プロモンテテントを改造して登山キャンプをもっと快適に!

最終更新日:2019/06/24

本格的な登山を楽しむ方であれば、山岳テントといえば、軽量かつコンパクトなプロモンテのテントを思い浮かべる方も多いでしょう。

もちろん、そのままでも十分なスペックを兼ね揃えたプロモンテの山岳テントですが、自分流にカスタマイズすることで、山の上での時間がより快適なものになります。

この記事では、プロモンテの山岳テントを改造することにより、どのような快適性が得られるのかをご紹介します。

プロモンテのテントの特徴を知ろう

プロモンテのテントは、株式会社HCSという登山用品を扱う会社によって生み出さています。

プロモンテのテントの特徴は、キャンプというよりも、本格的な登山に適したテントを展開しているブランドのため、通常のキャンプ用テントとは仕様が異なるところです。

通常のキャンプ用テントは、居住性やデザイン性に富んでいますが、プロモンテのテントは、一人用、二人用といったように、あくまで少人数に限っています。

それは、何よりも重視している軽量化とコンパクトに収納できる携行性に力を注いでいるからです。

そこで軽量化について、プロモンテの「VL25」と、比較されやすいダンロップの「VS20」で見ていきましょう。

ダンロップといえば、山岳テントの中で、軽量かつ耐久性が期待できるモデルとして親しまれています。

両者を比較すると、プロモンテはインナー、フライ共に20デニールポリエステルで、フロアが30デニールポリエステルです。

一方ダンロップは、インナー、フライ共に30デニールポリエステルで、フロアが75デニールポリエステルです。

どちらも、優劣のつけ難い人気商品ですが、使用している素材にはこのような違いがあり、軽さではプロモンテに軍配が上がります。

しかしながら、実際に使用すると改善点がいくつか挙げられているので、実際にユーザーが改造した仕様を、のちの章でご紹介します。

山岳テントとは?プロモンテのテントの凄さ

本格的な登山では、標高3000メートル級の高所までテントを背負って運ばなければならないため、軽量でコンパクトであることが求められます。

このようなテントのことを一般的に山岳テントと言います。

また、山岳テントは軽量化だけでなく、厳しい冬山でも対応できる耐久性も求められてきます。

さらに、悪天候の中でテントの設営をする状況も想定されます。

プロンモンテの山岳テントは、軽量化、耐久性、設営の手軽さ、それらすべての条件を満たしています。

プロモンテの山岳テントは、テントを設営するのが初めての女性でも簡単に完成できたという評価が多く、吊り下げ式といって、ポールをスリーブに通す手間が省かれています。

ポールを組み立てたら、ポールの天井部分にテントを吊り下げて、あとは、テントについてる留め具でカチっとポールをはめ込んでいくだけです。

このように、とても簡単に設営ができるよう設計されているので、標高の高い山頂付近で雨風に打たれる中でも設営できます。

登山者の気持ちを考えて設計されたテントですが、一部のユーザーはさらに改造して、より使い心地を良くしているようです。

どのようなカスタイマイズをしているのか見ていきましょう。

プロモンテのフライシートとテントを固定するための改造とは?

フライシートをしっかり固定することは、テント設営には肝心要の作業です。

フライシートとテント本体がしっかりと固定されていないと、風に煽られて、バタバタと音がうるさかったりと快適なテント生活を妨げます。

その際に、非常に役立つアイテムがあります。

フライシートをしっかりとポールに固定するための道具である「コードロック」を使用して改造することで、フライシートの緩み改善に繋がります。

もともとプロモンテのフライシートに付いている紐にはストッパーがないため、自身でポールに結び付けなくてはならず、寒い時などは手がかじかみ作業がはかどりにくくなること考えると、とても便利なアイテムです。

価格も数十円であるため、これを利用しない手はないでしょう。

また、自宅に他で使用しなくなったコードロックとトグルがあれば、それを活用している方もいます。

ガイラインの緩みを防ぐ改造!風からテントを守ろう

ガイラインとは、テントを風から守る道具です。

フライシートに縫い付けられている紐であり、これをしっかりと張り、ペグで地面に固定することで風により飛ばされることを防ぎます。

このガイラインが緩まないための役割を果たす「自在」という道具がペグ側についている点において、改造すると良い箇所であるとされています。

この自在をテント側に付け替えると、ガイラインを引きしっかりとフライシートを張り直したい時にとても便利です。

自在がペグ側(地面側)にあると、腰を丸めて自在を上に引くような体勢になるため、力が入れにくいですが、自在がテント側にあると、楽な姿勢で上から自在を引くので、簡単にテンションが掛けられます。

プロモンテのテントをより使いやすくするための改造は、とても容易にできるものばかりですね。

テントをさらに使いやすくする改造とは?

プロモンテに限らず、あらゆるテントに対応した使い勝手を改善する改造方法をご紹介します。

どのテントにも、ペグを打つためのガイラインが付いていますが、このガイラインは夜になると暗闇に紛れて見えにくくなるため、足を引っかけてしまう場合があります。

その際に便利なのが、蛍光塗料をガイラインに塗るという方法です。

これで、暗闇の中でつまずく危険も防ぐことができます。

また、テント内の換気口ですが、紐をしっかりと締めても小さな虫が浸入してくることがあります。

コードロックを付けて改造することも可能ですが、できる限りの軽量化に努めるために、紐の結び方を変えることで改造してみましょう。

空気口の紐ですが、2本で一つに結ばれているため、その結び目をほどきます。

ほどいたら、1本1本のそれぞれの先に結び目を作ります。

そして、空気口を閉めながら、その2本を蝶結びするだけです。

この結び方に変えるだけで、空気口はしっかりと閉まり、虫だけでなく隙間風を防ぐこともできます。

山岳テントの選び方

プロモンテのテントをより使い易くする方法を見てきましたが、山岳テントは軽量化に極めているだけに、最小限に抑えられた最上級の機能でシンプルに設計されていることがわかります。

そして、不足に感じる箇所においては、ユーザーそれぞれが自身で改造していることもわかりました。

山岳テントはプロモンテ以外にもさまざまなメーカーから販売されていますが、選ぶ際にはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

まずは、使用する人数や、どのような場所に建てるか、気象条件や季節も含めて考える必要があります。

ハイキング程度の登山であれば、ファミリー用の大きいタイプのテントを使用するのも可能ですが、大きければ大きい程、重量もかさばってきますので、行く山が限られてしまいます。

本格的な登山になると、だいたい一人用か二人用が主流となっており、背負って山頂まで持ち運ぶことを考えると、やはり軽量かつコンパクトであるというのは第一条件になりますね。

もし迷う方は、登山用品レンタルサイトというサービスもあるので、そういったものを利用して、色々なタイプのテントを使ってみるのも良いかもしれません。

カスタマイズしながら自分好みの山岳テントに出会おう

本格的な登山に行くためには、テントは軽量で耐久性の強いものが重要であることがわかりました。

標高の高い山を目指す登山者にとって、プロモンテの山岳テントは、それらの条件を満たしていることが人気の要因でなのでしょう。

自分好みにテントをカスタマイズしながら、安全に快適な登山を楽しんでください。

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