釣り用のクーラーボックスの特徴とは?小型でも高機能!

最終更新日:2019/10/20

中に入れたものを保冷してくれるクーラーボックスは、アウトドアには欠かせませんね。

そして、釣りに欠かせないアイテムでもあります。

魚はナマモノなので、特に保冷力が大切です。

クーラーボックスといっても、小型のものから大型のものまでさまざまなものがありますが、どのような特徴があるのでしょうか。

釣りに行くなら釣り用のクーラーボックス

釣りでは必需品のひとつであるクーラーボックス。

釣った魚を保存して持ち帰るためのアイテムです。

近年では、小型のクーラーボックスも人気が高くなっており、釣り具メーカーやアウトドアメーカーからさまざまな大きさや形状のものが発売されています。

しかし、自宅にある普通のクーラーボックスではダメなの?という疑問をお持ちの人もいるかと思います。

もちろん、「保冷する」という目的は同じなので、普通のクーラーボックスを釣りに使うことはできます。

釣り初心者さんはわざわざ釣り用のクーラーボックスを購入しなくても、まずは自宅にあるクーラーボックスでOKです。

では、釣り用のクーラーボックスは普通のクーラーボックスといったい何が違うのでしょう。

大きな違いとしては、「保冷力」が挙げられます。

釣り用のクーラーボックスは、価格もレジャー用より高めです。

それは、保冷力の違いといえます。

海辺や船上など、強い日差しの下でも魚を新鮮に保冷してくれる高い機能を持つのが、釣り用のクーラーボックスです。

遠征で数日間、魚を保冷しておかなければならないときにも、抜群の保冷力を誇ります。

釣りは、川釣りなどの淡水から海釣りの海水まで、さまざまな環境に対応しなければなりません。

使用する場所も岩場や船上などの過酷な環境が多く、あらゆる環境下で保冷効果を発揮しなければならないのです。

そのため、保冷力が一般的なクーラーボックスよりも優れた設計になっているのです。

初心者さんは自宅にあるクーラーボックスでOK、とお話ししましたが、本格的に釣りを始めたいのであれば、やはり釣り専用のクーラーボックスを持っておくことをおすすめします。

小型か大型か、選び方は釣りたい魚と場所

いざ釣り用のクーラーボックスを買おうと思うと、そのバリエーションの多さに驚くことでしょう。

クーラーボックスを選ぶ際の大きなポイントは、「釣りたい魚」に合わせることです。

堤防で小型魚を釣るのが好きなのか、海上で大型魚を狙いたいのか、それによって使うクーラーボックスは変わってきます。

次に、「釣りをする場所」です。

渓流なのか、堤防なのか、船上なのか。

これによっても選ぶクーラーボックスの性能が変わってきます。

釣りたい魚と釣りをする場所に、おおよその見当が付いたら、さっそくクーラーボックスを選んでいきましょう。

まずはサイズです。

クーラーボックスのサイズは、一般的に「容量(リットル)」で表されます。

そして、外寸とともに内寸も表記されていますので、内寸を参考に選んでください。

▲小型クーラーボックス(~20リットル未満)

サビキ釣りや、キス、アジ、イワシなどの小型魚であれば十分に対応できます。

小型の中でも、15リットル程度のものがば汎用性も高くて使いやすいです。

魚だけでなく、食べ物やエサなどを入れておくこともできます。

▲中型クーラーボックス(20リットル~40リットル未満)

シーバスやキビレなどの大型魚は、このサイズになります。

縦長タイプ、横長タイプがあり、釣る魚によって選びましょう。

▲大型クーラーボックス(40リットル以上)

