アウトドアの夜を演出してくれるランタン。
ランタンから照らされる優しい火の光は、心地よいですよね。
しかし、意外と種類が多く、初心者にとってはどれを買っていいか判断しにくいです。
特に、ガソリンと灯油どっちの燃料を使用する方がいいのかは、見当がつかないかもしれません。
今回はそんなランタンについてご説明します。
ランタンのメリット!コールマンが有名
ランタンとは、キャンプやアウトドアで使う照明器具のことを言います。
燃料はガソリンと灯油を使用するものが主流なのですが、最近ではLEDを使用しているものも販売されています。
わざわざ、ランタンなんか購入しなくても懐中電灯でいいではないかと思う方がいると思いますが、それは違います。
アウトドアに置いて、夜は様々な灯りを必要とします。
調理や食事や寝室や虫よけなど、それぞれに適した灯りが必要となります。
ランタンはそれぞれの用途別に光の強さを調整できます。
そして、何よりランタンのメリットは、雰囲気づくりです。
ランタンをそっと灯すだけで、キャンプの空気を感じさせてくれます。
ランタンと言えば、コールマンというメーカーが非常に有名です。
コールマンとは、アウトドアやキャンプ用品を主に製造販売しているアメリカの会社です。
今では、様々な種類の商品を販売していますが、当初はガソリン式のランプの販売を行っていたそうです。
当時のガソリン式ランプは、精度が悪くすぐに故障する、というデメリットがありました。
コールマンは逆にそこに目をつけ、販売ではなくリース方式に切り替えて、こまめにメンテナンスを行い、企業を発展させていきました。
ガソリン・灯油ランタンの使い方!
ガソリン・灯油ランタンの種類は大きく分けて、2種類あります。
加圧式か非加圧式です。
一般的に普及しているものは、ほとんどが加圧式です。
加圧式のランタンは、点火する前にポンピングと言って、燃料の入っている缶に圧をかける作業があります。
手早く点火したい人には不向きですが、光の強さは非加圧式と比べて、明るくなっています。
また、ポンピングが不十分だと点火しない場合があるので、初めて取り扱うときは注意が必要です。
その他の注意点としては、燃料を入れ間違えないようにすることも大切です。
ガソリンランタンに灯油を入れてしまった場合は、火力が弱いだけで済むので、それほど心配はいりません。
しかし、灯油ランタンにガソリンを入れてしまったら、大問題です。
もし、気づかず着火してしまったら、火力が強すぎて、2m近くの火柱がたってしまいます。
火傷や火事の危険性があるので、十分注意しましょう。
また、ランタンは火を使うものなので、周りに可燃物を置かないようにすることや、小さい子供が触ってしまわないようにしなければなりません。
そして、テントの中では絶対使用してはいけません。
火事の危険性もあるのですが、ランタンが不完全燃焼をおこし、一酸化炭素中毒を起こしてしまう危険性があります。
テントの中に入れず、必ず少し外に出しておきましょう。
ガソリンランタンのメリット・デメリット
ガソリン用のランタンと灯油用のランタン、それぞれメリットデメリットがあります。
それぞれの特性を理解して、上手に選択しましょう。
まず、最初にガソリンランタンのメリット・デメリットについてご説明します。
ガソリンランタンとは、燃料にホワイトガソリンという種類のガソリンを使用して点火するランタンです。
メリットの1つ目として、その「明るさ」があげられます。
ランタンの中では抜群の明るさを誇ります。
キャンプなどではメインの明かりとして重宝されるでしょう。
メリットの2つ目として、「寒さに強い」ことです。
夏場のキャンプ場で使用する分には何も問題はないかもしれませんが、真冬や山の上で気温が低すぎると、普通のランタンだと明かりが安定しません。
しかし、ガソリンランタンはそういった寒い環境の中でも安定して明かりを灯すことができます。
逆にデメリットとしては、コストが高くかかってしまうことがあげられます。
ガソリンランタン自体の値段もそうですが、なによりも燃料のホワイトガソリンに、それなりにコストがかかります。
