キャンピングカーで旅行する際に必要不可欠のアイテムとして、照明やコンロとともに冷蔵庫が挙げられます。
特にキャンピングカーの冷蔵庫は家庭用の製品とは異なって、充電方法が数種類存在し、ものによってはバッテリーに大きな負担がかかる場合があるので、気を付けて選びたいところです。
そこで、今回はキャンピングカーの冷蔵庫を交換したいといった場合に気を付けておきたいポイントや、おすすめの冷蔵庫をご紹介します。
冷蔵庫を稼働させるには3つの方法がある!
キャンピングカーで大活躍する冷蔵庫ですが、使っていれば当然、古くなったり壊れたりします。
急に壊れてしまって交換の方法に迷い慌てることがないよう、予備知識はあったほうが安心です。
まず、キャンピングカー用の冷蔵庫を使うためには、大きく分けて3つの方法があります。
1つ目は、内蔵しているプロパンガスを使うガス式のもの、2つ目は家庭内で使用するAC電源と同じ100V電源を使用するもの、もう1つはDC電源といった、12V車専用の電源を使うものです。
3WAYタイプのものであれば、どの稼働方法であったとしても対応できます。
一方で「稼働の方法は複数も必要ない」と考えるなら、DC12Vのみで稼働できる1WAYタイプのポータブル冷蔵庫を選ぶなど、稼働方法によって交換する冷蔵庫の選択肢を広げられます。
基本的には、ビルトインタイプよりポータブルタイプの方が使い勝手がよく、交換するのも手間がかかりません。
交換する時に押さえておくポイントは、冷蔵庫の稼働方法と、交換時に手間がかからないかということを考えておく必要があります。
キャンピングカーの3WAY冷蔵庫を交換するための順序とは?
キャンピングカーの冷蔵庫を交換するときに、順序に手間がかかるタイプは、3WAYの製品です。
3WAYタイプの冷蔵庫は、ポータブルタイプの1WAYの冷蔵庫と異なり、ビルトインタイプのものが多いのが一般的です。
プロパンガスも内蔵しているので、細心の注意を払って順を追って取り外し、交換する必要があります。
そこで、3WAYの冷蔵庫を交換するための基本的な順序をご紹介します。
まずは、冷蔵庫の扉を開けて内側にあるビスを外します。
ビスにはカバーが付いていますので、最初に取り去り、ドライバーで外しましょう。
次にプロパンガスのガス管を外しますが、急に力任せに外してはいけません。
ガス漏れの危険性があります。
本来ならば、専門の業者さんに外してもらうべきものですが、自分で外すのであれば、時間をかけてゆっくりと丁寧に外すようにしましょう。
ガス管をうまく外したら、車体の外側にあるカバーを外して煙突部分に当たる出口も外します。
これで不要な3WAYの冷蔵庫を取り去り、新しい冷蔵庫と交換できます。
後は、同じ型、もしくは同じサイズの3WAY冷蔵庫を購入して当てはめるのですが、順序は外したときの手順と逆に行うだけです。
新しく設置する冷蔵庫が3WAYでなければ、ガス管についての作業はなくなります。
ポータブル冷蔵庫はビルトインとは違い設置する制約がないので、購入して置き場所を決めたら、電源を確保するだけで設置できます。
キャンピングカーにおすすめのビルトインタイプの冷蔵庫をご紹介!
前述のように、ビルトインタイプであったキャンピングカーの冷蔵庫を交換するには、一連の手順があります。
しかし、設置や交換に手間がかかっても、プロパンガス式ならではの冷却効果が高いといった利点があり、人気があるのもうなずけます。
そこでおすすめのビルトインタイプの冷蔵庫をご紹介します。
【エンゲル:車載冷蔵庫 SB47F】
希望小売価格:86,832円(税込)
外形寸法:423×511×530
庫内寸法:320×403×390
重要:19kg
有効容量:40L
使用電源:DC12V、24V共通(バッテリーケーブルが別で必要です)
定格消費電力:DC12Vは-2.5A、DC24Vは1.3A
圧縮機:スイングモーター(冷媒ガス圧縮方式)
温度調節器:ダイヤル可変式自動温度調整
キャンピングカーの冷蔵庫メーカーで有名な、エンゲルのビルトインタイプの冷蔵庫です。
キャンピングカー内で、電力消費量の多い冷蔵庫が省エネタイプであれば、バッテリーの節電に役立ちとても便利です。
こちらの冷蔵庫は省エネタイプですので、とても魅力的です。
また、冷却効果も優れており、庫内の収納力もあるので使い勝手がよい製品です。
キャンピングカーの冷蔵庫をポータブルなタイプに交換しよう!
