キャンプの夜を明るく照らすランタン。
日中、アウトドアで思い切り遊び、夜は皆でランタンの照らす炎を囲みながら、その日楽しかったことを語り合うのはいいものですね。
そのランタンですが、せっかくのホヤが汚かったり割れてしまっては、ランタンが作り出すいい雰囲気も台無しになってしまいます。
そのようなことにならない為に、ここではランタンのホヤを交換する前に確認してほしいことや、ホヤの種類と自作の方法をご紹介します。
ランタンのホヤはどのような役目があるの?
ランタンのホヤは、ランタンの明かりを広く照らすことができますが、それだけがホヤの役目ではありません。
ランタンには炎を照らすマントルという部分があり、ホヤはそのマントルを風や衝撃などから保護する役目があるのです。
マントルは空だきしてから使用するのですが、空だきをしたマントルはちょっとした衝撃でも割れやすくなっています。
マントルは消耗品で、大きな穴や、いくつもの穴が空いてしまうと使用することができなくなります。
そのため、ホヤがマントルのために必要なことがお分かりいただけると思います。
万が一、移動中にホヤを割ってしまい、ホヤ無しでランタンを使いたい場合には注意が必要です。
まず、風の影響を受けるので炎が出づらかったり、不完全燃焼を起こす危険があります。
ですから、ランタンのホヤは必ず装着して使用してください。
もし予備のホヤを持参していれば、万が一ホヤが割れてしまった場合で、も簡単に交換できますので、心配な方は予備をお持ちいただくことをお勧めします。
ランタンのホヤが真っ黒に!交換が必要?
ランタンを使用していると、ホヤの周りがだんだんススで黒くなってしまい、そのまま使い続ければどんどん汚れていきます。
ホヤがあまりに汚れすぎて「交換しないと使えないかも…」などと思っていませんか?。
ホヤに付いた汚れは簡単に取ることができますので、心配はいりません。
まず、軽い汚れであればタオルで拭くだけでOKです。
ただ、しっかりと汚れを落としたい場合は、バケツなど大きめの容器に、水かぬるま湯を入れ、30分ほど浸してください。
そうすると、表面にこびりついた虫などの汚れを簡単に取ることができます。
それよりもひどく汚れてしまった場合は、洗剤をつけたスポンジを使って洗ってください。
ガラス製でできているホヤは、古い場合少しの衝撃でも割れやすくなっていますので、扱う際には十分に注意が必要です。
キャンプ終わりにきれいにすることも可能ですが、ホヤは大変熱くなっていて火傷の危険があります。
きれいにするのは、しっかり冷めたのを確認してからにしてください。
なぜ!?ランタンのホヤが割れてしまう原因とは?
ランタンのホヤはガラスでできているため、気を付けているつもりでも割れやすいですよね。
ここでは、ホヤが破損してしまう原因をいくつか挙げていきます。
まず、ランタンを落とした衝撃で、ホヤを割ってしまう場合です。
これは、ランタンの扱いを気を付けるだけで防げることですので、移動する際は両手で丁寧に運んだり、ガラス部分をぶつけて割るようなことがないよう、十分に気を付けてください。
他には、ホヤをランタンに固定する際に締め付けてしまい、破損することがあります。
締め付けの際には、力加減に気を付ける必要がありますね。
また、ホヤはマントルの破損によっても、割れてしまう可能性があります。
ホヤは急激な温度変化に弱いので、マントルに穴が空いた状態で使用すると、一部の温度だけが上がってしまい、ホヤにひびが入るということがあるのです。
マントルの状態が正しいかを、よく確認する必要があることが、お分かりいただけると思います。
もし、マントルから炎の漏れが見えたり、ホヤが白く濁るなどの変色があった場合は、マントルが正常に働いていない可能性がありますので、その場合はマントルの交換をお勧めします。
温度変化ということから考えると、雨に濡れてホヤが割れてしまうこともあります。
高温のホヤの周りに、冷たい雨が当たると急激な温度変化が起きてしまうからです。
ホヤはちょっとした不注意によって破損してしまうので、扱いは丁寧に行ってください。
ランタンのホヤを交換する場合はガラスのタイプに注目!
