カナディアンカヌーの魅力!観戦もパドルで漕ぐ楽しさも!

最終更新日:2019/08/11

水辺に行くと、なんだか心が癒される気がします。

そんな水の癒しの効果もあってか、水上で行われるアトラクションとしてカナディアンカヌーが人気を集めています。

日本各地の多くの海や川、湖でカヌーやカヤック体験が開催されています。

また、カヌーはオリンピックの競技にもなっており、スポーツとして観戦する楽しみ方もできます。

カヌーの魅力は観戦だけでなく、自分でも体験できることにあるのかもしれませんね。

ぜひ、パドルを漕いでカヌーを操る楽しさを味わってみませんか。

歴史あるオリンピック競技でもあるカヌー

『カヌー』と聞いても、いまいちピンと来ない人もいるかもしれません。

最近では、2016年に行われたリオデジャネイロオリンピックのカヌー競技で、日本人が初めてメダルを獲得したことが話題になりました。

そのニュースを見て、カヌーを知ったという人もいるかもしれませんね。

しかしカヌー競技はオリンピック競技として歴史が古く、由緒あるスポーツのひとつなんですよ。

身近なカヌーとして、カナディアンカヌーは人気があるアクティビティーです。

レクリエーション用のカヌーであれば水上でも安定性が高く、はじめての人でもパドルで簡単にカヌーを操ることができます。

釣りや渓流下り、マングローブツアーなどのレクリエーションは、ウォーターアトラクションとして人気が高いですね。

ところで、『カナディアンカヌー』と同じような小舟に、『カヤック』があります。

カナディアンカヌーとカヤック、その違いをご存知ですか。

その違いを知れば、カヌー競技をより面白く見ることができますよ。

カナディアンカヌーはシングルブレードパドルが特徴!

カヌーは、『シングルブレードパドル(ブレードが片側1枚のパドル)を使って、人の手で水をかいて前に進む船』の総称とされており、はっきりとした定義はないといわれています。

