コールマンランタンのメンテ術!不調ならジェネレーター清掃

最終更新日:2019/04/24

アウトドアを楽しまれている方ならば、コールマン等のアウトドアメーカーから販売されているガソリンランタンを一つは持っているのではないでしょうか。

これらのランタンは、時折ジェネレーターという部品の清掃を行わないと、明るさに異常が出たり、燃焼状態の不良を引き起こしてしまいます。

この記事では、気が向いた時に行いたいジェネレーターの清掃についてお伝えしていきます。

コールマンのランタンが暗い?ジェネレーターが汚れているかも!

コールマンのガソリンランタンを使っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。

コールマンは、もともとガソリン燃料のランプを開発していた、アメリカ生まれのメーカーです。

コールマン製のランタンは非常に堅牢な作りをしていますから、ちょっとやそっとの事で故障することはないので、信頼できるランタンと言えますよね。

しかし、使い方や環境によっては、ランタン内部の「ジェネレーター」と呼ばれる部品が汚れてしまって、本来の性能を発揮できなくなってしまう事もあります。

そこで、もしガソリンランタンの燃焼が不調になっても自分でメンテナンスできるように、ジェネレーターの清掃方法についておさらいしておきましょう。

次の項から、ジェネレーターの清掃方法をお伝えしていきますよ。

コールマンのランタン!ジェネレーターの清掃方法①

コールマンのランタンのジェネレーターを清掃するにあたって、必要となるものがいくつかあります。

まずそれらのものについてご紹介していきますね。

■スーパーレンチ

スーパーレンチはコールマンから販売されているガソリンランタンを分解するための工具です。

コールマンのガソリンランタンは、組み立てに一般的なミリ規格のナットではなくインチ規格のナットが使われているため、専門店でないと工具を揃えることができません。

それならばいっそ、コールマン製の燃焼器具に使われているナットすべてに対応しているスーパーレンチを手に入れておきましょう。

何本も使用頻度の少ないレンチを買わなくていいですし、修繕工具のもち運びも楽になりますよ。

コールマン製のランタンと付き合っていくつもりであれば、ぜひ手に入れておいてほしいアイテムです。

■クエン酸

クエン酸は水に溶かすと酸性になる粉で、ジェネレーターの清掃をする時に、汚れを浮かすために使用します。

他にもいろいろなものの清掃に使えますから、ぜひ手に入れておきましょう。

コールマンのランタン!ジェネレーターの清掃方法②

それでは、早速コールマンのジェネレーターの清掃方法についてご紹介していきます。

まずは分解方法です。

①まず、ランタンのベンチレーターやガラスグローブを外しましょう。

②マントルを取り付ける部品を支えている支柱の根元にある、ヒートシールドを外しましょう。

③ヒートシールドの下に隠れていた、金色のパイプの根元にあるナットを緩めることで、U字のクリップを外すことができます。

U字クリップを外せば支柱部品が土台ごと上に引き抜けますので、外しましょう。

④金色のパイプがジェネレーターです。

根元の下側のナットを緩めると、ジェネレーターを取り外すことができます。

この時、ジェネレーターの中に納まっているクリーニングロッドという部品を曲げないように、慎重に取り外してください。

こうしてジェネレーターとクリーニングロッドを取り外したら、続いて清掃に移っていきましょう。

清掃の方法ですが、取り外したジェネレーターなどの部品を、クエン酸を溶かした水につけ置きしてみてください。

汚れがしつこい場合には、煮だしてみるのも手です。

しばらくしてから歯ブラシなどで軽く磨いてあげると、更に汚れがきれいになります。

きれいになったジェネレーターは水でしっかりと洗い流して、乾かしてから本体に取り付けましょう。

ジェネレーターを清掃しても不調の時は?①

もしジェネレーターの清掃を行ってもコールマンのランタンの明るさなどに異常がある場合、ジェネレーターの汚れ以外の原因によって異常が発生している可能性が考えられます。

