キャンプやバーベキューなどのアウトドアで、調理するときに役立つのが「鉄板」です。
ユニフレームの鉄板はお手入れが簡単で、衝撃にも強いのでおすすめです。
鉄板を初めて買う人は、シーズニングがどんなものなのか分からない人もいると思います。
今回は、鉄板をシーズニングする理由と、そのやり方をご紹介します。
ユニフレームの黒皮鉄板とは?「黒皮」とメリットについて
アウトドア初心者の方や、初めてユニフレームの黒皮鉄板を買う方は「黒皮」とは何か分からない方が多いと思います。
ここでは、黒皮についての説明と黒皮鉄板のメリットをご紹介します。
●黒皮
黒皮とは、鉄を高熱で加熱し、圧延していく過程でできる酸化被膜のことです。
加熱され酸化鉄となった黒皮は、錆を防いでくれます。
ただ、完全に錆を防ぐわけではありませんので、しっかりとお手入れしましょう。
この酸化被膜は、塗装被膜のような異素材が付着しているのではなく、鉄板自身が変化したものなので簡単に剥がれることはありません。
また、錆が出てきても、シーズニングすることによって防錆効果が復活します。
●黒皮鉄板のメリット
1.お手入れが簡単
基本的に、使用後は金タワシなどで汚れを落とし、無塩油を塗るだけで大丈夫です。
2.錆にくい
先ほどもご説明しましたが、酸化被膜により錆が発生しにくくなっています。
3.衝撃に強い
1枚の鉄板を圧延加工しているため、落として強い衝撃が加わっても割れづらくなっています。
4.温度変化に強い
急激な温度変化に強く、割れづらくなっています。
鉄板で行うシーズニングとは何かを知ろう!
初めてアウトドアで鉄板を使う人は、「シーズニング」と聞いても何のことだか分からない人が多いと思います。
ここでは、シーズニングがどういうものなのかをご紹介します。
シーズニング(seasoning)という言葉には、本来2つの意味があります。
1つは、塩や砂糖などの基本調味料から、スパイスやソース、薬味などの幅広い範囲の調味料を指します。
2つめは、鉄製の鍋を使い始めるときに油に慣らすことです。
今回は、2つめの鉄製の鍋を油に慣らす意味でのシーズニングです。
ユニフレームでも、鉄板にシーズニングをすることが推奨されています。
鉄板のお手入れ方法であるシーズニングは、面倒だからと言ってサボってしまうとすぐに錆びて劣化してしまうので気をつけましょう。
新しく買う鉄板には、シーズニングを最初に行うことをお勧めします。
ユニフレームの黒皮鉄板をシーズニングをする理由は?
ユニフレームは、鉄板をシーズニングすることを勧めていますが、なぜシーズニングをしなければならないのか分からない方もいると思います。
ここでは、シーズニングをする理由をご紹介します。
まず買ったばかりの鉄板は工業用の油や、防錆のための薬剤などがついているので、それを落として食用油をなじませて使えるようにしないといけません。
最初のシーズニングを行わずに調理すると、工業用の油が料理についてしまい、食べられないほどの臭さになることがあります。
そして、調理後にシーズニングをすることによって、油の酸化膜を作り鉄板を保護して錆びることを防いでくれます。
また、調理後に洗剤を使ってしまうと、せっかくシーズニングで慣らした油を落としてしまうので、なるべく洗剤を使って洗わないようにしましょう。
鉄板のお手入れ方法は、基本的にシーズニングをするということになります。
これは鉄板だけでなく、ダッチオーブンなどのシーズニングが必要な器具全般に当てはまります。
調理後のシーズニングを何度も繰り返すことによって、表面がコーティングされ、綺麗な鉄板へと仕上がっていきます。
ユニフレームの黒皮鉄板をシーズニングしてみよう!