カナディアンカヌーは、シングルブレードパドルで左右どちらかを漕いで進むスポーツです。

競技としてのカヌーはカナディアンカヌーを指すことが一般的になっています。

競技のカナディアンカヌーは、種目によって多少の違いはありますが、例えば『カヌースラローム』では、

・進行方向に向かって立膝もしくは正座の姿勢で漕ぐ
・シングルブレードパドルで左右片方のみを漕ぐ

とされています。

パドルがシングルブレードという部分がカナディアンカヌーの特徴で、このパドルは扱いやすくいろいろな漕ぎ方ができ、自由に艇を操作できるというメリットがあります。

艇の形状はオープンデッキになっています。

競技という場面以外では、このオープンデッキにたくさんの荷物を積むことが可能です。

そのため、釣りなどの荷物が多いレジャーにも向いています。

また、安定性もあるため、艇の上でゆっくりと横になったりくつろいだり、水上をゆったりと楽しむこともできます。

そのため、水辺の観光地ではよくウォーターアトラクションとしてカナディアンカヌーが利用されています。

カナディアンカヌーとカヤックとの違いはパドルにあり

一方『カヤック』は、カヌーの一種という扱いではありますが、競技におけるカナディアンカヌーとカヤックは明確に分けられています。

競技としてのカヤックは、『カヌースラローム』の場合、

・進行方向に座って漕ぐ
・ダブルブレードパドルを左右交互に漕ぐ

とされています。

カナディアンカヌーとの大きな違いは、パドルといっても良いでしょう。

カヤックに使われるパドルは、ダブルブレードパドルです。

このパドルは両端にブレードが付いており、左右両側を交互に漕いで進みます。

そして、パドル以外の特徴としては、クローズドデッキタイプの艇であることです。

甲板にコックピットのような座席があり、そこに座ってパドルを操作します。

座席以外の部分は、甲板に覆われています。

そのため艇内に水が入りにくく、ひっくり返ってもロールというテクニックを使えば元に戻せます。

小ぶりで運搬しやすいのも特徴です。

そして、カヤックはフィールドによって呼び方が変わります。

例えば海であればシーカヤック、川であればリバーカヤック、湖であればファンカヤックなどです。

フィールドによって難易度が変わってくるのも、カヤックの魅力のひとつです。

カヌー競技ではパドルの違いだけでなく多くの種目に分かれている

オリンピックでカヌー競技に興味を持ったという人は多いと思います。

オリンピック競技の種目となっているのが『カヌースラローム』と『カヌースプリント』の2つで、ここからさらに種目が分かれていきます。

▲カヌースラローム

流れのある川で、吊るされたゲートを上流や下流からパドルで艇を操って通過する技術と、所要タイムを競います。

誰かと同時に競い合う競技ではなく、スタートは1人ずつです。

全長250~400メートルのコースに設置された18~25個のゲートを、順序通りに通過します。

パドルや船体がゲートに触れてしまったり、通過できなかった場合はペナルティタイムが課され、最終的に所要タイムとペナルティタイムによって勝敗が決します。

『カナディアンカヌー』『カヤック』『シングル』『ペア』に種目が分かれています。

▲カヌースプリント

流れがない静水面で行う競技です。

直線のコース上の各レーンから、競技者が一斉にスタートします。

ゴールまでのタイムを競うスピード勝負の競技です。

200メートル、500メートル、1000メートルのコースがあります。

さらに『カナディアンカヌー』『カヤック』『シングル』『ペア』『フォア』に種目が分かれており、オリンピック種目としては全部で12種目あります。

それぞれ見どころが違いますが、迫力ある水上競技は見ごたえ抜群です。

東京オリンピックでもぜひ注目してみてください。

自分でパドルを漕いで楽しめる魅力

カナディアンカヌーやカヤックは競技として観戦して楽しむこともできますが、ウォーターアトラクションとして自ら漕いで楽しむこともできるというのがとても魅力的です。

カヌーやカヤックで海面や湖面に浮いたとき、その水面の近さに驚くことでしょう。

近い水面にダイナミックな自然を感じることができますし、水の流れを眺めているだけでストレスを洗い流してくれるような感覚になります。

パドルで水をかいて進む楽しさだけでなく、ゆったりと艇を水にまかせて、たゆたう楽しさもあります。

水面に浮いているだけで、普段の忙しい日常や仕事などがリセットされ、頭を空っぽにできるかもしれません。

日本は水が豊富な国ですので、海や川、湖など日本全国でカナディアンカヌーやカヤックの体験をすることができます。

旅行など、お出かけの際にはアクティビティーのひとつとしてカヌーやカヤックを候補に入れてみてはいかがでしょうか。

カナディアンカヌーやカヤックを体験してみよう

最後に、おすすめのカナディアンカヌーやカヤックのツアーをご紹介します。

▲日光那須アウトドアサービス/栃木カヤックセンター

首都圏からもアクセスしやすい栃木県、日光・鬼怒川でカヤック体験ができます。

ゆったりと鬼怒川の流れを楽しむことができ、季節によっては紅葉なども楽しめます。

日光の豊かな自然を、水上から満喫できる人気のスポットです。

温泉も近いので、カヤック体験のあとに立ち寄るのがおすすめです。

▲ブループラネットカヤックス

埼玉県の長瀞・荒川でカヤック体験ができます。

都心からアクセスしやすく、初心者におすすめのプランもあります。

パドルの握り方から乗り方、漕ぎ方まで、丁寧に教えてもらえます。

▲塘路ネイチャーセンター

北海道川上郡標茶町の塘路湖を巡るネイチャーウォッチングが楽しめます。

冬の北海道ならではの白く輝く美しい自然を満喫できます。

普段では決して味わえない、白銀に輝く世界に感動することでしょう。

▲GOODTIMES

滋賀県の琵琶湖を湖上から楽しめるカヌーツアーがあります。

春には琵琶湖沿いの満開の桜を、湖上という特等席からゆったりと観賞することができます。

さまざまな魅力に溢れるカヌー

水辺といっても、海と川、湖では見える景色も自然の状態も違います。

また、カヌーの漕ぎ方も変わってきます。

それぞれ違った魅力があるのでどれも体験してほしいと思います。

初心者は経験豊富なインストラクターやガイド付きのツアーを選びましょう。

いよいよ東京オリンピックも近づいています。

迫力あるカヌー競技も、ぜひ見逃さずに観戦してくださいね。