ストウブ鍋でご飯を炊いた経験はありますか?
「ストウブで炊いたご飯は本当に美味しい!」と言われるくらい、一度経験するとストウブの虜になってしまいます。
しかし、そんな美味しいストウブ炊飯をした際、鍋の底などにご飯がくっつくこともありますよね。
この記事では、ストウブにご飯がくっつかない対策を紹介し、それを踏まえて、キャンプに行った際でもできる、美味しいストウブ炊飯の方法をご説明していきます。
ストウブってなに?
ご飯がくっつく説明に入る前に、まずストウブについてご説明します。
ストウブとは、フランスで誕生したキッチンウェアブランドのことです。
独自に開発した、鋳造のホーロー鍋が高い人気を呼び、一躍世界的なブランドとなったのです。
また、ストウブのクオリティの高さが評判を呼び、プロの方も愛用するキッチンアイテムとしても知られています。
熱伝導率や蓄熱性が高いので、ストウブを使うことで、食材の旨みが凝縮され、ワンランク上の味わいを楽しむことができるのです。
最近では、キャンプなどのアウトドアでもストウブ鍋を活用する人が増え、そこでご飯を炊くことにも使われています。
大自然の中で炊いたご飯は、いつも家で食べるご飯より美味しく感じるのに、ストウブ炊飯だとさらに美味しく食べられますよ。
ストウブにご飯がくっつく!その対策を知ろう!
では、ここから本題の、ストウブ鍋にご飯がくっつく問題の対策についてご紹介していきます。
対策としては、2つあります。
まず1つ目は、「シーズニング」です。
シーズニングとは、「油ならし作業」のことで、長く鋳物製を使うために必要な作業です。
この作業をおろそかにしていると、ストウブ鍋が乾燥して、ご飯がくっつく原因につながります。
ご飯をよくストウブで炊くのであれば、鍋肌が特にカサカサになりやすいので、シーズニングはこまめに行わなくてはなりません。
美味しいご飯を炊くためにも、必要不可欠な作業なのです。
2つ目は、「沸騰時のかき混ぜ」です。
シーズニングもこまめに行っているのに、ご飯がくっつく人はこちらを試してみてくださいね。
米と水を鍋に入れ、火にかけ沸騰するまで待つのですが、沸騰した時点で、一度しゃもじなどで鍋の底と内側を、ぐるっとかき混ぜるのです。
そうすると、炊き上がった際に、ご飯が鍋にくっつきにくくなります。
もともと、ストウブ自体は、食材がくっつきにくい構造になっています。
しかし、それでも多少はくっつくこともありますので、もしストウブ鍋にご飯がくっつくことの多い人は、この2つの方法を試してみてくださいね。
ご飯が鍋にくっつく人必見!シーズニングの方法
先ほど、ストウブ鍋にご飯がくっつく問題の対策の1つに、「シーズニング」があることをご説明しました。
ここでは、そのシーズニングの方法についてご紹介します。
シーズニングの方法は、次のとおりです。
①ストウブを中性洗剤、スポンジ、お湯でよく洗う
②しっかりと乾燥させる
③植物油を鍋の内側にぬり広げる
④弱火で数分間加熱する(目安は3~5分程度)
⑤火を消して、熱が冷めるのを待つ
⑥余分な油をふき取る
この流れでシーズニングを行います。
植物油をぬり広げたり、油をふき取る際は、キッチンペーパーで行うのがオススメです。
このシーズニングの作業は、料理をするたびに行う必要はありません。
ストウブには、シーズニングをした方がいい合図があり、それはストウブの鍋肌がカサカサと乾燥してきたときです。
先ほどもお話しましたが、ご飯をよくストウブ鍋で炊くと、鍋肌がカサカサになりやすいのです。
シーズニングをするのが面倒な人は、ストウブ炊飯だけでなく、たまには油を多く使ったアヒージョなどの料理をストウブで行い、鍋肌を潤してあげてくださいね。
キャンプ場でもできるストウブ炊飯!~下準備編~
ご飯がくっつく問題の対策も、知れたことと思いますので、ここからキャンプでもできる、美味しいストウブ炊飯の方法をご紹介していきます。
