アウトドアの楽しみと言ったら、食事ですよね。
家での自炊とは違い、火を起こして、アウトドア用の道具を作って料理をするのは楽しいものです。
その中でも、飯盒で炊くご飯は、いつもと違って格別です。
しかし、注意しなければならないのは、水の量です。
きっちり量っているつもりでも、多かったり少なかったりすると失敗してしまうこともあるでしょう。
そんなときに便利なのが、自分の手で測る方法です。
飯盒の水の量の基本
飯盒の水の量の基本についてお話します。
飯盒に限らず、どんな場合でも炊飯をするときの水の量は非常に重要です。
多すぎたらべちゃべちゃの炊きあがりになりますし、逆に少ないと米に芯が残り、お米自体も焦げてしまう可能性もあります。
まずは、基本の水の量をしっかりと覚えましょう。
お米と水の量の基本は、お米1に対して水は1.2です。
お米一合を量る場合、一合は180㏄なので水の量は200㏄となります。
計量カップを使い、摺り切りをしながら正確に測りましょう。
最初に測るお米の量をいい加減に測ってしまうと、美味しいお米を炊くことができません。
次に、水の量にも注意し正確に測りましょう。
計量カップがあれば、そのまま計量カップを利用するのが一番です。
また、飯盒の内側にはお米の水量を量るためのラインがあります。
そこを利用するのも有効ですが、注意しなけらばならない点もあります。
それは、しっかりと飯盒を水平な場所に置くことです。
少しでも斜めに傾いていると水の量は正確に測れません。
お米をしっかりと手で洗い、しっかりと計量して、米炊きを始めましょう。
飯盒の水の量を手で測る
キャンプやアウトドアをするときは、どうしても荷物がたくさんで、かさばってしまいます。
あれもこれもって準備を整えて出発するのですが、いざ調理を始めようとするときついつい忘れ物がでてしまうことも多いものです。
どうしても代用できないものもあるのですが、飯盒炊飯をするときのお水の計量を代用する方法があります。
それは、手で飯盒の水の量を量る方法です。
この方法は飯盒だけでなく、家庭の炊飯器などを用いる場合でも応用可能なので覚えておくと便利です。
方法としましては、まずはお米をしっかり研ぎます。
研いだ後に、とりあえず目分量でお水を入れていきます。
そして、お水に浸っているお米を水平にならしましょう。
でこぼこがないよう、なるべく綺麗にならすよう、注意してください。
そして、手のひらをお米に付けて、指の付け根部分から2㎝程度手首に向かったあたりに水が来るように高さを調節します。
ポイントは、お米の上に手を置くときに、そっと添えるように置くことです。
このときに、ぐっと押し付けるようにしては、正確に測れません。
この方法のメリットは、お米を量る必要がないことです。
お米の分量がわからなくても、水の量を調節することができます。
ぜひともマスターしたいですね。
飯盒の水の量を手以外で測る方法
飯盒の水の量を手で測る方法をご説明しましたが、手以外の方法で測る方法をいくつかご紹介します。
まずは、手の応用で指を使って測る方法です。
手で測るとき同様、お米を洗い、目分量で水を入れましょう。
そして、お米を水平にならしましょう。
ここまでは、同じです。
指で測るには指先をお米に垂直に立てるように刺して、指の第一関節あたりを目安に測りましょう。
手のひら同様、指先をあまり押し付けないように注意します。
また、その他の方法として、重さを量る方法もあります。
計量カップがなくても、計量器があればそれを利用して量ることができます。
お米と水の分量は1対1.2なのでお米を計測して、そのあとお水を計測すれば正確に測ることができます。
また、計量スプーンなどがあればそれを使用することも可能です。
計量スプーンでお米を10回、お水を12回測ることによって、1対1.2の分量でそれぞれを量ることができます。
回数が多くなると数え間違える可能性があるので、注意が必要です。
新米や古米を使用するときに手で測る場合
先ほどご説明した飯盒の水の量を手で測る方法は、普通のお米を量る場合に用いる方法です。
新米や古米を用いるときや炊き込みご飯を作る際は、同様の量り方ではいけません。
それでは、一つずつご説明していきます。
新米の場合ですが、新米とはその年採れたお米のことで、収穫して間もないお米のことを指します。
お米自体に水分を多く含んでおり、水の量を普段より加減しなければなりません。
お米を1に対して水を1.1くらいの割合に調整しましょう。
これでちょうどよい、ふっくらした仕上がりになります。
