魅力のペトロマックスランタンの点け方とメンテナンス方法!

最終更新日:2019/01/15

アウトドアにランタンの明かりは欠かせません。

ランタンに明かりを灯すだけで、ぐっとキャンプの雰囲気が盛り上がります。

このようなランタンの中でおすすめなのが、ペトロマックスのランタンです。

この優しい明かりが魅力のペトロマックスのランタンですが、定期的にメンテナンスでも必要です。

今回は、ペトロマックスのランタンについてご説明します。

ペトロマックスランタンの魅力

ペトロマックスは、灯油ランタンのブランドで、ドイツに本社を置くメーカーです。

現在でも、創業当時とほぼ変わらない商品のラインナップを継続しています。

それは、世界中の人々から支持され続けている証とも、とらえられます。

それでは、ペトロマックスランタンの魅力をご紹介しましょう。

1つ目の魅力は、灯油ランタン独特の柔らかい特徴ある光です。

ガソリンランタンは、非常に強い明かりで周りを照らすのに対して、灯油ランタンは、ヒーリング効果のある程良い明るさで、電球色に最も近い明るさをしています。

さらにその程良い明るさは、脳科学的に自律神経のバランスを整える作用があるそうで、食後のほっこりタイムに最適です。

2つ目の魅力としてあげられるのが、燃料コストの安さです。

灯油は、ガソリンランタンで使用するホワイトガソリンや、アルコールなどに比べて非常に安価で、ホームセンターやアウトドアショップがなくても、ガソリンスタンドでいつでも簡単に手に入れることができます。

また、燃焼効率もよく、8分目ほどまで給油しておけば、7時間ほど燃焼し続けます

3つ目の魅力は、その容貌です。

ペトロマックスのランタンは、非常に細かい部品が多いですし、点火するのにも手順がいくつか必要です。

さらに定期的なメンテナンスも必要で、かなり面倒なのですが、あのレトロな外観は何とも言えない雰囲気を演出してくれます。

手間がかかる分、逆に愛着が湧いてくるとよく言われます。

魅力たっぷりのペトロマックスのランタン、一度使ってみてはいかがでしょうか。

ペトロマックスランタンの点け方(燃料の入れ方~マントル空焼き)

それでは、ペトロマックスランタンの点け方をご紹介します。

まずは、燃料を入れましょう。

圧力計の付いた燃料キャップを外し、灯油を入れてください。

できれば、先に小さい小分けの容器に灯油を移してから、本体に移す方があまりこぼれずに燃料を注ぎやすいのでおすすめです。

また、灯油は非常に引火しやすいので、周りに火器がなく、風通しの良い場所を選んで、燃料を移してください。

燃料は満タンに入れず8割くらいを目安にし、燃料を入れた後は、しっかりと蓋をしてください。

使い古していくうちに、燃料やほこりなどの汚れが溜まって蓋がしっかり閉まらないことがあるので、随時メンテナンスをする必要があります。

2つ目のステップとして、マントルを空焼きしましょう。

空焼きとは、マントルに燃料を送り込まず焼き付け、灰化させることを言います。

マントルには、光を放つ繊維とそうでない綿が編み込まれおり、光を放たない余分な綿を焼き切らなければ、うまく発光することができません。

そのために、空焼きが必要となります。

ヘッドカバーとインナーカバーを外して、マントルを取り付けてください。

固まった状態でなく、適度に伸ばしながら取り付けて、マントルに火をつけましょう。

このとき、燃料バルブの蓋は必ず閉じて、燃料がマントル部分に行かないようにしてください。

マントルに火をつけると、最初は炎が上がり、徐々に白っぽくなってきます。

マントルの全体が、ムラがなく白っぽくなったら空焼き完了です。

空焼きが終わった後のマントルは崩れやすいの、慎重に取り扱ってください。

ペトロマックスランタンの点け方(ポンピング~着火)