はじめに、加熱するまでの下準備についてお話しますね。
ストウブに関しては、先ほどご説明したご飯がくっつく問題を解消するために、シーズニングを事前に行っておきましょう。
材料は、ご飯を炊くだけなので、米と水だけです。
2合炊く場合は、米2合分と水2カップ(180ml×2=360ml)を用意します。
家庭であれば問題ありませんが、キャンプに行く際は、米を研ぐための水も必要です。
キャンプ場に水道がある所も多いですので、それを使えば必要ありません。
準備が整ったら、はじめに米を研ぎます。
研ぎ終わったら、ザルなどで水をしっかりと切ります。
そして、ストウブに米を入れ、同量の水も一緒に加えます。
ここで、すぐに加熱するのではなく、十分に吸水させます。
短くても30分以上は吸水させましょう。
長ければ長いほどよく、2時間程度吸水させると、水を吸った米がぷりぷりしてきます。
キャンプなどでは、時間がハードかもしれませんが、加熱前に米を十分に吸水させることが、ストウブで美味しいご飯を炊くポイントです。
キャンプ場でもできるストウブ炊飯!~加熱編~
ストウブ炊飯の下準備が終わったら、ストウブ炊飯の加熱に入ります。
最初は、蓋を開けたまま弱火で加熱します。
強火ですぐ沸騰させるではなく、10分間程かけてゆっくり沸騰させます。
沸騰したら、ここでご飯がくっつく問題対策の2つ目に挙げた「かき混ぜ」を行います。
しゃもじなどで、ストウブの内側から底まで、軽くぐるっとかき混ぜます。
それから蓋をして、弱火で10分間炊いていきます。
10分経ったら火を消して、その状態のまま10~15分間蒸らします。
この蒸らしを行うことで、ストウブならではの蓄熱性の高さで芯まで熱を通すことができ、ふっくらしてモチモチした食感のご飯になるのです。
その後、蓋を開けて、しゃもじで軽く混ぜれば終了です。
キャンプに行った際も、簡単にできますので、ご飯がくっつく問題で悩んでいた人も、対策2つを取り入れて再度挑戦してみてはいかがでしょうか。
くっつくご飯も解消!最後の一粒までキャンプ場で美味しく食べる裏ワザ
ストウブ炊飯の炊き方をご説明してきましたが、いかがでしょうか。
ご飯が鍋にくっつく問題も、ご紹介した「シーズニング」と「沸騰時のかき混ぜ」の2つを行うことで、解消することでしょう。
ここでは、さらにストウブで炊くご飯を美味しくするためのコツを伝授します。
それは、「冷水を使うこと」です。
冷水を使用することで、モチモチとした食感のご飯が炊き上がるのです。
冷水の中でもミネラルウォーターを使うと、よりお米の甘みが広がり、上品な味わいを楽しめます。
キャンプに行く際でも、1合につき180mlの水があれば足りますので、市販の500mlのペットボトルの水を1本持って行けば、2.5合分炊くことができます。
しかし、キャンプでは、さらにもっと贅沢なご飯を味わえる裏ワザがあるのです。
キャンプの場所が山だった場合、近くに川が流れている所もありますよね。
例えば上高地では、清水川から取水された天然のミネラルウォーターが、キャンプ場の蛇口や水場などからくむことができるのです。
上高地のような、天然水をくめる所にキャンプに行き、それを使ってストウブ炊飯をしたら、これ以上ない贅沢なご飯を堪能することができるでしょう。
他にも、「朝霧オートキャンプ場」の水道水は、富士山からくみ上げた天然水が出ていて、そこに行けばくむことができます。
ぜひ、ストウブを持って山キャンプに行く際は、そこでくんだ天然水でストウブ炊飯し、最後の一粒まで味わってみてください。
くっつきご飯から卒業!ストウブ炊飯をもっと味わおう!
ご飯がくっつく問題で悩んでいた人も、ここで解消できましたか?
ストウブで美味しく炊けたご飯を、最後まで食べられないのは損です。
くっつきご飯から卒業して、これからは最後の一粒までストウブで炊いたご飯を味わってくださいね。