ランタンのホヤが割れてしまい、交換するために新しく購入を検討するのであれば、ホヤのガラスの種類を考えてみると良いですよ。
ランタンで光量を調節することもできますが、ホヤを変えることで光の雰囲気を変えることができるのです。
ランタンのホヤには三種類のタイプがあります。
まず、一般的な「透明」のタイプです。
炎の光をダイレクトに広げることが可能ですが、テント内などそれほど強い光が必要でない場合は、少しまぶしく感じることもあります。
そのような場合は、「フロスト加工が施された」タイプを使用すると良いでしょう。
すりガラスのような効果があり、間接的に光が広がるため、目にもやさしい光を感じることができます。
また、「イエローガラス」のタイプを選択することもできます。
イエローガラスから漏れるランタンの炎は、光が温かく感じられ、透明なガラスやフロスト加工のホヤとはまた違った雰囲気を味わえるはずです。
ご説明してきたように、ホヤのガラスのタイプによってランタンの明かりの雰囲気は変えられますが、マントルでも明るさを変えることができます。
マントルは、表面積が大きければ大きいほど明るい光を作ることができます。
また、マントルには球状になっているものと、筒状になっているものがあり、筒状のほうが表面積が広いため光量が強くなります。
ですから、ホヤの交換は、ご自分がランタンのどのような明かりを求めているのかを考え、ガラスのタイプやマントルの種類をどうするかを決めましょう。
破損による交換の心配なし!割れないメッシュホヤ
ランタンのホヤの注意事項についてご説明してきましたが、「ガラス製のホヤは、どうしても破損せずに使用し続けることは難しい!」という方にお勧めのホヤがあります。
それは、ステンレスでできているメッシュホヤを使うことです。
このホヤは、ステンレス製なので軽く、落としたとしても当然割れません。
ホヤが割れる時というのは、前項の注意事項を守ったとしても、防げない場合が沢山あります。
例えば「強風が吹いてランタンが倒れてしまった!」とか、「ホヤに入った虫を取り除こうとして割ってしまった」など、なかなか防ぎようがない場合です。
お子さまがいれば、ついついランタンの近くで遊びまわって、ホヤを割ってしまうということもあるでしょう。
そのような時でも、メッシュホヤであれば破損の心配はないので、安心ですし経済的ですよね。
メッシュホヤを実際にお使いになった方の感想では、メッシュであることを感じさせないくらいの明るさが感じられたそうです。
また、メッシュホヤの光はメッシュ越しの光になるので、ガラスのようなストレートな明かりは感じられませんが、少しソフトな光に変わるとのことです。
ランタンの光の出力を最大にすれば、相当な明るさを感じることができるそうなので、「ガラス製のホヤが割れるたびに交換するのは嫌だな」と思っている方は、メッシュホヤの使用を検討してみてください。
メッシュホヤを自分で作ってみよう!
ステンレス製のメッシュホヤは、ランタンの大きさにより違いがありますが、大体2,000~3,000円くらいで購入できるようです。
ただ、メッシュホヤなら、自分で作ることも可能です。
使う材料は、ステンレス製のメッシュでできているゴミかごを使うだけです。
大体1,000円くらいで購入することができます。
作り方は、ゴミかごの上と下の部分をグラインダーなどでカットし、高さは元のホヤに合わせればでき上がりです。
ホームセンターによっては、グラインダーの貸し出しを許可しているお店もありますので、借りたい場合は問い合わせをしてみてください。
メッシュホヤの自作に関して、メッシュだけを巻いて作られる方もいるようです。
このゴミかごを使ったメッシュホヤは、メッシュだけでなく他の部分にも、ステンレス芯材が入るので強度が高くなります。
既成の製品で、ご自分のランタンに合ったメッシュホヤがない場合は、このゴミかごを使って作ってみてはいかがですか?。
ガラス製のホヤが割れる心配がなくなり、交換する手間も省けますよ。
ランタンのホヤの交換時にどのようなホヤにするかよく考えよう!
ランタンのホヤはガラス製であれば割れやすいため、使用する際には注意が必要です。
ホヤは、マントルの状態によって割れやすいことも、お分かりいただけたと思います。
また、ガラスのタイプによって雰囲気が分かることもお伝えしました。
ガラス製のような雰囲気は味わえませんが、メッシュホヤには「割れない」という強みがあります。
是非、ご自分に合ったタイプのホヤを購入し、ランタンでステキなキャンプの夜を演出してくださいね。