キャンピングカーを所有している方にとって、一度は直面するのがトイレの問題ではないでしょうか。
また、これからキャンピングカーを購入する方は、どのタイプの車種にしようか、トイレ事情を知ったうえで選ぶと失敗はないでしょう。
今回は車内のトイレを使うことに躊躇してしまう、掃除方法がわからない等、キャンピングカーのトイレに関するお悩みを解決します。
ぜひ参考にしてみてください。
キャンピングカーにトイレは必要??
長距離で車を走らせていると、いたるところに「道の駅」があったり、高速道路上でもサービスエリアが充実し、トイレに困ることは少ない時代になってきました。
そのせいか、最近はキャンピングカーにトイレを付けていない人も見られます。
また、トイレをつけていても、汚物の処理や掃除が煩わしいということで利用しない方もいます。
しかし、せっかくつけたのにもったいないですよね。
確かに、まだまだキャンピングカーのトイレタンクの処理や汚水の処理には不十分な点もありますが、実際に旅の途中で車内のトイレを利用した人は、「トイレなしのキャンピングカーの旅なんてもう考えられない!」という意見が多いです。
高速道路での渋滞や、真っ暗闇の夜中のトイレ、小さな子供の急なトイレなど、緊急事態はいつ起きるかわかりません。
そんな時に、いつでも車内にトイレがあると思うと、安心して旅を楽しめることでしょう。
トイレをつけておくのは旅を快適にすすめる秘訣の一つといえそうです。
キャンピングカーのトイレのタイプを知ろう!
ここでは、キャンピングカーの旅を快適にサポートしてくれるトイレの種類をいくつかご紹介します。
●ポータブル式トイレ
固定しないので気軽に移動でき、使わない時は自宅の物置にしまっておくなど臨機応変に対応できます。
加圧で水を流すこともでき、タンクの大きさも数種類用意されていますので、使用人数などで決めるといいでしょう。
車種は、主にバン・ワゴンベースの「バンコン」タイプに使用されることが多く、フリースペースがあればどこでも問題なく置くことができるのでとても便利です。
また災害時には、非常用トイレとしても活躍します。
●カセット式トイレ
車両に固定するタイプのトイレなので、トイレ自体は取り外すことはできません。
こちらも加圧で水を流すことができ、タンクは車両の外側から取り外せるようになっています。
また、タンクの容量は大きいタイプが多いので、長期間の旅行が多い方におすすめです。
主に「キャブコン」に設置されています。
●マリン式トイレ
車両に固定するタイプのトイレで、見た目はユニットバスのトイレと変わらないクオリティーです。
こちらは車両の外側の排出口に専用ホースをつないで、汚水弁にタンクの中身を捨てられるので処理が楽という利点があります。
そして、アメリカのキャンピングカーやトレーラーなど、輸入車に多く設置されています。
しかし、日本はまだ海外のように汚水を捨てられる「ダンプステーション」設備が充実していないため、このマリン式トイレを設置するにはさまざまな課題があるのが現状です。
このように、トイレの種類はいくつかタイプがあるので、どのタイプにするかは、掃除やお手入れ方法も考慮して決めた方がよいでしょう。
次章では、掃除の仕方について調べていきましょう。
キャンピングカーのトイレの後始末と掃除はどうするの?
基本的に、キャンピングカーに備えられたトイレは、どの種類でもタンクの中身の汚物・汚水の処理は自宅で行うことになります。
自宅にダンプステーションを作ったという方もいるようですが、たいていは自宅のトイレに流します。
しかし、ダンプステーションを完備しているキャンプ場もありますので、事前に調べておくとよいでしょう。
そして汚物を処理した後ですが、タンクの中に水を入れてしゃかしゃか振り、何度か水ですすぎます。
「え?それだけできれいになるの?」と不安に思う方もいるかと思いますが、タンクの中には事前に、汚物分解と消臭を兼ねた薬剤と水が入っているので、この薬剤のおかげで、容易に汚れと臭いがとれるようになっているのです。
ちなみに、この薬剤により汚物やトイレットペーパーはドロドロに溶け、青や緑色の液体に変わっています。
そのおかげで、見た目も抵抗なく処理できるのが助かりますね。
あとは、当たり前ですが、トイレの便座、床等に飛び散った尿などは菌が繁殖して臭いを発生させますので、専用の洗剤などでしっかりと拭き上げ掃除を行ってください。
キャンピングカーのトイレ掃除に便利なアイテムは?
