コンロの火がつかない原因は!?水?電池?それとも汚れ?

最終更新日:2019/01/15

アウトドアでよく使われるアイテムの1つといえば、ガスコンロです。

そんなコンロですが、使ってみたところ、火がつかなかった経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。

実は、火がつかない原因のほとんどが、「水」「電池」「汚れ」のどれかによるものなのです。

この記事では、それらの対策についてご紹介していきます。

火がつかない原因は水だった!詳しく解説!

コンロの火がつかない原因のトップ3が、「水」「電池」「汚れ」によるものです。

まず、ここでは、「水」が原因で火がつかない場合についてご説明します。

水によって火がつかなくなってしまう場合、次の3つ原因のいずれかによることが多いです。

①コンロの点火する部分などが、水で濡れている

これは、お手入れ後によくあることで、水滴のふき取り不足が原因です。

対策としては、濡れている部分を、乾いた布で念入りにふき取ってあげることで、火がつくようになります。

②吹きこぼしてしまった

少し目を離した間に、お鍋を吹きこぼしてしまう事もたまにあるのではないでしょうか。

吹きこぼれたときに、点火プラグや安全装置が濡れてしまうと、火がつかなくなることがあります。

その際も、①と同様、乾いた布でよくふきとってあげれば、すぐ火がつくようになりますよ。

③吹きこぼれたまま放置してしまった

吹きこぼれがバーナーにかかったまま放置すると、バーナーが腐食してしまう恐れがあります。

もし、バーナーが腐食してしまうと、炎が不完全燃焼を引き起こしてしまうことがあります。

不完全燃焼のままコンロを使い続けると一酸化炭素が発生してしまうため、一酸化炭素中毒を引き起こしてしまうこともあるのです。

②でもご説明しましたが、もしお鍋が吹きこぼれてしまったら、調理後に必ずふき取るようにしてください。

以上のように、火は水に弱いので、コンロに水気がある状態ですとうまく作動しないことがあります。

アウトドアでもすぐ対処できるように、ガスコンロを使用する際は、乾いた雑巾のような布も一緒に持って行くことをオススメします。

コンロを水から守ろう!吹きこぼれ防止法!

先ほどの項で、コンロの火がつかない原因の1つ、「水」についてご説明してきました。

原因の多くは、吹きこぼれということがお分かりいただけたかと思います。

吹きこぼれは火がつかなくなるだけでなく、最悪の場合、一酸化中毒を引き起こす可能性もありますので、特に注意しなければなりません。

この項では、そんな吹きこぼれを未然に防げる、吹きこぼれ防止法をご紹介します。

用意するものは、菜ばしか木べらのどちらかのみです。

この2つは、多くのご家庭で使われているのではないでしょうか。

このどちらか一方を用意するだけで、吹きこぼれを未然に防ぐことができます。

お金もかかることもありませんし、覚えておくと便利なこと間違いなしです。

方法もいたって簡単で、用意した菜ばしか木べらを鍋の上にのせておくだけです。

鍋の上にのせておくと、吹きこぼれる前に、泡が一度、菜ばし(もしくは木べら)にあたります。

一度あたったら、泡が減っていくので、吹きこぼれを防ぐことができるのです。

注意する点としては、金属製の菜ばしを使ってしまうととても熱くくなってしまいます。

やけどに注意して使用してくださいね。

水以外の原因で火がつかない場合は?電池に問題があるかも!

先ほどまでは、コンロの火がつかない原因の中で、「水」についての対策をお話ししてきました。

次に、水の次に多い「電池」によって火がつかない場合をご説明します。

コンロの多くは、点火に電池を使っています。

そのため、電池を使うタイプのコンロは、電池の残量がなければ火花を飛ばすことができず、火がつかないのです。

ですから、電池を使っているコンロの火がつかない場合は、元栓がしまっているかを確認してから、電池の交換を行いましょう。

もし電池切れのせいで火がつかなかった場合、電池を新しいものに交換すれば、すぐに火がつくようになります。

ちなみに、コンロに入れた電池は、約1年程度で残量がなくなってしまいます。

コンロのよく見える箇所に、電池を交換した日付を書いたマスキングテープを貼っておけば、おおよその電池の交換時期がわかるのでオススメですよ。

汚れが原因で火がつかないことも!