キャンピングカーの冷蔵庫をポータブルなタイプに交換するのであれば、冷蔵だけでなく冷凍もできる製品ならとても魅力的です。
通常はキャンピングカーの中で使用して、キャンプ場で屋外に持ち出して利用することもでき大変便利です。
【Hewflit:冷蔵冷凍庫 15L】
参考価格:18,500円
商品内容:冷蔵・冷凍庫15L シガープラグ
庫内寸法:約320×570×260
庫内サイズ:約240×340×180
重量:8.5kg
有効容量:15L
(350mlの缶であれば約20本、500mlのペットボトルであれば約12本入れることができます)
電圧:DC12V/DC24V
こちらの冷蔵庫は、シガーソケットを使用します。
また、バッテリーに負担をかけず充電でき、電圧が下がったらすぐに自動で電源をオフする機能が付いています。
しかし、電源を切っても、冷凍機能付きクーラーボックス仕様なので、しばらくは庫内を冷たい状態で保てる優れものです。
飲み物や食べ物を、急速に冷やすこともできます。
キャンピングカーの冷蔵庫を交換する目安とは?
長年、キャンピングカーの冷蔵庫を使用していて、いつ交換したらいいのか悩むことがあります。
見た目もまだまだきれいだし動いているから大丈夫だと思っても、実際に使用していて冷えにくくなってきたら、交換時期です。
プロパンガスを用いたガス式の冷蔵庫を使用している場合、他の方式に比べ冷え方がとてもいいので、「まだ交換しなくてもいいだろう」と油断しがちです。
しかし、ガスが無くなれば、急に冷えなくなってしまうので、交換できる体制を整えておかなければなりません。
以前はガスを補充してくれる業者が、キャンピングカーを販売しているお店と提携していて、ガスが無くなったら簡単に補充してくれました。
しかし、近年では、ガスを補充する業者が少なくなったため、急にガス欠になった場合にはすぐに対応しにくいのが現状です。
素人判断で、ガスを補充したり交換するのは大変危険なので、あまりおすすめできません。
電源を使用していても冷却効果が足りなくなったり、冷蔵庫の音がうるさかったりする場合はもちろん、ガスが無くなった場合も、冷蔵庫を新しいものに交換するのも一つの手です。
キャンピングカーの冷蔵庫を交換するにはバッテリーも視野に入れよう!
キャンピングカーの冷蔵庫を交換するときには、前述したように電源を使うタイプを選んだ場合、バッテリーが大きなポイントになってきます。
家庭の冷蔵庫とは異なり、電源はキャンピングカーから供給しなくてはならないため、電源として使用する電気が蓄積されているのはバッテリーだけです。
キャンピングカーには、ある程度の電気を使用するためのバッテリー容量は確保されています。
しかし、冷蔵庫以外の家電や、電力を使用する時間の長さによって、バッテリーの容量が足らなくなることが予想されます。
こういった事態に対応するには、予備のバッテリーを積んでおいたり、キャンプ場の電源を使用したり、あるいは蓄電池を用意しておくと良いでしょう。
交換する冷蔵庫の種類によっては、バッテリーに負担がかかる製品もあるので、消費電力も考えて交換しましょう。
キャンピングカーの冷蔵庫を正しく交換しよう!
冷蔵庫の電力はバッテリーを消費しますので、交換する際には、バッテリーに負担がかからない省エネタイプや、バッテリーの電圧が下がったら自動的にオフする機能付きのものを選びましょう。
不安がある場合にはサブバッテリーを積んだり、蓄電池を用意したり、キャンプ場で利用するなども考慮に入れましょう。
またキャンピングカーの冷蔵庫の交換時期や交換方法、製品の仕様についてもよく押さえておき、いざというときに対応できるようにしておきましょう。