キャンピングカーのトイレ掃除に便利なアイテムにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
●Dometic パワーケア 【トイレタンク用消臭剤】 1.5L (参考価格 ¥2.783)
汚物タンクの消臭、および腐敗防止として、タンクの中に水と一緒に適量を投入する薬剤です。
汚物や紙を分解しながら、消臭効果は4日間続き、車内を快適に過ごせる保つ優れものです。
この薬剤が、掃除後に水と一緒に常にタンクに入れておくものになります。
●ドでか無香空間 消臭剤 本体 無香料【消臭剤】1800g (参考価格 ¥1.520)
ビーズタイプの消臭剤なので、揺れる車内でも安心です。
空気中の臭いを効果的に排してくれるので、トイレの近くに置いておくといいでしょう。
●使い捨てポリ手袋 100枚入り (参考価格 ¥251)
汚物タンクを持ち運ぶ時など、使い捨て手袋があるとよいでしょう。
●カネヨ石鹸 重曹ちゃんクリーナー 液体 本体 400ml (参考価格 ¥277)
脱臭効果のある重曹で、トイレの便座や床を拭き、消臭や汚れを落として清潔につとめましょう。
このように、キャンピングカーのトイレ掃除に必要なものは、汚物の分解もしてくれる専用消臭剤以外は、私たちが日常で使用しているものと変わりません。
これなら、トイレのメンテナンスアイテムにそれほど悩まされることもありませんね。
それでも車内にトイレを設置することに抵抗がある人には
どうしてもキャンピングカーにトイレを設置することには抵抗はあるけど、車内でトイレが済ませられることを望んでいる方にはこちらをおすすめします。
●コジット 緊急用組み立て式トイレ (参考価格 ¥1.645)
水の要らない簡易式トイレです。
凝固剤で汚物を固めて消臭してくれるため、揺れる車内でも安心です。
●猫砂 ベストクリーン球状5L鉱物系ベントナイト猫砂 (参考価格 ¥874)
ちょっと驚く方もいるかもしれませんが、上記のような簡易トイレの中に用を足し、猫砂をかけるという荒業もあります。
この方法なら、汚物はしっかりと固まり掃除も簡単です。
また非常災害時に役に経つという利点もあります。
必要な時だけ持参して出かけたい方にはこちらの方法もおすすめです。
キャンピングカーのトイレ以外にも水回りの掃除はこまめにしよう
ここまでトイレまわりについてご紹介してきましたが、キャンピングカーでもう一か所、気を付けたい掃除箇所がキッチンなどの水回りです。
キャンピングカーは、普通の室内よりも換気が不十分になってしまうため、特に水回りはカビの温床にならないように、定期的なお掃除が大切です。
キッチンの水道から出る水をためておく大容量のタンクは、しっかりと清潔なスポンジで洗っておきましょう。
その時に、哺乳瓶の消毒液のミルトンで洗浄すると殺菌効果があります。
そのため、給水時のホースなど、取り外せるものは、ミルトンに付け置きすることをおすすめします。
これで、トイレだけでなく、水回りもしかっりと清潔に保つことによって、快適なキャンピンクカーの旅ができそうですね。
トイレ問題を解決し楽しいキャンピングカーライフを満喫しよう
キャンピングカーのトイレは、使用後に専用の薬剤投入をしっかりとしておくだけで、臭いに悩まされることなく処理も簡単に済ませられることがわかりました。
車内にトイレがあることで、キャンピングカーライフがより一層快適なものになるでしょう。
何にも縛られずに旅をすることができるのが、キャンピングカーの醍醐味です。
ぜひ、キャンピングカーのトイレを活用し、旅をより一層素晴らしいものにしてください。