ランタンと言えば、アウトドアシーンの必須アイテムです。
かつてランタンといえば、ホワイトガソリンを使用するタイプのものが主流でした。
そのため、重く、かさばり、燃料の取り扱いや着火に手間がかかるものでした。
しかし、今日のランタンは、軽量でコンパクトになり、使用方法も容易に進化を遂げました。
今回はアウトドア用のバーナーやストーブの定番ブランド「SOTO」のランタンをご紹介や、その使い方をご紹介いたします。
「SOTO」とはどんなブランドなの?
「SOTO」とは、愛知県豊橋市の火器、工具メーカー「新富士バーナー」が手がけるアウトドアギアブランドです。
SOTOからは、主にアウトドア調理用のガスバーナーや、ガスカートリッジ、クッカーなどの調理器具が発売されています。
そのアウトドア調理用のガスバーナーや調理器具には、小型・軽量・高出力で有名なアイテムも数多く存在します。
特に、「アミカス」「ウィンドマスター」といったアイテムは、超軽量シングルバーナーの定番として定着しています。
そのSOTOから、ランタンも発売されていることはご存知でしょうか。
ランタンは、アウトドアでの夜のシーンを快適に過ごすためにはなくてはならないアイテムです。
今回は、SOTOの5種類のランタンをピックアップし、その特徴と使い方をご紹介します。
SOTO製ランタンの台定番「レギュレーターランタン」の使い方
SOTOのユニークなランタン、1つ目は「レギュレーターランタン」です。
この「レギュレーターランタン」は、その名のとおり、マイクロレギュレーター搭載のランタンです。
マイクロレギュレーターにより、連続使用時によるガスカートリッジ内の減圧や温度低下に影響されにくく、安定した明るさが得られる作りになっています。
さらに、マイクロレギュレーターにより、ノズル詰まりによる故障が起きにくく、光量の微調整も容易になりました。
このランタンは、SOTO製CB缶「ST-760」使用時で、連続4.5時間の使用が可能であり、150ルクスの最高光量を3時間維持することができる優れものです。
さらに、このレギュレーターランタンの特徴のひとつに、その大きさがあります。
収納サイズは幅65mm×奥行105mm×高さ150mm、重さは247gというコンパクトさを実現しました。
こちらは、CB缶を接続して点火スイッチを押すだけで点火できるため、とても手軽に使用できます。
また、ホヤは金属メッシュ製なので、割れてしまう心配もありません。
なお、明るさは80W相当なので、ファミリーキャンプのサブランタンやソロキャンプといった使い方がベストでしょう。
ガスカートリッジを寝かせて使うロースタイルの利点を活かして、テーブルランプとしての使い方も良いのではないでしょうか。
●参考価格
¥5,800(税別)
●付属品
専用収納ケース、マントル1枚
SOTO製ランタンNo.1の明るさ「フォールディングランタン」の使い方
SOTOのユニークなランタン、2つ目は「フォールディングランタン」です。
この「フォールディングランタン」は、収納が可能なランタンです。
本体のケーシングは耐久性に優れた樹脂を採用し、ホヤ部をそのケーシングに収納することができるため、持ち運び時の破損リスクも心配がいりません。
また、マントルの交換などの手入れがしやすいよう、ホヤの取り外しが容易に行える構造になっています。
それにより、オプションパーツとして展開されている割れにくいメッシュホヤや、虫が寄りにくいカラーホヤなどへの交換もスピーディに行うこともできます。
なお、SOTO製CB缶「ST-760」使用時で、450ルクスの明るさを得ることができ、連続4時間の使用が可能です。
明るさは200W相当なので、メインランタンとしてあらゆる使い方に対応できるアイテムです。
●参考価格
¥7,800(税別)
●付属品
マントル1枚
虫嫌いな方や女性にもありがたい「虫の寄りにくいランタン」の使い方
SOTOのユニークなランタン、3つ目は「虫の寄りにくいランタン」です。
その名からもわかる通り、蚊や蛾といった嫌な虫たちがよりにくいランタンです。
この「虫の寄りにくいランタン」には、虫が寄らない3つの工夫が施されています。
