SOTOのバーナーとイワタニプリムスならどっちを選ぶ?

最終更新日:2019/01/16

登山やキャンプで使用するガスバーナーは色々なメーカーから発売されていますが、どれを選んだらよいのか悩みませんか?

新富士バーナーの「SOTO」、イワタニの「PRIMUS」はよく見かけますが、メーカーによってどんな違いがあるのでしょうか?

それぞれのガスバーナーについて特徴やおすすめをご紹介しますので、自分に合ったバーナーを見つけてみてください。

新富士バーナーのSOTOとは?どんな会社が作っているの?

新富士バーナー株式会社は、愛知県豊川市にあり1978年に工業用のバーナーを製造する会社としてはじまりました。

アウトドア製品のブランドSOTOを立ち上げたきっかけは、1990年に販売開始した「ポケトーチ」です。

このポケトーチは当初、工作用の道具として開発された製品ですが、耐風性に優れた炎がアウトドアでの使用に適しており、それが「SOTO」というブランドを立ち上げるきっかけとなりました。

このポケトーチとは、使い捨てライターを燃料とした着火道具です。

一番の魅力は、通常のライターの炎がターボライターのような炎に変わり、炎の温度は通常400度のところ、ポケトーチにライターを装着すると1300度の温度に変化します。

ポケトーチからアウトドアブランドがはじまりましたが、今となってはバーナーやストーブ、ランタン、クッカーに、ガスカートリッジなど、アウトドアで必要な調理器具はほとんど揃うようなブランドとなりました。

アウトドア用のガスといえば、イワタニプリムスが有名ですが、見た目のデザインがシンプルなことも人気となり、プリムスに負けないような人気度に成長してきています。

これからの成長が楽しみなブランドの一つでもあります。

イワタニといえばイワタニプリムス!製造会社はどんな会社?

イワタニプリムスの元祖、スウェーデンのプリムスですが、世界で初めて煤のでないストーブを生産しました。

「最初の」をラテン語で「PRIMUSプリムス」ということから、このとき生産したストーブをプリムスと呼ぶことに決めたことが、「PRIMUS」の誕生となります。

それから会社の規模はどんどん大きくなり、世界に輸出するまでに成長していきました。

1985年には本格的に日本に進出するため、岩谷産業と合弁会社の「イワタニプリムス」を設立しています。

その後、バーナーヘッドに288個の炎口がある「2243バーナー」や、プリムス最高出力のバーナー「P-171」を発売するなど、アウトドアには欠かせないガスバーナーのブランドにまで成長していきました。

100%日本ブランドのSOTOと比較すると、イワタニプリムスのほうが会社の歴史や規模は格段に大きく、アウトドアや登山をしない人でも見たことのあるパッケージだと思います。

それだけ日本国内でも多くの商品が流通しているブランドなのです。

アウトドアにお勧めのガスバーナーをご紹介!SOTO編

ガスバーナーには色々な種類がありますが、その中でもおすすめをピックアップしました。

・マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310:3.3kW(2,800kcal/h)

火口の周りにすり鉢状の囲いがあり、風が入りにくい作りになっています。

また、外気温度に左右されにくい火力で、外気温度が20度でもマイナス5度でも変わらない火力を維持します。

本体は収納すると67gで、SOTOのバーナーの中では一番の軽量タイプです。

荷物の多くなりがちな、テント泊登山などにおすすめのアイテムです。

イワタニプリムスの同等の製品と比較すると、若干火力が弱くなりますが、十分に使える仕様です。

・レギュレーターストーブ ST-310:2.9kW(2,500kcal/h)

こちらはキャンプにおすすめのガスです。

本体はコンパクトなのにも関わらず、大きなゴトクを設置することで、直系19cmまでの大きな鍋が安定して使用できます。

また、外気の冷えにによって冷えたガスボンベに影響されず、火力が落ちにくいマイクロレギュレーターを搭載しています。

外気温が低下しても安定した火力を発揮しますので、1年中おすすめです。

アウトドアにお勧めのガスバーナーをご紹介!イワタニ編

登山におすすめなのはこのガスストーブです。

・153ウルトラバーナー:4.2kW(3,600kcal/h)