手で測る場合は、手の指の第一関節あたりより少し低い位置がちょうどよいでしょう。
次に古米の場合です。
古米の定義は明確に定義されていませんが、収穫より1年以上経過したお米を古米とするのが一般的なようです。
古米は新米と逆で、普通のお米より含んでいる水分量は少ないです。
お米を1に対して水を1.3から1.4程度の割合に調整しましょう。
手で測る場合は、手のこぶしが浸かるか浸からない程度に調整しましょう。
次に、炊き込みご飯の場合です。
炊き込みご飯はお米以外にも他の具材も入れるため、その具材の分だけ水分が多く含まれ、トータルの水分量が多くなります。
そのため、普通の炊飯のときよりも水分が少なめで大丈夫です。
お米1に対して、水1.1程度で調整してください。
手で測る場合は、手の指の第一関節あたりより少し低い位置がちょうどよいでしょう。
注意点としては、具材を入れてからでなく、具材を入れる前に量っておきましょう。
飯盒以外の便利グッズ
飯盒以外にもご飯を炊くための様々な便利なグッズが販売されています。
その中で最も有名なのが、クッカーです。
アウトドアの調理器具と言ったら定番のグッズです。
非常に軽くて、手に持ちやすく、収納しやすい形態となっています。
クッカーも様々な種類があります。
深いものや浅いもの、素材がアルミやステンレスなど、いろいろなものがあります。
深いものは高さがあるため、アウトドアのガスバーナーをその中に入れることができたり、調理の際もインスタントラーメンをそのまま入れることできるのがメリットです。
デメリットとしては、熱伝導が悪く、炒め物や煮物などには向かないことですね。
浅いものは、逆に熱伝導がよいため、炒め物や煮物を調理するときに便利です。
ご飯を炊くとき、深いものでも浅いものでも使用可能です。
そして、素材の違いについて、アルミ・ステンレス・チタンがあります。
アルミは強度は弱いですが、熱伝導に優れています。
焦げ付きも少ない素材です。
ステンレスは強度は強いですが、熱伝導があまり優れていません。
また、重量もそこそこあります。
チタンは重量も軽く、強度も強く性能においては、他より優れていますが、値段が高めとなっています。
炊飯には熱伝導がよく、焦げ付きが少ないアルミ製の製品が向いてるかもしれません。
クッカーのサイズによるのですが、水の量を手で測ろうと思うと、入り口が小さいので手のひらが入らない可能性があるので、計量カップを持参しましょう。
飯盒でできる料理
飯盒は炊飯だけでなく、様々な調理も可能です。
工夫一つで、色々なレシピを考案できます。
最も利用してほしいのが、中蓋を利用した調理法です。
中蓋を上手に利用すれば、お米を炊きながら同時に一品料理を作ることができます。
もちろん時短にもなりますし、使用する火口も一つで十分なので、アウトドアで炭火などでなく、ガスバーナーを持参する場合など、非常に重宝されます。
中蓋を使って調理する料理のおすすめは、ホイル焼きです。
飯盒は、お米を炊くのがメインであるため、火加減もお米を炊くのに合わせます。
炒め物や煮物は、火力がある程度安定していないと、焦げ付く可能性があります。
ホイル焼きのような、蒸らして火を通す調理方法なら初心者でも、失敗せず調理することができます。
魚やお野菜などに下味を付けて焼くもよし、面倒ならウインナーと生卵を優しくホイルに包むだけで、簡単に目玉焼きとウインナーができ上がります。
また、汁物を作るのも可能です。
ですが、吹きこぼれたり、煮詰まったりする可能性があるので、注意しながら調理しましょう。
もし煮詰まってしまったら、水の量を少し足して、味を調整するとちょうどよい味付けになります。
吹きこぼれが出てきたときは、手で飯盒を持ったりせず、落ち着いて飯盒を火から下ろしましょう。
飯盒一つで色々な料理ができれば、アウトドアを2倍にも3倍にも楽しめること間違いなしです。
お米の水の量を量るときは手や道具も活用できる
アウトドアの定番と言ったら飯盒です。
飯盒でご飯が上手に炊けるかどうかは、とても重要ですよ。
水の量をしっかりと量り、米炊きの準備をしなければなりません。
しかし、計量カップを忘れてしまい、正確に計量できないこともあります。
そういった場合に、手や指やその他の道具を上手に利用しましょう。
あたふたせず、スムーズに対応すれば、仲間たちはあなたに一目置くはずです。
アウトドアの上級者を目指して、様々な事態に対応できるスキルを身に付けておくといざというとき安心して楽しむことができます。