揺られながらリラックスできるハンモックテントは、最近注目のアイテムです。
この記事ではハンモックテントの魅力を解説した上で、選び方や使い方、おすすめの製品などをご紹介します。
ハンモックテントとは
ハンモックテントとは、ハンモックのように宙に浮いて使用できるテントのことです。
テントとハンモックの両方の特性を活かしたアウトドアグッズのひとつで、空中にテントを張って寝泊まりできるので、隠れ家や秘密基地のような楽しみ方もできます。
ハンモックテントの魅力
ハンモックテントは、一般的なテントと比べるとどういった点が違うのでしょうか。
ハンモックテントの魅力についてご紹介します。
- 丈夫な木があればどこにでも設営できる
- グランドシートが不要
- 空中で寝ているような浮遊感が楽しめる
- 地面のデコボコした感触や、地面からの冷気などの影響がない
- 軽くてポールなどの装具も少ないので持ち運びが楽
- 丈夫な木に結ぶだけなので、設置方法も簡単
- ハンモック部分を椅子として使うこともできる
- ゆらゆらと揺れて心地が良い
- 自宅のテラスや子ども部屋など、室内でも使える
- コンパクトに収納できる
ハンモックテントの選び方5つ
ハンモックテントは、設置方法や生地、耐荷重などを考慮して目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
設置方法で選ぶ
ハンモックテントを設置する方法は、自立式と非自立式の2種類があります。
初心者の方は設営が簡単な、2本の木や柱で支える非自立式タイプがおすすめです。
自立式:テントの中にハンモックを
スタンドを使って設置する自立式は、木がない室内でも楽しむことができるハンモックです。
テント内に自立式ハンモックを入れることで、テント型ハンモックを使っているような気分を味わうことができます。
キャンプ場によっては木を保護したり安全のために、ハンモックが禁止されている所があります。
自立型は、そのようなキャンプ場でテント内に使用するのにおすすめです。
非自立式:木に結ぶだけ
ハンモックスタイルの浮遊感を存分に味わうなら、やはり非自立式のテントハンモックでしょう。
木や柱に引っ掛けて設置する非自立型のハンモックなら空中でゆらゆらと浮かんでいるような楽しい寝心地を堪能することができます。
非自立式は自立型と違いスタンドがないため、どこにでも持っていくことができます。
荷物を極力少なくしたい、登山やソロキャンプなどにおすすめです。
生地の素材で選ぶ
ハンモックテントの多くは、ハマクテック・パラシュートシルク・コットン素材の生地でできています。
それぞれ特性が異なりますので、以下にご説明します。
ハマクテック
ハマクテックとは、アウトドアでの使用を想定して開発された化学繊維素材です。
耐水性と速乾性に優れ、紫外線にも強い素材なので、屋外での使用に適しています。
雨もまたたく間に滑り落ち、日光を浴びればすぐに乾きますよ。
速乾性で選びたいならハマクテック生地がおすすめです。
パラシュートシルク
パラシュート用に開発されたナイロン素材ですので耐久性があり、さまざまなシチュエーションのアウトドアに対応できます。
破けにくく、通気性にも優れています。
非常に軽くコンパクトに収納できるので、登山や旅行、ソロキャンプなどにもおすすめです。
コットン
柔らかく裂けにくい上、肌触りが最も良い素材です。
快適な寝心地を追求する方におすすめです。
ただし吸水性もあるため水に濡れると重くなり、乾かすのが大変です。
雨の日などの使用には適していないでしょう。
耐荷重・サイズで選ぶ
ハンモックテントを選ぶ際には、何人で使えるか、サイズと耐荷重を確認することが必要です。
ハンモックテントは木にぶら下がって空中で使用するため、総重量を超えると使用することができません。
購入前には、使用人数と耐荷重を確認しておきましょう。
構造で選ぶ
ハンモックテントは吊り下げ方により、1点式・2点式・3点式の3つに分けられ、それにより構造も違います。
使用人数なども考慮して、構造からも選んでみましょう。
- 1点式
ハンモックテントの1ヶ所を固定し、キャンプ場などで木に吊るして使用するタイプです。
外でくつろぐばかりでなく、室内での使用に適した製品も多くあります。
