海釣りにカヤック『忍』が気になる!忍のインプレはどう?

最終更新日:2019/01/24

『バイキングカヤック・忍』をご存知ですか?

カヤックフィッシングを既にしている方も、これから始めようとしている方も、一度は見たことがある艇なのではないでしょうか。

さて、この忍ですが、実際に使用してみてのインプレッションはどうなのでしょうか?

忍のメリット、デメリットについての感想をまとめていきます。

カヤック入門にもベテランにも!オススメの忍!

忍を使用してのインプレッションを見ていく前に、忍の詳細についてみていきましょう。

忍は、オーストラリアに本社がある、カヤック製造会社『バイキングカヤック』の製品の製造権を持つ『フィッシングカヤックジャパン』によって、日本国内での海釣りを想定して作られた、国産のカヤックです。

忍は、カヤックの中でも「シットオントップタイプ」に分類され、一般的にイメージされるカヤックのように船体内部に下半身を入れる「シットインタイプ」とは異なり、ボートのように乗るタイプのカヤックになります。

このシットオントップタイプは安定性が良く、艇自体に浮力があるため、転覆したとしても沈まないのが特徴です。

そのため、もし沖で転覆した場合にも、他のボートなどと比較しすると安心と言えます。

そのため、初めてカヤックに乗る方にも、ベテランの方にも、オススメできる艇と言えます。

軽量カヤック・忍を持ち運んでみてのインプレッション

それでは、忍を使ってみてのインプレッションをご紹介していきます。

まずは、カヤックを持ち運ぶという視点から取り上げていきます。

カヤックをお持ちの方は、普段は家でカヤックを保管し、「さあカヤックに乗るぞ」という時は車に積載して、家と海を往復している方が多数派なのではないでしょうか。

その際に、カヤックを車に積み下ろしする作業は避けられません。

カヤックは重く、たとえ慣れてきたとしても、積み下ろしは一苦労の作業となります。

その点、忍は重量が23kgと、同クラスのカヤックの中では比較的軽く、また、艇の四方にハンドルが標準装備されているため、成人男性なら片手で持つこともできるカヤックです。

そのため、忍は車載作業が苦になりにくいカヤックと言えます。

また、ご存知の方が多いと思いますが、車に車の全長の1.1倍を超えてしまう長さのものを積載するときは、事前に警察への届出が必要になります。

海に行くたびに面倒な手続きがあると思うと、気軽にカヤックが楽しめませんよね。

ここで、忍の全長を確認してみると、350cmとなっています。

国産の軽自動車の長さは、ほとんどが339.5cmですから、350cmはその1.1倍未満となる長さです。

つまり、忍はどんな自動車にも積載できてしまうカヤックなのです。

以上の点から、忍は、持ち運びという観点からみて、非常に優れたカヤックと言えるでしょう。

短くても安定性のある忍!乗ってみてのインプレッション

次に、忍に乗ってみてのインプレッションをご紹介します。

先ほど忍は持ち運びに便利な長さだという事をお伝えしましたが、一般的にカヤックは短いと直進性が悪く、スピードが出ないという傾向があります。

しかし、忍は確かに短いのですが、船底にはしっかりと張り出したキールがついているため、十分に直進性が確保されているのです。

その証拠に、静かな海なら、普通に漕いで時速6km以上で巡航することも可能です。

また、艇の左右の気室にはかなりのボリュームがあり、安定性が非常に高いのも、忍のいいところです。

他のカヤックと比較して、かなり傾いたとしても転覆しないため、カヤックの上で竿を振るうフィッシング用途に非常に相性が良い艇と言えます。

本領発揮!カヤックフィッシングでのインプレッション

ここでは、忍を使って実際にフィッシングをしたインプレッションをご紹介します。

カヤックは手漕ぎのため、ポイントを移動する時には、どうしてもロッドをホルダーに置いてパドルに持ち換える形になります。

その間、竿についている仕掛けを置いておけるように、忍には独特の形状のフロントハッチが備え付けられています。

これが非常に便利で、水がたまらなく、かつ仕掛けが水中に落ちてしまわないように、小さいスカッパーホールが開けられているのです。

また、忍は魚探を使った釣りを意識したつくりになっており、センターコンソール内部に、魚探のセンサーを引き上げるためのスカッパーホールを標準装備しています。

魚探への配慮はそれだけでなく、魚探のセンサーの破損原因の大部分を占める、「カヤックを上陸させたときにうっかりぶつけて壊す」ことがないよう、スカッパーホール周辺は一段くぼんでいます。

このことで、魚探のセンサーが艇の底から一段ひっこむようになり、ぶつけにくくなっています。

また、もし転覆した際にも、水密ハッチとセンターコンソールの、2ヶ所のドライハッチがあるため、高価な釣り道具や大切なものを、失くしにくいのがありがたいです。

使いやすさへのこだわり!拡張性についてのインプレッション

釣りのスタイルは人それぞれです。

そんな、それぞれのスタイルに合わせて、便利にカスタマイズしやすいかどうかも、カヤックを選ぶ時のポイントですよね。

忍は、ユーザーがカスタマイズしやすいように、気をつかって設計されています。

そういった点が、インプレでの評判の良さにつながっていると言えるでしょう。

その例として、忍は購入時点で、レイルブレイザ社のスターポートが4ヶ所、ロッドホルダーが2ヶ所取り付けられています。

スターポートは、簡単に取り外しできるジョイント規格です。

カヤックを海に運んだらすぐに、魚探やロッドホルダー、ドリンクホルダーからカメラホルダーまで、必要な艤装をワンタッチで取り付けて、海に漕ぎ出すことができます。

また、購入時オプションにあるフロントダッシュを取り付けると、ロッドや魚探のモニター等をより取り扱いやすい位置に固定できるため、艇の上を更に便利にすることができます。

そのうえ、忍の特徴である、股の間に据え付けられたセンターコンソールも拡張可能で、オプションでコンソールトップを取り付けると更に収納箇所を増えやすことができますよ。

以上のことからも、忍はユーザー目線に立って開発された、カスタマイズ性の高い艇と言えるでしょう。

忍の気になるお値段は?

ここまで、忍に関するインプレッションのご紹介をしてきました。

まとめると、国内での取り回しに向いた、とてもオススメできる一艇だと言えます。

しかし、あまりに高額だと手が出ませんよね。

そこで忍の価格を確認しましょう。

忍は、10万円程度で購入できます。

また、普通に購入すると、艇本体に加えて以下のものが付属してきます。

・ロッドホルダー 2個
・フラッグ&マウント
・パドル

ここで一点注意ですが、シートはオプションになっており、基本セットには付属していないので、ご購入の際はお気を付けくださいね。

以上のことから、忍は、他のフィッシングカヤックと比べると、かなり安い値段設定と言えます。

更に、忍はカラーバリエーションも豊富で、料金内でカラーオーダーの受付をしてもらえます。

誰も乗っていない、自分だけの色のカヤックは、かなり愛着が湧いて、海に出るのがとても楽しくなりますよ。

バイキングカヤック・忍に乗って海に漕ぎ出そう!

以上、バイキングカヤック社製のカヤック・忍についてご紹介してきました。

日本国内での使用を考えつつ、釣り用途に特化した、初心者にも経験者にもオススメできる艇だという事がよくわかりましたね。

もし、現在カヤックの購入をお考えになられているのであれば、候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

自分だけのカヤックを手に入れて、釣りにツーリングにと、カヤックで海を楽しみましょう。

こちらも合わせてご覧ください。