ここでは、そういった場合に考えられる原因についてご説明していきます。

■ジェネレーター周辺の部品が変形してしまっている場合

ジェネレーターは、ランタンの使用中ずっと高温を受け続ける部品ですから、扱い方によっては変形してしまう事もあります。

もしジェネレーターが変形してしまった場合、燃料となるガソリンの流れ込む量を調整する弁の役割を果たすクリーニングロットとのかみ合わせが変になってしまいます。

すると、ランタンの明るさを調整できなかったり、変に暗くなってしまったりする症状がみられることがあります。

同様に、ジェネレーターの内部に簡単には取れないような煤の塊が付着してしまっても、同様の症状が出ることがありますよ。

以上のような場合には、新品のジェネレーターとの交換が必要になります。

新品のジェネレーターは、コールマンの公式サイトか、コールマン製品を取り使っている小売店にて注文できます。

もしガソリンランタンを清掃しても不調である場合には、ジェネレーターの交換にも挑戦してみましょう。

ジェネレーターを清掃しても不調の時は?②

引き続き、コールマンのガソリンランタンのジェネレーターを清掃したにもかかわらず、使用してみて不調であった場合に考えられる原因についてご紹介します。

■ポンプ周辺の不調による場合

ガソリンランタンの燃料は、タンクにかけた圧力を利用してマントルまで供給されています。

もしポンプ周辺に不調があると、タンクの中に圧力がかからなかったり、かけた圧力がすぐに抜けてしまう事で、ランタンの明かりに異常をきたす可能性があります。

そこで、簡単にポンプ周辺のメンテナンスについても触れていきますね。

まず、ポンプキャップの穴からリュブリカントを注油してみましょう。

軽度の圧力漏れならば、これでメンテナンスが終わります。

それでもだめなら、ポンプカップの交換や、チェックバルブの修理が必要になりますよ。

〇ポンプカップの交換

ポンプノブを反時計回りに10回以上回してから、ポンプキャップのくぼみにスーパーレンチかラジオペンチをあてて反時計回りに回せば、ポンプの一式を抜き取ることができます。

抜き取ったポンププランジャーの先端についているものがポンプキャップです。

もしひび割れているようならば新品と交換しましょう。

〇チェックバルブ

チェックバルブは、ポンププランジャーを抜き取った穴の奥にあります。

もしチェックバルブを揺すっても音がしない場合、バルブ内の弁が固着している可能性があります。

そのような場合には、チェックバルブめがけてパーツクリーナーを噴射してあげると、弁の固着がはがれることがあります。

もしダメであれば、チェックバルブレンチという専用工具を使ってバルブを取り外し、適切なメンテナンスや交換を改めて行ってみてください。

コールマンのジェネレーターを汚さないために!清掃不要の燃料?

コールマンのジェネレーターが汚れてしまう理由として、ホワイトガソリン以外の燃料や、劣化したホワイトガソリンを使ってしまったということが挙げられます。

通常の自動車用のガソリンなどでもランタンを点けることはできるのですが、こういったガソリンには自動車のエンジン向けの混ぜ物がしてあることが多くて、ホワイトガソリンと比較すると煤が出やすいです。

こうして発生した煤はジェネレーターなどにこびりついてしまって、動作不良の原因となりうるのです。

きれいなホワイトガソリンしか使わないことで、清掃を行わずに数十年動いているランタンもあります。

自動車用のガソリンと比較するとランニングコストがかさむホワイトガソリンですが、ランタンの保護のためにもなるべくホワイトガソリンを使うようにしましょう。

ジェネレーターの清掃を行って万全の状態でランタンを使おう!

この記事を通して、コールマンのガソリンランタンに取り付けられている、ジェネレーターに関するメンテナンス方法をお伝えしてきました。

コールマンのランタンはしっかりした造りですが、適切な使い方やケアをしないと不調をきたすことがありますよ。

日頃の感謝も込めて、次の週末はランタンのメンテナンスを行ってみてはいかがですか?

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