キャンプファイヤーをすることになったら、安全に楽しむためにも事前準備が必要です。
ここでは、キャンプファイヤーの薪の組み方について詳しくご紹介します。
初心者にもおすすめの組み方をはじめ、代表的な4つの組み方や特徴、またキャンプファイヤーの火のつけ方と大切な後片付けについてもしっかり解説しているので、ぜひ参考にしてください。
キャンプファイヤーの薪の組み方
キャンプファイヤーは、子どもはもちろん大人にとっても特別感のある一大イベントです。しかし、火を使うため火傷や火災といった大きなトラブルの危険性も潜んでいることを忘れてはいけません。
ここでは、町内会などの行事や楽しい仲間とのキャンプなどで、キャンプファイヤーをする際に必要な安全で正しい薪の組み方についてお伝えします。
薪を組み重ねていくことから、「やぐら」とも呼ばれるキャンプファイヤーの組み方を学んで楽しい時間を過ごしてください。
キャンプファイヤーの組み方・井桁型がおすすめの理由
もっとも一般的で、キャンプファイヤー初心者にも組みやすくおすすめだと言われているのは、「井桁型(いげたがた)」のキャンプファイヤーです。
これは見た目そのまま、漢字の「井」の字のように縦横に薪を重ねていくスタイルです。
真ん中が開いており、煙突のような作りになっているため、一度火が付くと大きな炎となり、迫力満点のキャンプファイヤーを楽しむことができます。よく燃えるため、薪が燃え尽きてしまうまでの時間も比較的短いのが特徴です。
井桁型の薪の組み方とポイント
- しっかりした太い薪を選び、縦横2本ずつ「井」の字のように交互に置きます。この時、あらかじめ水に浸して燃えにくくした薪か燃えにくい木を下3段に使用します。
- 同じように薪を4~6段まで重ねます。安全のため、薪は徐々に細いものを重ね上へ行くほど狭く組みましょう。この時、薪の脇に小さな石を添えると丸太が安定します。
- 50㎝程度の高さまで組み終わったら、火が付きやすくなるように新聞紙を丸めたものや小さな薪を井桁の中に入れます。
炎の勢いが強くなる井桁型は崩れやすいので、先述した通り下段の薪は太く燃えにくいものを使用し、上に重ねるものは細い薪を使い口を狭く組むことがポイントです。
また、炎の高さは最大でやぐらの約3倍になるので、薪を組む際は高さ50㎝を目安としましょう。あまり多いと崩れる心配もありますし、燃え尽きるまでの時間が長くなってしまい燃え残りも多くなるので避けてください。
キャンプファイヤーの組み方の名称(名前)と特徴
キャンプファイヤーの代表的な薪の組み方は先ほど紹介した井桁型を含め4種類です。
- 井桁型
キャンプファイヤーの定番で組みやすく初心者にもおすすめです。
迫力のあるキャンプファイヤーが楽しめます。 - 合掌型・開き傘
開いた傘の骨組みをイメージさせる合掌型・開き傘は、中央に燃えやすい小枝や木の皮などを山状に置き、その山に低く立てかけるように薪を放射線状に並べていきます。
炎は小さめで長時間燃え続けるのでゆったりとした時間を過ごしたいときにおすすめです。インディアン型とも呼ばれます。 - 合掌型・閉じ傘
合掌型・閉じ傘は、閉じた傘のように円錐状に薪を組み、井桁型と同じように勢いのある炎が上がるのが特徴です。
細かい薪の上に中くらいのサイズの薪をこちらも放射状に並べ、外側には太い薪を高く組みます。
見栄えの良い炎が上がり、時間もあまりかからずに燃え尽きます。 - 並列型
並列型は、枕木の上に並列または放射状に薪を重ねていく組み方で、火力をコントロールしやすく調理にも向いています。
着火も容易で火力をアップさせたいときは薪を上に足すだけと簡単です。
キャンプファイヤーは薪の組み方によって炎の上がり方が変わるので、目的によって組み方を変えることがおすすめです。
薪(木)の種類
薪木はホームセンターや「楽天市場」「amazon」などのネット通販などで購入することができるので、予定に合わせて事前に購入しておきましょう。
広葉樹
クリ、ナラ、カシ、サクラなどの広葉樹は火が付くまでは時間がかかるものの長くじっくり燃えてくれる日持ちの良さが特徴です。
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針葉樹
広葉樹に比べ燃え尽きるのも早く、着火しやすいスギやヒノキなどの針葉樹。扱いやすく、キャンプファイヤーにも向いています。調理など用途によっては広葉樹と混ぜて使うのもおすすめです。
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キャンプファイヤーの火のつけ方と後片付け
では最後に、キャンプファイヤーの火のつけ方と後片付けのポイントをご紹介します。
キャンプファイヤーに火をつけるには、トーチ棒を用意します。トーチ棒は細い木の先にボロ布を巻きつけて固定し、灯油を少ししみ込ませて点火します。灯油の量が多いと、垂れてきたり、火が大きくなりすぎてしまうので注意してください。
思い出に残る楽しいキャンプファイヤーを楽しむことができたら、あとは後片付けです。火が落ち着いてきたら、水や砂で完全に火を消します。この時、一気に水をかけると高温の蒸気が舞い上がり危険なので、様子を見ながら徐々に消火しましょう。
キャンプ場によっては燃え残りを入れる場所が設置されている場合もあるので、事前確認をおすすめします。
火の扱いには十分注意して安全にすてきな思い出を作ってくださいね。