キャンプ料理といえば、ダッチオーブンです。
黒くて重い鍋、というイメージをお持ちかもしれませんが、ピカピカ光るステンレス製のダッチオーブンもあるんですよ。
「SOTO」などのメーカーが製造販売しています。
サイズも豊富で、8インチサイズであれば自宅でも使いやすいですね。
ステンレスダッチオーブンは、鋳鉄製にはない長所もあります。
鋳鉄製のダッチオーブンとどのように違いがあるのか、ご説明します。
ダッチオーブンにステンレス製がある?
キャンプに行くのであれば、アウトドアならではの豪快な料理を楽しみたいものです。
そこで活躍するのがダッチオーブンですね。
アウトドア料理には欠かせないアイテムです。
ダッチオーブンがひとつあれば、「焼く」だけでなく「煮る」「蒸す」「揚げる」「燻す」など、さまざまな調理方法をこなせてしまいます。
この万能さが、ダッチオーブンの人気の理由のひとつでもあります。
ところで、ダッチオーブンというと、黒い鋳鉄製のものが有名ですよね。
鋳鉄は、溶かした鉄を鋳型に流し込み、冷やし固めて作られた鉄製品のことです。
鋳物ともいわれます。
しかし最近では、鋳鉄製ではないダッチオーブンも人気が上昇しています。
清潔感のあるステンレス製のダッチオーブンがあるんですよ。
「SOTO」や「ベルモント」が取り扱っています。
鋳鉄製のダッチオーブンの長所を残したまま、ステンレスならではの長所も持ち合わせたダッチオーブンは、扱いやすいと評判です。
特にSOTOのダッチオーブンは8インチから12インチまでサイズが豊富で、人数や使い道によって使い分けることもできます。
SOTOのダッチオーブンがどのようなものなのか、見てみましょう。
SOTOのダッチオーブンは8インチから12インチまで
SOTOのステンレスダッチオーブンは、4種類あります。
大きさや特徴をご紹介します。
●ステンレスダッチオーブン 8インチ
(内寸)直径206×深さ90mm
(外形)幅310×奥行226×高さ125mm
(重量)約3.5kg
(満水容量)約2.6L
いちばん小さいサイズは8インチで、自宅での使用を考えているのであればこのサイズがおすすめです。
1~2人のキャンプ、小さい子どもがいる家族であれば、8インチでも十分キャンプで対応できます。
●ステンレスダッチオーブン 10インチ
(内寸)直径259×深さ115mm
(外形)幅365×奥行280×高さ160mm
(重量)約4.9kg
(満水容量)約5.2L
4人分の料理を作るのであれば、10インチがあれば間違いありません。
子どもがたくさん食べるというのであれば10インチを選びましょう。
サイズに迷ったら10インチを選ぶと良いですよ。
●ステンレスダッチオーブン 12インチ
(内寸)直径306×深さ130mm
(外形)幅415×奥行326×高さ165mm
(重量)約6.9kg
(満水容量)約8.2L
6人以上のキャンプであれば12インチは必要です。
鶏も丸ごと調理できる大きさです。
●ステンレスダッチオーブン 10インチハーフ
(内寸)直径259×深さ78mm
(外形)幅365×奥行330×高さ105mm
(重量)約5.0kg
(満水容量)約3.5L
浅い鍋なので、自宅使いにもぴったりです。
また、蓋がスキレットのように使えるので、さまざまな使い方も出来ます。
ピザも焼けますよ。
SOTOの8インチステンレスダッチオーブンはメンテが楽で日常使いにも
最近では、鉄製の鍋やフライパンを使っているという人は少なくなりました。
反対に、ステンレス製の鍋は多くのご家庭に浸透していて、馴染み深いですよね。
そのため、ダッチオーブンを使ったことがないという人も、SOTOのダッチオーブンであれば使い始めやすいかもしれません。
8インチダッチオーブンであれば、日常使いの鍋としても使いやすいです。
鉄にはない、ステンレスダッチオーブンが持っている特徴は大きく3つあります。
①メンテナンスが楽
ステンレスは滅多なことでは錆びません。
そのため、使用後の片付けもあまり神経質になる必要がありません。
ステンレスですので、洗剤でごしごし洗うこともできます。
鋳鉄製のダッチオーブンは洗剤を使えないので、衛生面で気になる人もいるかと思います。
その点、ステンレスダッチオーブンはしっかり洗えて清潔です。
使わないときの保管も、通常のステンレス鍋と同じようにシンク下などでOKです。
また、鋳鉄製ダッチオーブンは使用前のシーズニングが必要であったり、錆び防止のため毎回使用後にオイルを塗布する必要がありますが、ステンレスはその必要がありません。
そして、作った料理を鍋に入れっぱなしにして置ける、という部分もうれしい点です。
鋳鉄製のダッチオーブンは、料理を入れたまま置いておくことはできません。
