アウトドアの人気ブランド、スノーピークを知らないキャンパーはいないでしょう。
その製品は高品質であることが知られ、今や世界からも注目されているブランドです。
スノーピークの製品の中でも発売してからはしばらく品薄状態が続いた製品に、ノクターンというガスランタンがあります。
今回はそのノクターンの詳細や魅力、点火方法やその使い方、注意点などについてご紹介していきます。
スノーピーク製ノクターンってどんなランタンなの?
スノーピークのリトルランプ・ノクターンは2015年12月に発売された、比較的新しい製品です。
●スペック
サイズ:42×40×105(h)mm
重量:102g
材質:アルミニウム合金、ブラス、ゴム、ガラス、ステンレス鋼
特徴:小さな炎が静寂の夜を情緒的に演出・ガス缶で得られる高効率実用リトルランプ
●燃焼時間
GP-110G/S→15時間
GP-250G/S→35時間
GP-500G/S→71時間
公式サイトによれば、利用環境により燃焼時間は前後し、ガスの残量が少ない場合や、GP-110S、250S、500Sを使用した場合は炎が小さい傾向にあるようなので、GP-110G、250G、500Gの使用をすすめています。
光量はキャンドルランタンのような小さな光ですが、テーブルを照らすには充分な実用的な光量とあります。
1時間で7gのガス消費と、燃費が良いので残量が少なめのガス缶でも長時間の使用が可能です。
また専用の収納ケースに入れると、ポケットに入ってしまうほどのコンパクトさで持ち運びがとても楽です。
価格も希望小売価格3,500円(税別)と、低価格なのも人気の理由の一つではないでしょうか。
マントルという発光体を使用していないタイプのランタンなので、ガス缶をきちんとセットしたらすぐに点火でき、使い始めることができるのも魅力ですね。
スノーピーク製ノクターンの限定モデルって何!?
スノーピークのノクターンは2015年に発売されましたが、その翌年の2016年以降1年ごとに限定モデルが発売されています。
通常版でも人気であるのに加えて、こちらの限定モデルは発売直後に即完売になってしまうほどの超人気アイテムだったようです。
2016年に発売された限定モデルのノクターンは、金属部分の劣化を防ぐブラックアルマイト加工が施され、ガラス部分にはメーカーロゴにも使われている、様々な模様の雪の結晶が描かれています。
2017年に発売された限定モデルのノクターンは、ブラックのボディで、ガラス部分にナスカの地上絵が描かれ、より幻想的なデザインとなっています。
そして今年の2018年の限定モデルのノクターンは、同じくブラックのボディで、ガラス部分には星座が描かれて、夜にふさわしい雰囲気を醸し出してくれます。
スノーピーク製の限定モデルノクターンは基本的な使い方や点火方法などは通常版と変わらないものの、価格は希望小売価格4,980円と、「リトルランプ・ノクターン」よりも若干高めです。
この3種類の限定のノクターンは2018年12月時点では、オンラインショップでは完売になっています。
もしほしい場合は直営店やスノーピークの取り扱いのある小売店を探してみるか、ネットやオークションなどで手に入れるしかなさそうです。
スノーピーク製ノクターンの使い方や点火方法はどうやる?
スノーピーク製ノクターンはマントルを取り付ける必要がないので、使用開始するのはとても簡単です。
使い始めにはスノーピーク製のノクターン専用のガス缶を取り付けます。
まず取り付ける前に本体の器具栓ツマミを時計まわりに回し、しっかり閉まっていることを確認しましょう。
次に容器を水平にし、容器ネジ部と器具のネジ部の軸線を合わせ、容器下方から見て時計まわりに滑らかにねじ込み、自然に止まるよりもややきつめに閉めます。
接続部分からガスが漏れていないことをシューという音や臭いで確認しましょう。
仕様上閉め終わる直前でガスが少し漏れるので、吸い込んで気分が悪くならないように気を付けてください。
音も臭いもなければ取付完了です。
次に点火の仕方です。
初めに先にマッチやライターに火をつけておき、本体下の斜めにカットされている部分から着火口に近づけます。
次に器具栓ツマミを正面から見て反時計まわりに少しずつ開きながら点火します。
点火が確認できたら、火力調整ダイヤル(ギザギザの部分)で炎の強さを調節しましょう。
調節方法はダイヤルを上方からみて反時計まわりに回すと炎が大きくなり、時計まわりに回すと炎が小さくなります。
点火時の安全を考えると、火力調節ダイヤルは最小に設定しておくのがおすすめです。
一度で点火できない場合はいったんツマミを閉じてからやり直しましょう。
また、消火方法は、器具栓ツマミを時計まわりに回してから、完全に炎が消えたことを確認すれば消火完了です。
スノーピーク製ノクターンを魅力的に使ってみよう!そのアレンジ方法
