キャンプなどでご飯担当になって、「〇〇gのご飯を用意する」なんて言われたら悩みますよね。
ご家庭では、だいたいの量で炊いて余れば冷凍すればいいのですが、人数が多く予算が限られていると、余らせないように計算することもあります。
お米1号を炊くと重量はどのくらいになるのか知って、スムーズに準備しましょう。
お米1合をご飯にすると重量は?
キャンプ、炊き出しなどで、お米係の責任は重いですよね。
おかずやスープがきちんとできても、ご飯が失敗してしまうと残念です。
予算に応じてお米を計算しなければいけなくなったら、計算が不得意な方は困ってしまいます。
また、美味しく炊くためにはどんな炊き方がいいのか、調べたくなることでしょう。
この記事では、そうしたお悩みにお答えします。
まず、お米1合を炊くと、重量はどのくらいなのか計算するには、下記の計算式が目安です。
「ご飯の重量=お米の重量×2.3」
つまり、お米1合は約150gですからそれに2.3をかけて、約340gの重量になります。
ご飯の重量から、お米の量を割り出したい時にも、この計算式が使えます。
しかし、お米の品種、水の量はどれくらいかということによっても、重量は若干、変わってきます。
ですが、一合ならだいたい330g~350gの間、と考えて頂いて大丈夫です。
お米を炊く時の水分量によっても重量は違う
お米とご飯の重量の計算式をお伝えしましたが、次は、美味しいご飯を炊くために注意したいことについて取り上げます。
ご飯は、硬めが好みな方と、軟らかめが好みな方とがいらっしゃいます。
もちろん、その中間の普通の硬さが好みの方も多いです。
このように好みが異なることがあるだけではなく、人によっても感じ方は異なります。
そのため、家に友達を呼んでご飯を振舞うと、「やわらかいね!」と驚かれたりすることもあります。
このように自分は普通だと思っていても、他人の感じ方は分かりません。
分量を計算して大人数分、炊いてみて、「硬すぎたかな...。」なんて思っても、大成功だね、と肩を叩かれる場合もあります。
しばらく外食をされていない場合、「普通」の基準が分からなくなっていることもありえますよね。
ですから、炊き出しやキャンプでご飯を炊く前に外食するか、自分がいつも食べているご飯を誰かに食べてもらって、硬いのか軟らかいのか知っておきましょう。
ご飯の軟らかさ戦争!?好みに合わせるのが大変!
お米を炊く際は重量によって水分量を加減することについてお話ししました。
ご家族がいらっしゃる方は、改めて、自分が炊くご飯は硬いか軟らかいか聞いてみるのもいいでしょう。
多くのご家庭では、硬め派と軟らかめ派がいることもあり、どちらかが妥協して食べていることもあります。
もし、今まで何の文句も言わなかったご主人様や奥様、お子さんがせきを切ったように不満を言い始めたら、今まで我慢していた証拠ですので、感謝する気持ちを持ちたいですね。
今まで軟らかめだったのなら、硬めのご飯も炊いて冷凍しておくなどの工夫もおすすめです。
ただ、ご家族仲良く、「これが普通でしょ」と思っているケースもあります。
ですから、やはり他人に食べて頂くのが一番、分かりやすいと言えます。
ちなみに、ご飯の硬さは、どちらかというと硬めが人気のようです。
過去に行ったアンケートでは、硬め派が56%、軟らかめ派が33%という結果が出ています。
それ以外の方は、「ご飯が嫌い」「普通がいい」という意見です。
ご飯の美味しい炊き方のコツ
自分が美味しいと思うご飯の硬さが分かったら、次はご飯を美味しく炊くコツについて知りたいと思われるかもしれません。
ここでは、ツヤツヤふっくらのご飯を炊くにはどうしたらいいか、ご説明しましょう。
まずは、お米をとぐときのコツです。
水につけた瞬間から給水は始まっていますので、手早く行いましょう。
汚い水を、なるべく吸わせないようにするのです。
また、力いっぱいとぐのではなく、優しく行いましょう。
昔と比べてお米はきれいなことが多いですし、ゴシゴシととぐと米粒をつぶしてしまいます。
一回目の水は、特に手早く捨てて、その後、4回ほど水を替えてとぎます。
「まだ、水が白っぽいかな?」と思うくらいでやめてかまいません。
そして、とぎ終わったら一度ざるにあげて水分をきります。
そして、ざるごと大きめのボウルに入れて水に浸し、浸水します。
このときの水の重量は、しっかり計りましょう。
新米の場合は、古米よりも少なめの水量でOKです。
もともと新米は潤っているので、水が多すぎると、べちゃっとしてしまいます。
また、出汁昆布や備長炭、日本酒やもち米を少し加えても美味しく炊けるのでおすすめです。
お米の値段は重量で決まるわけじゃない!?値段がバラバラな理由
次は、美味しいお米選びで気をつけたいことをご説明します。
お米の値段は、同じ重量でも違うものですが、やはり、高いお米ほど美味しいのでしょうか。
確かに、10キロで5,000円を超えるようなブランド米のほうが、10キロ2,000円台の低価格なお米よりは美味しいといえるでしょう。
しかし、10キロ数万円するようなご飯の美味しさが、一般の人に見わけがつくかというと難しいものです。
ブランド米であるということだけで加算される金額もありますし、販売戦略も関係してきます。
一方、激安米についてですが、これは値段相応のものであることが多いです。
例えば古いお米だったり、粒が小さかったり割れていたり、質の悪いお米である可能性が高くなります。
ですので、10キロ3,000円を切るようなお米は選ばないようにしましょう。
お米の消費重量は減る一方?
少し前から言われていることではありますが、日本人の和食離れが進んでいます。
質素なイメージを持たれがちな和食は、ここぞと言う時のごちそうに選ばれることは少ないものです。
特に、若い世代ではその傾向があります。
イタリアンやファーストフード、焼き肉などの外食産業が盛んで、お米の消費重量は減っています。
お米を炊くよりもパンで手軽に済ませてしまう人も多いですよね。
しかし、和食は生活習慣病やダイエットに効果的で、何よりも日本人の体に合っています。
ご飯には無駄な添加物やイースト、砂糖が含まれていませんので、効率よく力になる食材なのです。
ちなみに、お米を買わずにおにぎりやお弁当などを買うご家庭では、ご飯の消費率はむしろ増えている、ということが分かっています。
これは、コンビニやスーパーで安く手軽におにぎりなどが帰るようになった、ということも関係していることでしょう。
ご飯はパンに比べて腹持ちもいいですし、最近のコンビニでは工夫を凝らした具材が増えています。
ご飯のブランドについても明記してあるおにぎりは、でき合いとは思えないほど食感や風味がよく、「お昼ご飯はおにぎり派」の人が増えるのも頷けますね。
とは言え、お米からご自宅で炊いた方が節約になることは言うまでもありません。
ぜひ、美味しいご飯をお家で炊いて、健康的な食生活を送りましょう。
ご飯の美味しさは炊き方や値段も関係
どんなご飯を美味しいと感じるかは、ご家庭によっても違います。
また、お米の値段や炊き方によっても味わいが変わってきます。
もし、炊き出しやキャンプなどでご飯係をまかされたら、今回ご紹介した内容を参考にして、美味しいご飯を炊けるようにしましょう。
また、ご自宅でもお米からご飯を炊く習慣をつけましょう。
食費が浮きますし、ご家族の健康を守ることにつながりますよ。