キャンプの中でもいちばん楽しい時間は、「食事の時間」という方も多いでしょう。
食べるだけでなく、料理を作る時間も楽しいものです。
ところが、キャンプでは調理道具をすべて自分で持っていかなければならないため、準備や片付けが大変ですよね。
何を揃えれば良いのかもわからない、という人もいるかもしれません。
そこで今回は、揃えるべき調理道具や収納アイデアなどをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
キャンプ料理で揃えるべき基本の道具
キャンプでの料理は自宅での料理と違い、少ない道具で調理を行う必要があります。
キャンプで料理を楽しみたい初心者は、何から揃えれば良いのかわかりませんよね。
まず、揃えたい基本の調理道具を見てみましょう。
▼熱源
バーベキューコンロやグリル、バーナーなどです。
キャンプの醍醐味は、直火で作る豪快な料理やバーベキューですよね。
バーベキューコンロは、食材を網に載せるだけでおいしい料理が作れるため、まずはキャンプ初心者が揃えておきたい道具です。
炭には遠赤外線効果がありますので、特別な調味料がなくてもそのままの食材をおいしく調理することができます。
バーナーであれば、自宅のコンロのように料理ができるため、いろいろな料理を作ることができます。
▼食器・カトラリー
環境のことを考えると、使い捨てではなく洗って使えるエコ素材の食器を揃えるのがおすすめです。
アルミ製のものやプラスチック製のものなどがあり、カラフルでかわいいものもたくさんあります。
▼鍋・包丁など
アウトドアで使用することを前提に作られたクッカーは、収納性や耐熱性、耐久性に優れています。
ダッチオーブンも、キャンプの楽しみをアップさせてくれる道具です。
そこまで揃えられない場合は、とりあえず自宅で使っているものでもOKです。
▼調味料
基本的な調味料は、自宅から持っていくものでOKです。
▼クーラーボックス
キャンプ場には冷蔵庫がありませんので、クーラーボックスを用意しておきましょう。
ハードタイプやソフトタイプ、キャスター付きで持ち運びに便利なタイプなどがあります。
道具を買うときのチェックポイント
実際にお店に行ってどの調理道具を買おうと考えたとき、その種類の多さにどれを買えばよいのか困ってしまうということがあります。
キャンプ用の調理器具を選ぶときのチェックポイントをまとめてみました。
▼使用人数
キャンプに行く人数が何人なのか、もしくは何人くらいで行くことが多いのかを考えましょう。
ソロキャンプとファミリーキャンプでは、料理の量も違いますし、揃えるべき道具が異なります。
クッカーなどは、おおよその使用人数が記載してあることも多いので、それを参考にすると良いですよ。
▼軽量性
キャンプだけでなく、登山やトレッキング、ツーリングで調理道具を持っていきたいとお考えであれば、軽量性は重要です。
少し価格が上がるかもしれませんが、チタンやアルミなどの軽量素材で作られたものを選びましょう。
▼携帯性
軽量性と同様、携帯性にも気を付けましょう。
調理道具はかさばりますので、スタッキングできるもの、分解できるもの、折りたたみできるものを選ぶ必要があります。
▼汎用性
キャンプではたくさんの道具を持っていくことができませんので、ひとつの道具でいろいろな役割を果たしてくれる汎用性が必要です。
「鍋にもケトルにもなる」「蓋にもフライパンにもなる」という複数の使い方ができる道具がおすすめです。
▼惚れているか
上記のような機能性も大切ですが、実は一番大切にしてもらいたいのが、その道具に惚れているということです。
一目惚れした道具や好きなブランドの道具は、見ているだけでも気持ちが上がります。
その道具を大切に使うようになりますし、道具を並べるだけでキャンプが楽しくなります。
そのような道具を、ひとつひとつ揃えていくのも、キャンプの楽しさなのです。
キャンプで料理をするときにこれがあると便利
基本的な調理道具をご紹介しましたが、プラスアルファであると便利な道具もご紹介します。
▼キッチンテーブル
キャンプで料理をすると、テーブルが道具置き場になってしまうということがよくあります。
テーブルの上がいっぱいになってしまって、いざ料理が出来上がっても落ち着いて食事ができないということになりかねません。
キッチンテーブルがあれば、調理スペースと食事スペースを分けることができ、道具が迷子になることも少なくなります。
ランタンポールやバーナースタンド、ツールハンガーが付属しているキッチンテーブルが便利です。
▼バーナースタンド