このサイズになると、船釣り用です。

ブリやカンパチなど、大型魚を釣る人は必要です。

クーラーボックスの保冷力は断熱材の違い

釣りは、季節や場所によっては炎天下になることもあります。

小型か大型かというサイズ感も大切ですが、欲しいのはしっかりした保冷力です。

保冷力を左右するのは、クーラーボックスに使われている断熱材の素材です。

▲発泡スチロール

軽量で低価格なため利用しやすいというメリットがある反面、断熱材としての性能は低めです。

保冷力は高くないため、夏場の使用は注意が必要です。

夏場に使うのであれば氷を大量に入れておかなければならず、容量を圧迫してしまうため、使い勝手はあまり良くありません。

短時間の釣りでしたら、こちらでも十分なことはあります。

▲発泡ウレタン

一般的なクーラーボックスに使われていることが多い断熱材です。

発泡スチロールの1.5倍程度の保冷力があるといわれています。

保冷力と価格のバランスがとりやすく、釣り用クーラーボックスの素材としておすすめです。

▲真空パネル

上記2つに比べると、高い保冷力を信用できる断熱材です。

真空は熱を通さないため、外気の熱と内部を遮断することができます。

価格は高めです。

夏場に長時間の釣りを楽しむ人は、真空パネルがおすすめです。

釣りの前と後で重さが違う!小型でも持ち運びやすさを考えよう

釣りに行くと、クーラーボックスの重量は行きと帰りで大きく異なります。

釣果によっては軽いままかもしれませんが、しかし、ずっしりと重くして帰りたいですよね。

夏場であればより多くの氷が必要になり、重さも増します。

大は小を兼ねるといいますので、クーラーボックスは大き目の物を選んだ方が良いという考えもあります。

しかし、持ち運びのことを考えると大きすぎるものは体力を奪いますしスペースも取ります。

持ち運びも考慮したサイズのものを選ぶのがおすすめです。

最近では、キャスターが付いているキャリータイプのものも人気が高いです。

小型のものですと、肩掛けのショルダーベルトタイプが付いているものは持ち運びがしやすいですね。

ハンドルが柔らかい素材になっていて、持ち運びしやすいように工夫されているクーラーボックスもありますので、サイズと同時に持ち運びやすさも考えて選ぶと良いですよ。

釣り用クーラーボックスの装備は特殊

はじめの項で、自宅にあるクーラーボックスでも釣りはできる、とお話ししましたね。

もちろん、それは嘘ではなく、一般的なクーラーボックスでも魚を保冷して持ち帰ることはできます。

1日程度であれば、保冷力は工夫をすればどうにかなるものです。

しかし、釣り用のクーラーボックスは保冷力だけではないのです。

釣りをするために作られたクーラーボックスならではの装備が充実しているのです。

以下のような装備が付いているクーラーボックスも多く、釣りが快適にできるように工夫されています。

▲ドレン

水を抜くためのドレンが付いています。

クーラーボックスの中に氷水に魚を入れて保冷し、水を抜いて持ち帰ることで持ち運びやすくできます。

▲投入口

小型魚などが頻繁に釣れると、いちいちクーラーボックスを開け閉めするのが大変です。

また、開け閉めの回数が多くなると冷気も逃げてしまいます。

そのために、魚だけを入れられる投入口が設けられています。

▲どちらからでも開けられる蓋

移動することも多い釣りで、左右どちらから開くのか気にしている余裕がないこともありますよね。

左右どちらからでも開けられる蓋が、意外に便利です。

▲オプション

ロッドホルダーや小物入れがオプションで付けられるようになっているものもあります。

汚れた小物などは、置き場所に困るものです。

クーラーボックスの小物入れに入れておけると、無くしにくくておすすめです。

こういった装備を見ると、やはり釣りのためには釣り用のクーラーボックスが欲しくなりますね。

小型のクーラーボックスは女性にも初心者にもおすすめ

クーラーボックスは、釣具メーカーだけでなくアウトドアメーカーからも多く発売されていますが、やはり釣具メーカーが製造販売しているものがおすすめです。

国内大手というと、ダイワとシマノが有名ですね。

初心者や女性でも使いやすい、小型クーラーボックスをご紹介します。

▲ダイワ クールラインキャリー

容量は15リットルです。

キャリータイプになっているため、女性でも持ち運びしやすいのが特徴です。

電車移動の際も改札が通れる設計になっています。

頑丈でイスとしても使えるので、荷物も少なくできますよ。

近場での釣りや小型魚であれば、十分なスペックです。

▲シマノ フィクセル・ライト 120

容量は12リットルです。

軽量かつ堅牢で、機動性を重視したい人におすすめです。

イスとしても使えて、ショルダーベルトを使えば持ち運びもラクチンです。

シマノの保冷技術により、保冷力も申し分ありません。

オーバースペックにならないために

クーラーボックスは、魚が入りきらなかったらどうしようという不安から、大き目のものを選んでしまいがちです。

しかし、持ち運びやすさや価格を考えると、オーバースペックになってしまうことも考えられます。

釣る魚や釣る場所によっては、小型のクーラーボックスで十分なことも多いです。

まずは自宅にあるクーラーボックスでも良いので使ってみて、どれくらいのサイズが必要なのか見当をつけてみると良いですよ。

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