バーベキューといえば「炭に火を起こして食材を焼いて食べる」というイメージがあるでしょう。
しかし、火を起こすとなるとハードルが高く、バーベキューそのものの敷居が高く感じる方もいらっしゃるでしょう。
そんな時は、火起こしをせずに済むバーベキューコンロがおすすめですが、ガスボンベのメーカーでよく知られている「イワタニ」からバーベキューコンロが販売されていることはご存知ですか。
今回は、お手軽にバーベキューができるイワタニのバーベキューコンロをご紹介します。
カセットガス式バーベキューコンロを製造・販売するイワタニとは?
今回ご紹介するカセットガス式バーベキューコンロを製造・販売している「イワタニ」とは、正式には「岩谷産業」と言います。
家庭用のカセットコンロのようなガス火器の製造・販売から、ガスを中心としたエネルギー事業まで幅広く行っています。
カセットコンロをホームセンターで目にすることや、家庭用の焼き肉グリルのテレビコマーシャルを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
アウトドアの世界でイワタニと言えば、多くはイワタニ産業の子会社である「イワタニ・プリムス」を指します。
この「イワタニ・プリムス」は、主としてスウェーデンのアウトドア向け火器ブランド「プリムス」の販売を行うブランドです。
こちらは、アウトドア雑誌やアウトドア専門店で目にする機会があるのではないでしょうか。
今回は「イワタニ・プリムス」ではなく、イワタニから販売されている「テーブルトップBBQグリル フラットツイングリル」と「スタンドBBQグリル グリルスター」をご紹介します。
カセットガスでお手軽に使えるバーベキューコンロ「フラットツイングリル」
まず初めに、イワタニのカセットガス式バーベキューコンロの中でも「カセットガス テーブルトップBBQグリル フラットツイン・グリル」」についてお話しします。
名前の通り、卓上タイプのバーベキューコンロです。
ツーバーナー型のコンロで、2口それぞれにカセットガスを接続して使用します。
各カセットガスは平置きで設置されているので、家庭用カセットコンロを2つ並べたような形状をしています。
各バーナー部に、専用のグリルプレートを載せることで、肉や魚介類・野菜などをムラなく焼き上げることができます。
アルミダイキャスト製のグリルプレートには、細長いスリットが入っているため余分な脂は下へ落ちるようになっていて、直火焼きの美味しさを味わえます。
バーナー部に深さがあるため耐風性も高く、バーナーの蓋を防風板として使えるため、屋外でも安定した火力を維持することができます。
バーナー部には五徳も設置されているので、グリルプレートを外せば鍋やヤカンを火にかけることもできます。
使用方法は、カセットガスをセットして着火ハンドルをひねるというもので、とても簡単に着火できます。
手間のかかる火起こしをする必要は一切なく、すぐに食材を焼き始められるという点が非常に大きな利点でしょう。
使用するカセットガスは「イワタニカセットガス」「イワタニカセットガス パワーゴールド」です。
事故や破損などの危険や、コンロの性能が低下してしまう恐れがありますので、くれぐれも他のカセットガスは使用しないようにしましょう。
「グリルスター」は持ち運びが容易なカセットガス式バーベキューコンロ
2つ目にご紹介するイワタニ製の「カセットガス スタンドBBQグリル グリルスター」は、自立式スタンド付きのカセットガス式バーベキューコンロです。
こちらもツーバーナー型のコンロで、本体部分は「フラットツイングリル」と同じ形状をしています。
大きな違いと言えば、コンロ本体の底部に取り付けられたスタンドでしょう。
このスタンドによって自立させることができるため、立ったままでも調理が可能で、テーブルとコンロを分けて使用できます。
こちらは本体だけで7kg以上ありますが、大きな特徴であるスタンドに取り付けられたタイヤと、本体に取り付けられた持ち手であり、持ち運びも容易です。
しかも、スタンドの組立てや折りたたみがスピーディに行える構造をしており、設置や片づけにも手間がかからないことも非常に大きな魅力です。
もちろん、スタンドを取り外せば卓上バーベキューコンロとしての使用もできます。
そのほか、本体の色以外は前項でご紹介した「フラットツイングリル」と同様の仕様です。
イワタニのバーベキューコンロで、「網焼きプレート」を使ってみよう!
