーグのテントが高評価な理由②設営と撤収が簡単
ヒルバーグのテントの評価でよく言われることは「設営・撤収が簡単」だと言うことです。
世界で初めて、インナーとフライトシートが一緒になったモデルを出したのがヒルバーグです。
慣れている方だと、5分でテントを張れるという方もいます。
設営では、色付けされたポールを色付けされたスリーブに通し、ペグダウンの後のテンションを調節するだけでテントが完成します。
シンプルな設計に加えて、ポールが色付けされているので、迷うことなく設営をすすめられます。
力を必要とする工程もなく、厚いグローブを付けたままでも設営が可能なほど、簡単に組み立てることが出来るのです。
また、設営が簡単だということは撤収する際も簡単で、少ない手順で撤収することが出来ます。
収納袋が少し大き目の作りになっているので、きっちり畳むことが出来なくても収納することが出来ます。
特に、悪天候な場合や過酷な環境では、設営・撤収が簡単だというのは、大きな評価ポイントですね。
ヒルバーグのテントが高評価な理由③圧倒的な快適さ
ヒルバーグのテントは、悪天候や厳しい自然環境でも快適に過ごせるよう、設計が工夫されていています。
他のブランドにはない快適さも、ヒルバーグが評価される要因の一つです。
・湿気を逃がす構造
ヒルバーグのブラックレーベルとレッドレーベルのテントは、オールシーズンで使える高性能なモデルが揃います。
ブラックレーベルとレッドレーベルのテントのアウターテントは、全面が地面に設置するよう設計されています。
そうすることで、地面から上昇する湿気をテントの上部にある通気口からそとに逃がし、テント内すべてが換気されます。
・テント内の空間を最大限に利用出来る
ヒルバーグのインナーテントは、インナーウォールがほぼ垂直になるよう設計されています。
そうすることで、利用できるスペースが増え、頭上の空間も最大限に活用することが出来ます。
また、軽量が魅力のイエローレーベルのモデルや、ソロタイプのテントでもしっかりとした前室があるのがヒルバーグの特徴です。
しっかりとした前室の空間があることで、悪天候の日や荷物が多いときに便利です。
ヒルバーグのタープも高評価
ヒルバーグのテントが高評価な理由をみてきました。
ヒルバーグはテントだけに限らず、タープの人気もかなり高いです。
ヒルバーグのタープもテントの素材と同じく、リップストップナイロンにシリコンの加工が施されたケルロンという生地を使用しています。
そのため耐久性と防水性にとても優れています。
ヒルバーグのタープは大きく分けて、「ウルトラライト」と「エクスペディション」の2種類から選べます。
ウルトラライトはかなり軽量で、とてもコンパクトに持ち運びが出来ます。
1キログラム以下のモデルもあるので、女性でも軽々と持てます。
軽量な分、エクスペディションに比べて遮光性が少し低いので、林間でのサイトなどにおすすめです。
一方エクスペディションは、遮光性が高いので、夏場の直射日光のなかでも使うことが出来ます。
ウルトラライトに比べるとやや重さがありますが、軽量性がないわけではありません。
ヒルバーグのタープにはグロメットがたくさん付いていて、自由な形でタープを張ることが出来ます。
そこもヒルバーグのタープが高評価な理由の一つです。
ウルトラライトにもエクスペディションにも、さまざまなモデルや形がありますので、ご自身のサイトにあったタープを選びましょう。
ヒルバーグのおすすめテント
ヒルバーグのテントは、特徴や用途に合わせて4つのレーベルに分けられています。
各レーベルの特徴とおすすめのテントをご紹介します。
・ブラックレーベル
ヒルバーグのなかで一番耐久性のあるシリーズで、フォーシーズンで使えます。
世界最高峰の山々や、極寒地、砂漠などの極限の環境にも対応しています。
【ナマッジ2】
「ナマッジ」はサーミ語で「独立峰」を意味します。
強度がありながら軽量で、簡単に畳んで動かすことが出来ます。
・レッドレーベル
ブラックレーベルとイエローレーベルの間のレーベルです。
耐久性と軽量性のバランスがよく、人気のあるレーベルです。
ブラックレーベル同様フォーシーズンに対応しています。
【ウナ】
「ウナ」はサーミ語で「小さい」を意味します。
名前の通りソロテントです。
ペグダウンしなくても大丈夫な自立式なので、どんな場所にもテントを張ることが出来ます。
・イエローレーベル
最も軽量性を重視したレーベルです。
軽量ながらの強度が高く、一般的なフォーシーズンテントよりも高い耐久性があります。
【エナン】
非自立式ですが、重さが870グラムしかなく、とても軽いことが評価されています。
両端に付けられたベンチレーターは、天候に合わせて開閉が出来、フォーシーズンテントのような使い心地があります。
・ブルーレーベル
特殊な使用環境を想定して作られたレーベルです。
レースなどのルールに則ったモデルや、雪上のベースキャンプのためのモデルなどがあります。
【アトラス】
他のブランドにはないような、半球の大型シェルターです。
遮光性が高く、内側の光が一切外にもれないミリタリースペックのタイプもあります。
ヒルバーグのテントは高品質で細部まで計算された設計
ヒルバーグのテントはとても高品質で、快適さや設営のしやすさを考えた設計が評価されています。
品質の良さを考えると、ヒルバーグのアイテムは高価格帯になってしまうのも、納得出来るのではないでしょうか。
自分の目的に合ったレーベルのテントを選んで、快適なアウトドアライフを楽しんでみてください。