バーナーは地面に直置きでは使えないため、スタンドが必要です。
▼スパイスボックス
調味料は自宅から持ってくるものでもOKですが、やはり小さくて散らかりがちになります。
スパイスボックスに収納しておけば、料理もしやすくなります。
見た目もまるでキャンプ上級者のようです。
▼ゴミ箱
ビニール袋のままのゴミ袋がキャンプサイトに置いてあるだけで、雰囲気が台無しです。
ゴミを入れるものだからこそ、おしゃれなものを選んできれいなキャンプサイトにしましょう。
収納の工夫で料理もスムーズ
調理道具はこまごまとした小物も多く、どうしてもかさばってしまいがちです。
オートキャンプだったとしてもできるだけ荷物を小さくしたいと思いますよね。
そこで、調理道具の収納アイデアを活用しましょう。
まず、アイテムはスタッキングできるものを揃えるようにします。
鍋やフライパン、ライスクッカーなど、どうしても調理道具は道具数が多くなってしまいますので、ひとつにまとめてスタッキングできるセットを選ぶのがおすすめです。
また、マグカップはシェラカップを代わりに使うなどすると、道具を減らすことができます。
小さくて迷子になりやすいカトラリーや調味料などは、小分けにしてボックスや袋に入れ、さらにそれをまとめたボックスに収納します。
収納場所が決まると、行方不明になりにくくなりますし、料理もスムーズです。
そして、ワイヤーボックスを活用します。
濡れたままの食器などはワイヤーボックスに入れておくと、自然に乾きます。
乾いたらそのまま収納することができるため、片付けも簡単です。
調理道具+食器のセットがあれば準備も片付けも楽ちん!
キャンプで料理を作るということは、自宅のキッチンをキャンプ場で再現することなのですから、大変なのは当然です。
すべて揃えるのは大変、という人におすすめなのは、調理道具+食器がひとつになったセットです。
これがあれば、道具を揃えるのも片付けるのも楽になります。
▼フレックス 4システム:MSR
セット内容:鍋×2、蓋×2、断熱マグ×4、ディープディッシュプレートL×2・M×2、TALONポットハンドル
4システムは4人用で、同じシリーズで3人用もあります。
スタッキング収納できるため、コンパクトに収納できます。
収納したマグカップの中に小物も入れられるため、工夫次第ではさらに収納性が広がるかもしれません。
▼バガブー キャンパー:GSI
セット内容:2Lポット、3Lポット、ストレーナー付き蓋×2、22.9cmフライパン、414mlEVAフォームカバー付きマグ×4(オレンジ、レッド、グリーン、ブルー)、414mlボウル×4、19cmプレート×4、マグ用蓋×4、フォールディングポットグリッパー、コーティングスタッフサック
2人旅からファミリーキャンプまで使えるオールマイティなセットです。
スタッフサックは、収納袋でありながら防水性があるため、バケツや洗面器として使うこともできます。
どちらも鍋ひとつくらいの大きさに収納できるため、その中からたくさんの道具が出てくることに驚いてしまうでしょう。
このセットと、カトラリー・料理ベラ・調味料があれば、何とかなりそうです。
キャンプに慣れたらダッチオーブン料理に挑戦!
キャンプでの調理道具は頑丈に作られていることがほとんどのため、一度買い揃えればずっと使い続けることができます。
キャンプ用に買ったけれど、自宅でも使っているという人もいますので、買っておいても損はないと思います。
そして、キャンプ料理に慣れてきたら、ぜひダッチオーブン料理に挑戦してみませんか。
鋳鉄で作られたダッチオーブンは、錆びやすく重くて扱いが難しいと思われるかもしれません。
ただ、そのダッチオーブンを育てるのが楽しくなってくるはずです。
また最近では、錆びにくい素材のものもたくさん登場していますので、気軽にダッチオーブン料理を楽しむこともできますよ。
ダッチオーブンは、炭火でもバーナーでも焚き火でも使えますし、オーブンとして使うことができるため料理の幅が広がります。
丸ごとローストビーフなど、自宅ではなかなか作れないような料理に挑戦してみるチャンスです。
キャンプの調理道具の中でも万能選手であるダッチオーブン料理に、いつかは挑戦してみたいですね。
キャンプ料理にこだわりを見つけよう
キャンプで使う調理道具は、あれもこれも揃えようと思うとキリがありません。
ここにはこだわりたい、というポイントを絞ると良いですよ。
例えば、コーヒーにはこだわりたい、バーベキューコンロにはこだわりたい、などです。
それぞれ、こだわりポイントを見つけて、キャンプ料理を楽しみましょう。