実はシンプル!モンベルのクッカーの炊飯方法をご紹介

最終更新日:2019/01/15

アウトドアでキャンプをする時、アウトドア料理を作るならクッカーは必須ですよね。

その中でも、ご飯を外で炊くのは難しそうに見えて意外とコツを掴んでしまえば簡単です。

回数を重ねて慣れてしまえば、家で炊くご飯とは比べ物にならない美味しさを味わうことが出来ます。

今回は、モンベルのクッカーを使ったアウトドアでの炊飯をご紹介します。

モンベルのクッカーの種類

モンベルで提供されているクッカーは大まかにいうと「スクエアタイプ」「片手ナベタイプ」「両手ナベタイプ」に分かれています。

全てのクッカーは番号で種類分けされていて、番号12・13が「スクエアタイプ」、14・16が「片手ナベタイプ」、18・19が「両手ナベタイプ」になっています。

その他には、「ディープタイプ」の11・13があり、このタイプはフタが深底になっていて食器代わりや小さなナベとして利用でき、とても機能的なのが特徴です。

様々なタイプとサイズで種類分けされているモンベルのクッカーは、色んなシチュエーションのアウトドアでの利用に最適な形で作られています。

例えば、「スクエアタイプ」のモンベルクッカーは、アウトドアでは定番のインスタントラーメンを作るのに適した形になっていますし、お湯などを注ぐ時はスクエアの角を使えば楽に注ぐことが出来ます。

次に「片手ナベタイプ」のモンベルクッカーは、スクエアタイプのクッカーの機能から炊飯までをオールマイティにこなしてくれます。

最後に、「両手ナベタイプ」は大人数の煮炊きに向いていて、主にファミリーキャンプ向けになっています。

「いつも行くキャンプは何名で行っているのか」、「キャンプで作りたい料理は何なのか」を考えてクッカーを選んでいきましょう。

炊飯するためのベストなモンベルのクッカーとは?

キャンプの時にしっかりとしたご飯が食べたいなら「炊飯」は必須ですよね。

炊飯をするなら、クッカーは少なくともフタがついているものを選び、何合炊くのか、焚火で炊くのか、ガスバーナーなのかを考えてみましょう。

ちなみに、米を二合炊くために必要な容量は吹きこぼれのことも考えて大体1LあればOKなので、それを目安にするといいかもしれません。

例えば、モンベルのクッカーでいうと片手ナベタイプ16の大きさなら二合炊くのに安心な大きさですね。

しかし、キャンプで焚火をしたい場合、片手ナベで炊飯しようとすると焚火の大きさによっては片手ナベでは対応出来ない場合があります。

一方、ガスバーナーでの調理の場合、両手ナベタイプを使うのであれば明らかに火力が足りません。

自分が使う火力もクッカー選びでは重要視し、容量は「二合=1L」を目安として炊飯用のクッカーを選んでみましょう。

モンベルクッカーで炊飯する手順

実際にモンベルクッカー16を使った場合の炊飯手順をご紹介します。

まず、必要なものを以下にまとめました。

・お米二合(無洗米が望ましい)
・水
・ガスストーブ
・軍手
・大きめの布(出来れば用意する)

炊飯に入る前に、お米を1時間ほど水につけましょう。

ちなみに、無洗米ですと通常のお米より多めの水量となります。

無洗米一合に対して、水は230mlほど使います。

水は少ないよりは、多めに入れましょう。

では、炊飯の手順に入っていきましょう。

【手順】

①お米と水が入ったクッカーにフタをしてガスストーブに乗せて点火し、最大火力にします。

②お米が吹きこぼれる寸前まで最大火力をキープし、吹きこぼれ寸前まできたら最小火力にして20分ほどそのままの火力でキープする。

③時間が経ったら火を消し、クッカーを大きめの布で包んで5~10分程保温すれば出来上がりです。

ちなみに、おこげが欲しい場合は最後に10秒ほど最大火力にして水分を飛ばすとおこげが出来ます。

この炊飯の仕方を基本として、自分の好みのご飯を炊くのもキャンプの楽しみの1つですね。

美味しいご飯を作るための炊飯のコツ

アウトドアでの炊飯の手順を押さえたら、美味しいご飯を作るコツも押さえてみましょう。

基本的に、家で炊飯器が自動でやってくれていることを自分でやるというだけですが、アウトドアでの炊飯は環境との戦いでもあります。

モンベルのクッカーは高性能ですが、炊飯器ではありません。

うまく炊飯するためには、自分自身が環境に対応しながら炊飯に適切な火加減や水量を用意しなければいけません。

美味しいご飯を作るためのコツを以下にまとめました。

・お米を水につけておく(出来るだけ長い方が望ましい)