すぐに錆びが出てしまうからです。
ステンレスダッチオーブンであれば、作った料理が余っても鍋のまま保存して置けます。
次の日すぐに加熱調理できるため、キャンプでもとてもありがたいですね。
鋳鉄製にない長所を持つステンレスダッチオーブン
引き続き、ステンレスダッチオーブンが持つ特徴をお伝えしていきます。
②強度がある
鋳鉄製のダッチオーブンは基本的にはとても頑丈なのですが、実は衝撃や温度差に弱いという欠点があります。
間違って落としてしまった場合、割れてしまうことがあります。
また、ヒートショックという急激な温度差によっても割れてしまうことがあります。
一方、SOTOのステンレスダッチオーブンは落としても割れることはありませんし、急激な温度差にも強く、割れることはほぼありません。
ごしごし洗えて、多少雑に扱っても大丈夫、というのはノンストレスかつアウトドアで使うのにピッタリですし、日常使いもガンガンできますね。
③保温性が高い
ステンレスは保温性が高い素材としてさまざまな場面で使われています。
例えば、水筒の素材としてステンレスが使われていますよね。
ステンレスは熱を伝えにくいという性質を持ちます。
つまり、「温まりにくいけれど、冷めにくい」という特徴につながります。
ステンレスダッチオーブンは、温まるまでに少し時間がかかります。
しかし、一度温まってしまえば、冷めにくく温かさが長時間持続します。
長時間の煮込み料理などに最適なのです。
それから、これは4つ目の特徴になりますが、SOTOのステンレスダッチオーブンはIHでも使えるということを書き加えておきます。
鋳鉄製のダッチオーブンもIHで使えるものがありますが、メンテナンスの簡単さを考えるとステンレスの方が使い勝手が良いことは一目瞭然です。
まずは8インチから使い始めてみるのがおすすめです。
8インチでもこの価格?ステンレスダッチオーブンの短所とは
とても使い勝手がよいように見えるSOTOのステンレスダッチオーブンですが、短所も存在します。
購入する前に、どのような短所があるのかも見極めておきましょう。
●価格
ステンレスは、鉄と比べて高い素材であり、製造コストもかかります。
そのため、それが価格に反映されており、鋳鉄製の倍程度の価格になってしまいます。
【2018年参考価格】
8インチ 18,000円(税別)
10インチ 20,000円(税別)
12インチ 24,000円(税別)
10インチハーフ 19,000円(税別)
鋳鉄製のダッチオーブンであれば、10インチでも10,000円以下で購入できることを考えると、とても高価であるといえます。
●経年変化を楽しめない
鋳鉄製のダッチオーブンは、使い込むことによって色合いが風合いが変化し、美しく黒光りするようになります。
メンテナンスに手がかかる分、ダッチオーブンに対する愛情も深まり、ベテランキャンパーの証ともいえる逸品に育っていくのです。
黒光りしたダッチオーブンはブラックポットと呼ばれ、多くのキャンパーはそれを目指してダッチオーブンを使い、メンテナンスを楽しみます。
これを「ダッチオーブンを育てる」と表現することもあります。
キャンパーならではの道具を使い込んで自分の色に変えていくという楽しみは、ステンレスダッチオーブンにはありません。
SOTOのダッチオーブン関連アイテム
最後に、ダッチオーブンと一緒に持っておいた方が良いSOTOのアイテムをご紹介します。
●ステンレスダッチオーブン収納ケース
8インチから12インチまで、すべてのサイズの収納ケースがあります。
キャンプで使うのであれば、やはり持ち運ばなければなりませんが、収納ケースがあると便利です。
ポケット付きで、付属品などを入れておくこともできます。
●シングルバーナー ST‐301
大きな五徳と低い重心によって直径25cmまでの大きな鍋を載せて調理できます。
火力も強く、ダッチオーブン料理に向いています。
カセットボンベ缶が使えるので、使い勝手が良いです。
●リッドリフター
蓋の上に炭火を置いて作る料理を楽しみたいのであれば、リッドリフターが必要です。
SOTOのリッドリフターはグリップにシリコーン樹脂を使用していて滑りにくい仕様になっています。
ずぼらさんや2台目のダッチオーブンを考えている人に!
キャンプ料理は楽しみたいけれど、ダッチオーブンのメンテナンスは面倒、という人にステンレスダッチオーブンはおすすめです。
また、すでにダッチオーブンを持っているけれど、2台目が欲しいというときにもいかがでしょうか。
メンテナンスが簡単なので、2台あっても片付けが苦痛になりません。
特に、自宅のキッチンがIHであれば、自宅でも鍋として使えますのでキャンプ&自宅で重宝しますよ。