- 2点式
2方向から固定してハンモックのように使用するタイプで1人用のモデルが多く、ソロキャンプなどに適しています。
設営パーツが少ないため、軽量でコンパクトに収納できるのが特徴です。
- 3点式
3方向から固定して空中に浮かせるタイプのテントで、その形状が三角形に見えるためトライアングルタイプとも呼ばれます。
広いスペースを確保できるため3〜6名ほどの複数人での使用に対応でき、家族やグループなどで使用することが可能です。
蚊帳付きかそうでないか
夏のアウトドアで一番困るのは、虫の侵入ですよね。
ハンモックテントには、蚊帳付きのものもあります。
夏にキャンプなどをすることが多い方は、蚊帳の付いたハンモックテントを選ぶとよいでしょう。
蚊帳が付いているので虫の侵入を防ぎつつ、通気性良く眠ることができます。
製品の中には蚊帳を取り外すことができ、オールシーズン対応できるものもありますよ。
ハンモックテントの設営方法
ハンモックテントを設置する丈夫な木を決めたら、木に固定するためのテープを巻き、ハンモックテントの紐に仮止めします。
次にハンモックを張りたい位置を決め、木に保護マットを入れてしっかり固定します。
しっかり固定したら、ハンモックの屋根となるタープを吊るし、両端を結びます。
タープのスペースを作り、ペグダウンすると完成です。
ハンモックテントの使い方
ハンモックテントの使い方は、とても簡単です。
まず、ハンモックの中央に椅子に座るようなイメージで座ります。
次に後ろを向いて、ゆっくりと足をハンモックに乗せ、頭を乗せます。
ハンモックテントを快適に使うコツは、少し斜めに寝ることです。
少し斜めに横たわることで、ハンモックの揺れが軽減されますよ。
おすすめのハンモックテント
ハンモックテントは、多くのアウトドアメーカーがリリースしています。
ハンモックテントを初めて購入する方は、品質に信頼性がある有名メーカーから選ぶとことがおすすです。
DDやヘブンは海外メーカーですが、機能性・安全性に優れたものが多くあります。
カクーンは、豊富なカラーラインナップとおしゃれなデザインが人気です。
DD スーパーライトジャングルハンモック
蚊帳もレインシェルターも取り外し可能なのでカスタマイズ性が高く、多用途に使えるハンモックモデルです。
通気性が良く虫除け効果もあり、オールシーズン幅広いアクティビティに対応できます。
サイズ | 2.7m × 1.4m |
耐荷重 | 196cm・150kg可能 |
重量 | 1520g |
ヘブン ヘブンテント
世界初の完全フルフラット式ハンモック型テントで、体をまっすぐして寝ることができます。
フライシートと蚊帳付きで、ソロキャンプにも使用可能です。
テント内部に大小の複数のポケットがあり、スマホなどを入れることもできます。
細部のこだわりが嬉しいですね。
サイズ | L198cm×W58cm×H86cm |
耐荷重 | 129kg |
重量 | 2.78kg |
カクーン ハンモックテント
吊り下げたティピーテントのような1点から吊り下げる、かわいらしいデザインのハンモックテントです。
「CACOON」のブランドネームそのものを表す、繭のように包まれた居心地のよい空間を提供します。
サイズはシングル、ダブル、ドゥオーモの3種類があります。
耐荷重はすべて200kgまでで、カラーバリエーションが豊富です。
アウトドアはもちろん、家庭でもアイデア次第で無限に楽しむことができるでしょう。
サイズ | シングル (大人1人or子供2人) | ダブル (大人2人) | ドゥオーモ (大人1人or子供2人) |
耐荷重 | 200kg | 200kg | 200kg |
ハンモックテントを使う時の注意点
先にご紹介したように、キャンプ場によっては木を保護したり安全のために、ハンモックが禁止されている所があります。
ハンモックテントは地面の状態を問わずに自由に設営できるのが魅力ですが、だからと言ってどこでも良いというわけではありません。
せっかくハンモックテントでの宿泊を楽しみにして準備しても、着いた先で使えなければ計画も台無しです。
キャンプ場を利用する前に、ハンモックテントが使えるかどうか確認しておくと良いでしょう。