軽量でコンパクト設計なうえ、3600kcal/hと圧倒的なパワーを持っています。

2243バーナーよりも風には弱いタイプですが、風除けの囲いを使用すれば問題なく使用できるため、火力の強いこのタイプはおすすめです。

なによりもコンパクトなので、荷物を減らしたいテント泊登山や雪山登山にはおすすめです。

・ウルトラ スパイダーストーブⅡ:3.6kW(3,000kcal/h)

こちらはキャンプにおすすめのタイプです。

分離型で3.6kW/3,000kcal/h(250Tガス使用時)の火力があり、SOTOでおすすめしたキャンプ用バーナーよりも強力です。

調理時の安定性を向上させる工夫もされていることや、ガスの気化を促進させるプレヒートパイプを装備していることで、燃焼が安定しています。

SOTOのバーナーと比較すると、価格は若干高くなりますが、それに見合った性能を持っています。

より高性能を好む人には、イワタニプリムスの製品はおすすめです。

SOTOとイワタニプリムス以外にはどんなメーカーがある?

SOTOとイワタニプリムス以外にも、色々なメーカーからガスバーナーは販売されていますので、人気のブランドをご紹介していきます。

・スノーピーク

日本の新潟に本社をおく、アウトドアメーカーです。

自らも利用者という立場で、自分でもほしい製品を作ることに重点をおき、顧客本位のモノ作りを続けているメーカーです。

実際に使ってみるとわかりますが、「かゆいところに手が届く」ような細かな部分へのこだわりが感じられます。

・コールマン

知らない人はいないほど有名な、キャンプ用品の老舗メーカーです。

アウトドア用品店ではもちろんですが、ホームセンターやスポーツショップでも、コールマンのガスバーナーは取り扱いがあります。

100年以上も歴史のあるメーカーが作る製品は信頼があります。

・EPIガス

1961年にイギリスで誕生したEPIガスです。

世界に先駆けて、ガスカートリッジに直接バーナーなどを取り付ける方法を発表した企業でもあります。

今では日本国内での製造も開始しており、信頼性の高いモノ作りをおこなっています。

アウトドアでバーナーを使用する!あると便利なものは?

キャンプや登山で始めてガスバーナーを使用するとき、「専用のバーナーヘッドとガス缶を購入してOK」と、なりがちですが、それ以外にも持っていくと便利なものをご紹介します。

・風除け(ウインドスクリーン)

山の天気は変わりやすく、ガスバーナーを使用するときに、風が強いと火がすぐに消えてしまい、なかなか調理が進みません。

そんなときに便利なのが、バーナーの周囲を囲った風除けのウインドスクリーンです。

SOTOからは、専用のウインドスクリーンが発売されています。

イワタニプリムスからは、残念ながら日本国内では発売されていません。

しかし、海外のプリムスからは、専用のウインドスクリーンが発売されています。

また、海外から直接購入するのは不安という人でも、他のアウトドアメーカーからも色々な種類のウインドスクリーンが発売されていますので、一度探してみることをおすすめします。

2,000円もあれば購入できることや、収納すると薄くかさばりませんので、一つ持っておくと大変便利といえるでしょう。

・マッチ

何らかが原因で、ガスバーナーの火が突然つかなくなったという事態になることがあります。

そのようなときに、マッチがあると便利です。

ライターでもかまいませんが、標高の高い場所だと気圧の影響でライターが使えなくなります。

高山専用のライターも発売されていますので、何らかの着火道具を持っていくことをおすすめします。

用途に合ったガスバーナーで山飯やキャンプ飯を楽しもう!

今回はコンパクトなものをメインにご紹介しましたが、まだまだたくさんのバーナーが存在しています。

使う目的によってはもっと大きくて、大容量なものもあり、間違ったものを選んでしまうと、お湯を沸かすだけでも時間がかかってしまいます。

一つだけではなくて、何種類か持っていると用途によって使い分けることができるのも便利ですね。

まずは自分好みの一点を手に入れてみましょう。

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