・風などでガスストーブの火力を妨げられないようにする

・ナベのフタに重しを乗せておく

・目を離さず、時間をちゃんと計っておく

・水は少し多めにしておく

この5つのポイントは、当たり前のことのように思えますが、1つでもおろそかにすると炊き具合は微妙なものになります。

なお、アウトドアの環境は炊飯するには少々火力が足りない場合もあります。

強風が吹いていたり、標高が高いと、そもそもの沸点が低いため「芯飯」になりやすいのです。

そのため、お米を水につけるのは非常に大事なことだといえます。

それに加えて、お米は圧力をかけると美味しく炊けるので、ナベのフタに缶詰などの重しを乗せるといいでしょう。

実は、炊飯している20分は案外ヒマなので、目を離しがちです。

目を離してしまうと、20分たったことにも気が付かず焦がすことが多いので、しっかり時間を計りながら火の傍で炊飯をじっくり見守るのが、美味しいご飯を作る一番のコツかもしれませんね。

モンベルのクッカーでうまく炊飯出来ない時は?

まだまだキャンプをはじめて日が浅い、もしくはモンベルクッカーやその他ギアも購入したてなどの時期に、「うまく炊飯出来ない…」なんてことないですか?

そんな時は、自分自分の持っているクッカーの特性をきちんとおさらいした上でトライすると、上手くいくことがあります。

実は、クッカーは材質によって火の通りやすさ・焦げつきやすさが違っています。

「ステンレス製」は、強度があり多少は雑に扱っても大丈夫ですが、その分重くて熱伝導率も低いため火力が弱いと焦げついてしまいます。

ちなみに焦げついたとしても、タワシでゴシゴシ洗うのに耐えうる強度があるので問題はありません。

しかし、ステンレス製のクッカーに使用するのは、火力が強い時がいいでしょう。

また、「チタン製」は軽くて強度もありますが、少々値が張るということと、火があたるところだけ集中的に熱を持ちやすいという特徴があります。

懐に余裕があり、アウトドアでの調理に慣れてきたならチタン製のクッカーを購入することを検討してもよさそうですね。

他に「アルミ製」もあり、軽いですが強度はあまりなく、扱いは丁寧にした方がいいでしょう。

しかし、熱伝導率は高くクッカー全体が温まるのが早いという特徴があります。

アウトドアでの調理にまだ慣れていない方や、初めてのクッカー購入には、熱伝導率が一番高いアルミ製が使いやすくおすすめです。

ちなみに、モンベルのアルパインクッカーは全て「アルミ製」です。

アルミ製のクッカーの特徴である熱伝導率の高さを考慮した上で、火力の調整や炊飯の仕方を考えてみるといいかもしれませんね。

モンベルクッカーの上手な取り扱い

モンベルのアルパインクッカーシリーズは、アルミ製クッカーにありがちな錆びやすさ・摩耗しやすさを解消するために表面加工を施しています。

しかし、基本的には「アルミ製」だということを念頭に入れてケアしていきましょう。

使用後のケアはいたって簡単、キャンプでの調理に使った後に柔らかいスポンジと食器洗い洗剤でキレイに洗い、しっかり乾かすだけです。

ちなみに、食器洗い機は使用出来ないので手洗いしましょう。

次に、クッカーを使用する上でやりがちなNG使用例を以下にまとめてみました。

・空焚きをしてしまう

・炊飯時に焦げついてしまい、金属製のタワシやクレンザーで洗ってしまう

この2点は、使用しているうちにウッカリやってしまがちです。

空焚きをしてしまった時は、慌てて水をかけるのではなく、速やかに火から離して徐々に熱をとっていきましょう。

急速に冷やすと、変形や破損の原因になりかねません。

また、焦げてしまった場合は金属タワシなどで洗いたくなりますが、表面に傷をつけると表面加工が剥がれますし、錆びやすくなりますので注意しましょう。

高性能なモンベルのクッカーの特性を十分に理解して、上手に長持ちさせながら使うには、使い方と使用後のケアが大事です。

ケアの方法は覚えてしまえば簡単なので、しっかり頭に入れてモンベルクッカーを使用していきましょう。

アウトドアでの楽しみの1つであるクッカーでの炊飯をマスターしよう!

アウトドアでご飯を炊くと、いつも炊飯器で炊いているご飯より美味しく感じます。

それはきっと、炊飯器を使わず手間暇かけて作り上げた過程とアウトドアの環境が最高のスパイスとなっているのでしょう。

モンベルクッカーはそんな楽しい時間を作るためにもおすすめです。

モンベルクッカーを使って、より満足度の高いアウトドアライフを楽しみましょう。

こちらも合わせてご覧ください。