コンロの火がつかない原因のうち、「水」「電池」についてお話してきましたので、最後に「汚れ」についてお話ししていきます。

コンロには、火がつく部分の中央に、お皿のような部品がついています。

これは、バーナーキャップと呼ばれる部品で、この部分に汚れがたまってしまうと、火がつかない場合があるのです。

バーナーキャップは火に触れる頻度が高いため、コンロの他の箇所と比較すると、劣化や汚れるスピードが早いです。

もし、汚れがたまっている場合は、歯ブラシやふきんなどでキレイに掃除してください。

また、バーナーキャップには向きがあるため、掃除が終わった後は、キャップをきちんと元の方向に差し込まないと火がつかない場合があります。

ご注意してください。

万が一、このキャップが劣化しすぎている場合は、買い替えることも視野に入れた方が良いでしょう。

火がつかない事態になる前に!日頃からコンロのお手入れの薦め!

だいたいの火がつかない原因は、先ほどご説明した「水」「電池切れ」「汚れ」といった、簡単にすぐ対処できるものです。

しかし、もしコンロをいくら使い慣れているとしても、アウトドアのように日常と違った環境にいると、コンロの火がつかない時にあわててしまうこともあるのではないでしょうか。

一度慌ててしまうと、いつもできていたことが途端にできなくなったりして、単純な原因も見落としてしまいやすいですよね。

キャンプの最中に、そういったことに直面しないように、キャンプに行く前からコンロのメンテナンスをしておくことをオススメします。

現地で火がつかないことを知ってから対処するよりも、あらかじめ自分でメンテナンスしておいたほうが、無用な心配をせずにキャンプを過ごすことができますよ。

そこで、メンテナンスの方法を次の項からご紹介していきたいと思います。

詳しく知ろう!コンロのお手入れのしかた

それでは、最後に、自分でできるコンロのお手入れのしかたをご紹介します。

まずは、アウトドアで使用した直後の、簡単なお手入れの仕方です。

コンロに付着した水気や汚れを放置してしまうと、故障やサビの原因につながります。

そこで、固く絞った布で、汚れている部分をキレイにふき取ってください。

もし、汚れが取れにくい場合は、中性洗剤を染み込ませた布で汚れをふき取ります。

その後、乾いた布で十分に水気をふき取ってあげましょう。

これを欠かさず行うことで、きれいな外見を保ったままコンロを使い続けることができますよ。

次に、もしコンロにひどい油汚れがついている場合には、重曹水を使ったお手入れをオススメします。

ここで用意するものは、重曹・水・スプレーボトルです。

重曹とスプレーボトルは、100円均一のお店でも販売されているので、簡単に手に入れられます。

重曹水の作り方は、水300ccと重曹大さじ1を、スプレーボトルに入れて、よく混ぜれば完成です。

お手入れの方法ですが、作った重曹水をコンロに2~3回吹きかけて、キッチンペーパーでふき取るだけです。

重曹水はアルカリ性なので、べたつく油汚れを中和して、簡単に落としてくれるのです。

最後に、定期的に行ってほしいメンテナンスとして、電池チェックがあります。

これは、文字どおり電池交換した日付をチェックするだけです。

最後に電池を交換した日から1年経っていなければ、そのままで大丈夫です。

しかし、1年過ぎた(もしくはまもなく1年経つ)場合には、その電池は処分し、新しい電池に交換しましょう。
もし、すぐにコンロを使う用事がない場合には、コンロを収納する箱の中に電池を入れておくと、無駄な電池の消耗を抑えられて、かつ電池を忘れてキャンプに行くようなことがありません。。

コンロも同様!やっぱりお手入れは大切!

アウトドアのアイテムは、どんなものでも、お手入れをきちんとすることが長く使うための秘訣です。

コンロも同様で、お手入れをきちんとしないと、必要な時に火がつかないような事になってしまいますし、最悪の場合、不完全燃焼によって一酸化炭素中毒を引き起こす恐れもあります。

キャンプ中に身を預ける道具ですから、万全を期して、手入れを忘れずに行いましょう。

こちらも合わせてご覧ください。