ここまでご紹介した2つのイワタニ製カセットガス式バーベキューコンロは、別売されている専用プレートを購入することでカスタムすることができます。
まず最初にご紹介する専用プレートは、深いプレートの上に金網が乗った「網焼きプレート」です。
カセットガス式のバーベキューコンロで、お手軽に七輪で焼いたような味わいを楽しめます。
肉や野菜も良いですが、やはり魚介類を一番美味しく焼き上げるのに使いたいアイテムでしょう。
プレート内部に水を入れて使用する仕様になっており、この水蒸気と中央からの遠赤輻射熱により、食材がふっくらと焼きあがる構造になっています。
網焼きプレートと通常のグリルプレートで食べ比べをしてみても面白いかもしれません。
非常にユニークなプレートなので、ぜひ試してみてください。
使い方は通常のグリルプレート同様に、バーベキューコンロのバーナー部に載せて使います。
なお、内部の水が蒸発しきって空焚きになると危険ですので、水の残量に注意が必要です。
ほかにもこんなにある! イワタニの専用プレートをご紹介
イワタニ製のカセットガス式バーベキューコンロに使える専用プレートは、前項でご紹介したもの以外にも多数あります。
数ある専用プレートの中からおすすめのアイテムをいくつかご紹介するので、お気に入りの一枚を見付けてみてください。
バーベキューの際に複数種類を持参して、食材や料理に応じて使い分けても良いでしょう。
●鉄板焼きプレート
アルミニウム合金で作られているプレートで、表面のフッ素加工によりくっつきにくくなっています。
鉄板焼きの味わいを楽しめるだけでなく、お好み焼きや焼きそばの調理にも適しています。
●マルチプレート
深さのあるプレートで、小さな鍋のような形状をしているので、煮込み料理に適しており現地で手作りソースを作ることもできるでしょう。
もちろん、グリルプレートのように食材を焼くこともできます。
なお、こちらも表面はフッ素加工されているのでお手入れが容易です。
●たこ焼きプレート
このプレートを用いれば、バーベキューでたこ焼きを楽しむこともできます。
また、たこ焼きだけでなく、アヒージョやオイル焼きのような料理にも使用できます。
使用後のお手入れはどうすれば良いの?
これはイワタニ製品やカセットガス式バーベキューコンロに限ったことではありませんが、使用後のお手入れをすると、性能の維持や寿命を延ばすことにつながります。
愛着を持って使用するという意味でも必要なことですので、ぜひ使用後に実践してみてください。
まず、プレートは食器用の中性洗剤を使用し、やわらかいスポンジで洗いましょう。
スチールたわしや研磨剤を使用すると、フッ素加工を傷付けてしまいますので使用しないでください。
なお、プレートの劣化につながるため、つけおき洗いはしてはいけません。
本体に飛び散った油汚れや焦げは、かたく絞った濡れ布巾でよく拭きましょう。
手ごわい汚れには中性洗剤を使用しても良いです。
食材からの油垂れによりバーナーが目詰まりしてしまった場合は器具ブラシを使って、しっかりと落としてください。
アイテムを長く使用するためにも、欠かさずに行ってくださいね。
お手軽にバーベキューを楽しみたい方には必須のアイテム
カセットガス式のバーベキューコンロを使用することで、火起こしをすることなく簡単にバーベキューを楽しむことができます。
バーベキューを手軽にしたい方におすすめのアイテムですし、別売アイテムを用いれば幅広いメニューを楽しむこともできます。
イワタニのカセットガス式バーベキューコンロで、これまでとは違ったバーベキューを実践してみてはいかがでしょうか。