ペトロマックスランタンのマントルの空焼きが終わったら、次に燃料をポンピングします。

ポンピングとは燃料を気化させるために、燃料タンク内の圧力を上げる作業です。

その気化した燃料が、マントルまで行き、発光するというわけです。

それでは、実際にポンピングしていきましょう。

まず、ペトロマックスランタンの燃料バルブの矢印が上向きになっていること確認します。

そしてさらに、圧力ゲージ横の圧力調整ネジが締まっていることも確認しましょう。

圧力計が付属しているので、それを見ながらタンク内の圧力を赤い線のところまで上げていきます。

バルブを引き出し、再び押し込みましょう。

それを繰り返し、タンク内の圧力を上げていってください。

バルブに燃料やほこりの汚れが溜まりやすいので、適度にメンテナンスが必要です。

予熱カップにアルコールを溢れる直前まで注ぎ、アルコールに火をつけて温めます。

予熱カップのアルコールがほとんど無くなったら、燃料バルブをゆっくりと開いていきましょう。

一気に開けると、マントルが破けてしまう可能性があります。

無事に点火したら、圧力を2.0の目盛りのところまでポンピングして調整してください。

また、明かりが弱くなってきたら、追加でポンピングしましょう。

メンテナンス方法~ポンプ部分

ペトロマックスのランタンで故障が多い部分がポンプ部分です

不具合を生じたら、すぐに確認してメンテナンスを行いましょう。

まず、ポンプ部分が動かず、圧力がかからない場合の対処方法をご説明します。

考えられる原因として、ポンプピストン用のリング、または皮カップが摩耗している場合があります。

状態にもよるのですが、摩耗が激しいようでしたら、新しいものと交換してください。

次に考えられる原因は、グリースが不足してる場合です。

リュブリカントやシリコングリスをカップに塗ってください。

また、滑りが悪い場合、無理やりポンピングを繰り返すと、バルブ自体が曲がってしまうことがあるので、無理は禁物です。

次に単純に空気が漏れていないか確認してください。

空気が漏れていれば、漏れている個所のバルブをしっかり閉めなおしましょう。

それでも圧力がかからない場合は、圧力計に問題があることも考えられます。

圧力調整ねじを回して、圧力の有無を調べましょう。

故障が確認できたら、新しいものと交換してください。

ポンプ部分の故障で、ポンプから灯油が漏れることもあります。

その場合は、ポンプバルブが緩んでいることが考えられます。

各バルブが緩んでいないか確認し、しっかりと閉めなおしましょう。

また、燃料漏れの原因として、ポンプバルブの摩耗・破損も考えられます。

そういった場合は、新しいものと交換してください。

メンテナンス方法~マントル部分

ペトロマックスのランタンでポンプの次に、よく不具合がおこる部分がマントル部分です。

光りが発する重要な部分なので、適切にメンテナンスを行ってください。

それでは、メンテナンス方法をご紹介します。

まず、マントル部分が輝かないで黒い煙をあげ、不完全燃焼を起こしている場合のメンテナンス方法です。

まず最初に考えられる原因が、プレヒートがしっかりできていない場合が考えられます。

再びアルコールを入れて、予熱作業を行いましょう。

次に、セラミックノズル内部にススが詰まっており、燃料がしっかりと届いてない場合が考えられます。

そういった場合は、ノズル部分を分解し、ススを綺麗に取り除きましょう。

それでも、同様に不完全燃焼を起こす場合は、燃料が劣化している可能性があります。

燃料を長期保存していると、燃料が酸化してしまいます。

基本的には常に新しいものを使用し、燃料を使い切るように気を付けましょう。

これらの原因を1つ1つ確認していけば、不完全燃焼は収まるでしょう。

また、マントル部分の不具合として、マントルの明かりが、明るくなったり暗くなったり安定しないことがあります。

そういった場合には、まず燃料を確認してください。

燃料が少なくなっていれば補充しましょう。

それでも、安定しない場合は、ガスチャンバーの調整がずれている可能性があります。

そういった場合には、ガスチャンバーの口についているネジをドライバーで回して、最大の明るさになるように調整しましょう。

マントル部分は、熱を持つ部分なので、無理に扱うと火傷や事故の原因となります。

不具合を感じたら、早めに対応しましょう。

メンテナンス方法~その他

ペトロマックスのランタンで、先ほどご紹介した以外の場合の不具合が生じたときのメンテナンス方法をご紹介します。

まずは、燃料がしっかりと入っているのに暗い場合です。

1つ目に考えられる原因として、燃料タンク内の圧力が足りてないことが考えられます。

再度、ポンピングを行い、タンク内の圧力を上げましょう。

原因がポンプ内の圧力不足でない場合は、ニップルが詰まっている可能性があります。

ランタンが点灯している間に、ノブを回転させてクリーニングを行ってください。

このとき、点灯中のマントル近くは熱くなっているので、火傷に注意しましょう。

ニップルのメンテナンスを行っても、なお解消しない場合は、グリーンニードルが折れていることが考えられいます。

折れてしまった場合は、新しいものと交換してください。

次に、圧力計の目盛りが上がらない場合のメンテナンス方法をご紹介します。

まず考えられるのが、圧力計のゴムパッキンから空気が漏れている可能性が考えられます。

バルブをしっかりと閉めなおしましょう。

それでも、また空気が漏れるようであれば、パッキン自体を新しいものと交換してください。

上記にご説明した不具合の対処方法を行っても、状況が変わらないようであれば、メーカーに修理を依頼してください。

キャンパー上級者向けのペトロマックスランタン

ペトロマックスのランタンは、キャンパー上級者向けのアイテムだと言えます。

部品もたくさんあり、使用するのにも多くの手順が必要で、面倒なところが少なくありません。

しかし、手がかかるゆえに、愛着が湧き長年使用している方がいるのも事実です。

ペトロマックスのランタンを使いこなせれば、あなたもキャンパー上級者の仲間入りです。