スノーピークのノクターンを選んだ方は、スタイリッシュなものが好きで雰囲気の良いランタンを探していた方かもしれませんね。
ノクターンを購入した後、さらにおしゃれにしてキャンプを楽しむ方法があるのでご紹介します。
●ガス缶にカバーをつける方法
ノクターンに限らず他のスノーピークのランタンや、他のメーカーのものにも装着できるので楽しみ方も広がります。
また、市販のものでもハンドメイドでも気軽につけられて試せるのが魅力的ですね。
市販品では、職人さんが一つ一つ手作りしているレザーカバーや、布製や金属製のものなどが多数販売されています。
様々な種類や素材のものがあるので、じっくりとお気に入りを探してみるのもよいでしょう。
また、キャンパーの中には手軽に手に入る素材でハンドメイドでアレンジしてしまう方いるそうです。
使わなくなった靴下や手袋などを利用してニットカバーのようにしたり、自分で編んだりとアイディア次第でたくさんのアレンジ方法があります。
ただし、ガス缶カバーを付ける場合は点火の際の火の扱いや、装着方法などには充分に注意して楽しんでください。
おしゃれになるだけでなく、寒いところでの凍結防止や保護のためにもなるのでおすすめです。
●ガス管を別に購入して、ノクターンを複数使用する方法
ガス管は別に探して購入する必要がありますが、二股や三股のガス管を使用することで燭台のような雰囲気を楽しむことができ、光量もアップするのもメリットです。
複数のノクターンの明かりで高級感もアップして、大人の雰囲気を醸し出してみるのもいいですね。
スノーピーク製ノクターンが点火しない!?ちょっとした注意点とコツ
スノーピークのノクターンの口コミやブログをみると、点火を試みても火がつかないといった事例がよく見られます。
その原因として考えられるのは、ガラスグローブの下の着火口から火を入れても、ガスの出る部分に火がきちんと届いていない場合に点火がしづらいようです。
ガスバーナーやトーチタイプのライターのような直線的な火よりは、ごく普通のマッチやライター、チャッカマンなどを使うと点火しやすいので、これらを使うと良いでしょう。
点火をしても火がつかない原因に加えて、よくある失敗例をご紹介します。
スノーピークのノクターン本体の器具栓ツマミで火力調整ができると勘違いしてしまうというものがあります。
先にご紹介した通り、火力調整は専用のダイヤルがありますのでそこで調整しなければいけません。
しかしながら、火力調整ダイヤルを使っても炎が小さいままの場合もあります。
実は、炎の大きさは個体差がありますので、そのような時にできる調整方法がありますので試してみてください。
手順は、ガラスグローブを取り外した後バーナーヘッドをペンチで回して取り外し、更に火力調整ダイヤルを取り外します。
そして、ダイヤルを調整したい方へ位置をずらして付け直したら完了です。
ここまで試して変わらない場合は、スノーピークのアフターサービスを利用して修理依頼をしてみるのも一つの方法です。
スノーピークの製品には保証期間がないので、責任をもって対応してくれます。
スノーピーク製ノクターンの火はすぐ消えてしまう!?点火後の風対策
スノーピーク製ノクターンのレビューや口コミを見てみると、火がすぐに消えてしまうという弱点が指摘されています。
構造上、着火口から風が入りやすくなっているのが火が消えやすい原因とされています。
そのような時はウィンドシールドの使用をおすすめします。
ガス缶に直接取り付けるタイプのウィンドシールドや、周りを囲うタイプのものなど使い勝手の良い風防を選ぶと良いでしょう。
特にガス缶に直接取り付けるタイプのウィンドシールドは、取り付けが簡単にできるものが多いので便利です。
中にはグローブ上部から風に強いタイプのライターで点火する使い方をする人で、本来使うべき着火口を塞いでより風に強くする、という方法もあるようです。
このやり方はあくまでも風に強くするというイレギュラーな方法の一つでなので、こちらの方法を試す場合は十分な注意が必要です。
基本的にスノーピークのノクターンは、ろうそくのような炎なので、テント内や室内用に向いているランタンです。
屋外で使うのであれば、マントルを使うタイプのガスランタンや、LEDのランタンを利用した方が無難でしょう。
スノーピーク製ノクターンを上手に使って夜のキャンプを楽しもう!
スノーピーク製ノクターンはガスランタンなので、LEDのランタンにはない、趣のある優しく暖かいものです。
マントルを使ったガスランタンも、夜を明るく照らしてくれ、キャンプをより一層楽しませてくれます。
しかし、夜空の星を眺めたり夜景を見たりする時に、せっかくの雰囲気を損ねることなく灯したいですよね。
そのような時にはぜひ、スノーピークのノクターンを使ってみてください。
落ち着いた炎の揺らめきで、癒しの空間をつくり出してくれることでしょう。