また、定期的なメンテナンスをしないと、いざ使おうと思ってもうまく機能しないことがあります。
そういったことを踏まえて、アウトドア初心者には少しハードルが高いかもしれませんね。
灯油ランタンのメリット・デメリット
続いて、灯油ランタンについて、ご説明したいと思います。
灯油ランタンの最大のメリットは、燃料コストの安さです。
ガソリンランタンと異なり、その燃料は灯油です。
ホワイトガソリンも灯油も、そのときの時価によって値段が変動するのですが、ホワイトガソリンの値段は灯油の5~7倍程度の値段設定となっています。
また、ホワイトガソリンはアウトドアショップやホームセンターでしか販売していないのに対して、灯油はガソリンスタンドに行けば、必ず売っています。
燃料の入手のしやすさも、大きなメリットですね。
コスト面で言えば、灯油ランタン自体の値段もガソリンランタンよりも少し安い傾向にあるのも、初心者にはありがたいですね。
また、その他のメリットとして、暖房としても使用することができます。
着火後にほんのりと周囲が温まります。
デメリットは、明るさです。
ガソリンランタンと比べて、明るさが劣ります。
本を読んだり、細かい作業をしたりするのには不向きです。
サブの明かりとして使用するのがいいでしょう。
また、ガソリンランタン同様、定期的なメンテナンスが必要なので、注意しましょう。
おすすめガソリンランタン!
ここからは、おすすめのガソリンランタン・灯油ランタンをご紹介します。
まず、初めにガソリンランタンのおすすめをご紹介します。
ガソリンランタンのおすすめは、コールマンの「ノーススター チューブマントルランタン」です。
このランタンの特徴は、なんといっても電池式の自動点火装置が搭載されていることです。
通常のランタンだと、ライターなどで着火しながら、ガスの調整バルブを調整しなければいけません。
ライターの火に注意しながらなので、初心者には難しい作業かもしれません。
しかし、この商品なら着火ボタンを押しながら調整バルブを回すだけなので、簡単かつ安全に点火することができます。
また、ガソリンランタンの特徴である明るさですが、他のガソリンランタン以上に光量があり、白熱電球と同様の230Wもの明るさがあります。
また、長時間の燃焼も可能で約7時間もの間、明かりを灯すことができます。
明るさを押さえれば、何と最大14時間も燃焼可能です。
燃料を満タン補充しておけば、軽く一晩は持ちます。
ちなみに値段は17,000円と非常に高価で、初心者には少し高い商品と言えます。
しかし、初心者でも使いやすい安心設計は、それ以上の価値があることでしょう。
おすすめ灯油ランタン!
続いて、灯油ランタンのおすすめ商品をご紹介します。
灯油ランタンのおすすめは、ペトロマックスの「灯油ランタン HK500 ブラス 12198」です。
非常に古くから製造されているランタンで、1917年に発売されてから、ほとんどモデルチェンジされていない定番の商品です。
このランタンのメリットとして、その「頑丈さ」があげられます。
非常に頑丈で、壊れにくい設計となっており、屋外で使用する際には重宝されます。
NATO軍でも正式採用されているほどです。
灯油ランタンのデメリットとしては、光量の弱さがあげられます。
しかし、このランタンは電球だと400Wに相当する明るさを持っており、ガソリンランタンにも引けを取りません。
燃料タンクの容量が1リットルもあり、約8時間も燃焼し続けることができます。
デメリットとしては、その「大きさ」と値段の高さです。
頑丈でかつ、大容量の燃料タンクを装備しているので、非常に重量があります。
その大きさは、直径17cmで高さは40cm、重量は2.4kgです。
女性や子供が持ち運ぶには、厳しいでしょう。
ランタンでアウトドアを彩ろう
アウトドアの光源としての選択肢はいろいろあります。
わざわざランタンを使用しなくとも、便利な懐中電灯も販売されています。
しかし、ランタンの灯す柔らかい光は、非常に雰囲気があり、アウトドアを盛り上げてくれます。
利便性も大切ですが、そういった形にこだわってみるのもいいかもしれませんね。
ご紹介したおすすめランタンを、ぜひ一度、ご覧になってみてください。