まず1つ目は、使用しているホヤによるものです。
このランタンには、波長の長いオレンジ色の着色が施されたホヤが使用されています。
蚊などの虫は長い波長の光を感じにくく、ランタンの明かりを感じることができないため、虫が寄りにくいのです。
なお、人間にとっては同じ明るさなので、不便をすることはないでしょう。
2つ目は、リフレクターが搭載されていることです。
このリフレクターはランタンの背面につける反射板で、必要な方向だけを照らすように作られています。
このリフレクターにより広域が照らされることがないため、虫を寄せ付けにくくなっています。
3つ目は、蚊取りマットの装着です。
実は、2つ目に紹介したリフレクター、正しくは「蚊トリフレクター」という名前のパーツです。
この「蚊トリフレクター」には、市販の蚊取マットを装着するスリットが付いていて、ランタンの熱を利用して蚊取マットを使用することができます。
これら3つの機能により、虫が寄りにくくなっています。
そのほか、パワーブースターが搭載されているため、常に安定した光量を得ることができます。
なお、フォールディングランタンと互換性のあるオプションパーツが使用可能なので、様々な使い方ができます。
キャンプで虫に刺されて嫌な思いをした経験がある方には、是非とも使って欲しい一台です。
●参考価格
¥8,800(税別)
●付属品
マントル1枚
SOTO製ランタン中で最軽量「G-ランプソリッド」の使い方
SOTOのユニークなランタン、4つ目は「G-ランプソリッド」です。
この「G-ランプソリッド」はガス充填式の小型ランタンで、幅47mm×奥行60mm×高さ138mmと、非常にコンパクトです。
最大の特徴はその軽量性で、重さはなんと150gしかありません。
軽さの秘密は、その構造にあります。
ランタン上部のヘッドカバーと本体部を一本の支柱でつなぐ「シングルピラー」というシンプルな構造を取ることで軽さを実現しました。
また、シングルピラー構造により、ホヤの取り外しやマントルの手入れも簡単に行えます。
さらに、ガス充填式なのでガスカートリッジを持ち運ぶ必要がなく、さらなる荷物の軽量化につながっています。
なお、SOTO製CB缶「ST-760」は満充填時で連続1.5時間、最高光量70ルクス(60W)なので、メインランタンとしての使い方には向いていないでしょう。
ウルトラライトハイキングなどを志す方へオススメの一台です。
●参考価格
¥3,800(税別)
●付属品
専用ケース、マントル1枚
マントル・ホヤ要らずのお手軽アイテム「プラチナランタン」の使い方
SOTOのユニークなランタン、最後は「プラチナランタン」です。
ランタンといえば、「マントルが衝撃に弱く、壊れたら空焼きが面倒」「ガラス製のホヤが割れたら使えない」といった、繊細なアイテムのイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、この「プラチナランタン」には、マントルもホヤも存在せず、中心にあるプラチナでできた発光体の触媒作用による発光を利用しています。
そのため、破損のリスクも低く、風にも強いという特徴があります。
収納サイズも幅33mm×奥行58mm×高さ142mm、重さ210gと、コンパクトさにも優れています。
破損リスクの低さやコンパクトさを活かして、テント泊での縦走登山のような場面に適したアイテムでしょう。
こちらはOD缶専用のランタンなので、登山時に持っていくガスバーナーと燃料を兼用しやすいことも利点のひとつです。
80W相当の明るさは、テント場で自身の周辺を照らす程度の使い方には充分です。
●参考価格
¥13,800(税別)
●付属品
専用収納ケース
個性豊かなSOTOのランタン群からどれを選ぶ?
多様化するアウトドアスタイルに適合するため、ランタンも使い方やシチュエーションに応じた進化を遂げています。
今日では、トラブルも少なく扱いやすい電気式のものも多く見られるようになりました。
しかし、ガスやガソリンを用いた燃料式のランタンにしかない良さや温もりもあります。
いつ、どこで、だれと、どのように使うのかを考え、ベストな一台をセレクトしてください。