ユニフレームの鉄板をシーズニングする理由が理解できたと思いますので、次は実際にシーズニングを行ってみましょう。
シーズニングには火を使うので、十分気をつけて作業してください。
それでは、シーズニングのやり方をご紹介します。
●新しく購入した鉄板をシーズニングする場合
①購入してきた鉄板を中性洗剤で洗い流します。
②工業用の油を焼き切るために、本体とフタをコンロにのせて煙が出るまで火にかけ続けます。
フタは内側(食材に触れる方)を焼きましたら、反対側は焼かなくて大丈夫です。
③煙が出終わったら、くず野菜を炒めて鉄板の臭さを取り除きましょう。
ここで焼きすぎてしまうと、鉄板が変形する恐れがあります。
④食用の油を塗ってなじませます。
⑤洗ってから乾燥させ、無塩油を薄く塗って作業完了です。
●鉄板使用後にシーズニングする場合
鉄板の焦げや鉄板が錆びてきたときに行うと効果的です。
基本的には、新しく購入した鉄板をシーズニングするやり方と一緒です。
新しく購入した鉄板のときと違う点は、最初に中性洗剤で洗い流すのではなく、金タワシなどで水洗いをして汚れを落とすところです。
また、先ほども言いましたが、シーズニング後は中性洗剤で洗う必要はありません。
油を塗って油膜を作ることが、鉄板を長持ちさせることになります。
ユニフレームの黒皮鉄板の基本的なお手入れの仕方は?
ここまでは、シーズニングの意味や、そのやり方などご紹介しました。
しかし、ユニフレームの鉄板は毎回シーズニングをするわけではありません。
そこで次は、鉄板使用後に行う基本的なお手入れの仕方をご紹介します。
・ヘラなどでこびりついた食材を落とす
バーベキューなどで鉄板を使った後は、鉄板から食材をヘラなどを使って落としてください。
あまり強い力でこすって、鉄板を傷つけないように注意してください。
・金タワシで水洗いをする
くどいようですが、洗剤は使いません。
汚れが少し酷い場合は、鉄板に水を少し張って沸騰させると汚れが浮き出てきます。
浮き出た汚れをヘラなどで落としましょう。
1回で取れなかった場合は、2回3回と作業を繰り返しても大丈夫です。
・無塩油を薄く塗る
キッチンペーパーなどに無塩油(オリーブオイルなど)を浸して、鉄板に薄く塗ります。
油を塗ることによって、錆の防止になります。
油を塗るときのポイントは、鉄板が熱いうちに油を塗ることです。
鉄板が冷めたら、新聞紙で包みこんで保管してください。
初心者に多い!鉄板のシーズニング失敗例
皆さんがユニフレームの鉄板をシーズニングするときに心配なのは、やはり失敗することだと思います。
初めてシーズニングする人には知っておいてほしい失敗例があります。
ここでは、失敗例となぜそうなってしまったかをご紹介します。
・鉄板が変形した
「シーズニングをしたら鉄板が変形してしまった」という人をよく見ます。
これは、煙が出終わっても加熱し続けてしまったために変形してしまったのです。
煙が出終わったら、もうクリアラッカーや工業用の油は焼き切れていますので、それ以上は加熱しなくて大丈夫です。
・油のムラが出てしまった
シーズニング後に鉄板を冷ましたら、油のムラが出てしまった場合です。
単純に鉄板に油を塗るときに、油を塗る量が多すぎるためにムラが出てしまいます。
薄く塗るだけで大丈夫ですので、つけすぎないようにしましょう。
・鉄板が変色した
シーズニングをするときに加熱しすぎてしまった場合、変色することがあります。
また、同じところだけ加熱していると、中央の部分だけ変色することがあるようです。
そのため、鉄板全体をまんべんなく加熱していきましょう。
鉄板は「育てる」ことが大事!
シーズニングや普段のお手入れによって、鉄板は「育つ」のです。
キャンプやバーベキュー後のシーズニング作業は、少々面倒に感じることがあるかもしれません。
しかし、何度も油を塗ってコーティングされるうちに、錆にくく劣化しづらい鉄板となっていきます。
そのため、鉄板を育てるという感覚で行えば、シーズニング作業も楽しく感じてくると思います。
飲食店の中華鍋などの鉄製フライパンなども、シーズニングを行っているそうです。
みなさんもシーズニングで、鉄板が長持ちするよう育ててみてください。