マントルって危険なの?ランタン使用時の放射線が気になる!

アウトドアライフの夜を暖かく明るい灯りで彩ってくれるランタンですが、実はガスランタンのマントルから微量の放射線が出ているという事は、余り知られていないかもしれません。

しかし、最近では、全く放射線を出さない物を使用している物もある為、すべてのガスランタンから放射線が出ている訳ではなくなっています。

そこで、これから購入するなら知っておきたい事、使用する際に抑えておきたいヒントをまとめていきましょう。

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そもそもマントルって?ランタンと放射線の関係

そもそも、ガスランタンのマントルの存在自体が、初心者の方にはピンとこないかもしれません。

アウトドアショップなどの、ランタンが並ぶコーナーの消耗品ゾーンの中に、謎の小さな網状の物体を見た事はないでしょうか?

小さな袋に小さな網状の物が2~3枚入っている商品です。

何も知らない頃は、何に使うものなのか不思議に思った方もいることでしょう。

その網状の物がマントルという物なのですが、このマントルは、この状態のままでは使用できません。

何と、最初に白い炭状になるまで空焼きしてあげる、という手間が必要な代物です。

そして、ランタンに装着すると、マントルにガスが溜まるようになり、そのガスが燃えて光を放つというシステムになっています。

簡単に言ってしまうと、ろうそくの芯のような役割を持っている部分だと思っていて下さい。

そして、ここで問題になっているのが、このマントルと放射線の関係性です。

実は、このマントルに放射線の元となる放射性物質のトリウムが含まれている場合があるのです。

この放射線の元であるトリウムは、加熱する事で白色に強く発光するため、ランタンなどのマントルに使用されるようになったと言われています。

ランタンのマントルから出ている放射線の危険性

放射性物質が含まれているマントルからは、微量ですが放射線が放出されている事が確認されています。

そのため、「ランタンを使用すると同時に放射線を浴びて危険なのか?」という疑問が湧いてきます。

そこで、先ほどの項で登場したトリウムについて少し触れていきましょう。

トリウムの半減期は140億年と非常に長いそうです。

トリウムの利用方法は、ランタンなどのマントルの他には、蛍光塗料などにも利用される事があります。

そして、人体に及ぼす危険性ですが、その昔、血管造影剤として使用されていた時代があったそうです。

しかし、肝臓や肺などの内臓に沈着し体内に残存し、数十年後にはガンを発症させる原因となる事がわかりました。

つまり、1度体内に取り込まれてしまうと、体外に排出する事が難しく危険な物質である、という事がわかります。

ここまでの説明を見ると、たかがランタンだと思っていても、「マントルなんて危険過ぎて、一般人の素人が取り扱える代物ではないじゃないか!」と怖くなってしまうでしょう。

ですが、あくまで、このような健康被害が体に及んでしまうのは「放射線をそれ相応の量、体に取り込んでしまった場合」という前提です。

ランタンのマントルからの放射線で被曝する?

「被曝」という言葉自体が重々しく怖いもので、もしも被曝してしまったらおしまいだと、勘違いされてしまうかもしれません。

放射線に被曝するという事は、つまり放射線を浴びてしまった、という事です。

ただ、放射線を浴びてしまったから、すぐに何らかの健康被害が出現する事はあり得ません。

すぐに健康被害が出てしまうほどの量が放出されている場所に、一般人は到底近づく事が出来ないからです。

また、普段の生活の中でも私たちは、常に微量の放射線を被曝しています。

大気中にあるラドン、食べ物や大地からも微量の放射線が出ています。

さらに、病院に行ってレントゲン検査をすれば、結構な量の放射線を浴びる事になります。

だからと言って、妊娠していなければ、深刻な健康被害は意識されないものです。

ランタンのマントルも、その中の一つだと言えるでしょう。

もちろん、ごく微量な大気中や食べ物に含まれているような放射線に比べると、ランタンのマントルから出る線量は幾分か高いと言えます。

ですが、それを考えても、キャンプの夜にランタンを取り出して使用した時に被曝する量は、微々たるものだと言えます。

マントルから出る放射線から身を守る方法

「キャンプの頻度が少なく、ランタンのマントルから出ている放射線量が低いから、無防備で大丈夫。」

そんな風に考えられない方もいらっしゃることでしょう。

安全に気をつける事は、アウトドアを楽しむ上では、何よりも、とても大切な事です。

では、キャンプの時にランタンのマントルから出る放射線に対して私たちができる防護策は、どんな事があるでしょうか。

まず、初回の準備で、マントルを燃やす時の注意です。

トリウムは、外部被曝による被害よりも、内部被曝による被害が重要視されています。

できれば素手でマントルを触らない、という事が最初にできる事でしょう。

使い捨ての手袋をするのも、何もしないよりはマシだと言えます。

放射線は、鉛以外は何でも貫通してしまうので、手袋をしても通り抜けてしまう事は言うまでもありませんので、触れた後は、必ず石鹸などを使用して手をきれいに洗う事が重要です。

手に付着してしまった状態は、外部被曝の状態ですので、洗い流せば除染する事が可能です。

しかし、手を洗わずに、素手で食べ物を掴んで食べると、手に付着していた放射線を体内に取り込み、内部被曝の状態になってしまいます。

内部被曝のリスクを回避するためにも、ランタンやマントルに触れた後は、特に手洗いの励行を強くおすすめします。

マントルのパッケージに記載がなければ放射線は出てない?

現在は、放射線に対して一般的に敏感になっています。

ですから、最近のランタンのマントルには「放射性物質が含まれていないのが一般的」などと良く言われています。

ただ、多くのマントルのパッケージについて、放射性物質を使っているという記載もなければ、放射線の出ない代わりの物質についての記載もないのが現状です。

ガスランタンを使用するのであれば、「もしかしたら、このマントルからは放射線が出ているのかもしれない」と、そのくらいの認識や疑念は持って使用した方が安全でしょう。

前にも書きましたが、マントルから放射線が出ていて、それを浴びてしまったとしても、即座に何かしらの健康被害が出るわけではありません。

ですが、最小限に止める必要はあります。

ランタンの使用も2回目以降になれば、マントルを燃やす必要も無くなりますから、あとは、外部被曝に注意するだけです。

放射線は、線源から距離が離れれば離れるほど影響が小さくなるという特徴も持っています。

明かり取りのためのランタンなので、あまり離れ過ぎてしまうと意味がありませんが、多少離れても十分な光量があるガスランタンなので、近づき過ぎず遠ざけ過ぎずを心がけてみてください。

それでもマントルがあるランタンの放射線が不安な人へ!

いくら、「そんなに心配しなくても大丈夫」と言われても、放射線が出ているとなると物騒な話である事は確かです。

「やっぱり、そんなリスクのある物を使用する気にはなれない。」

そう思った方には、放射線の心配がある、マントルが不要のランタンを使用する事をおすすめします。

例えばLEDを使用したランタンもあります。

LEDですので、明るさは従来の懐中電灯や蛍光灯とは比べ物にならないほど明るく使いやすいです。

また、マントル自体が少しの衝撃などでも壊れやすく頻繁に交換が必要であったりする事から、放射線の心配以上に、マントルが必要なランタンは不便だと敬遠されがちな部分もありました。

そのような人のために、マントルなしのガスランタンも多く発売されています。

特別な燃料が必要な物から、普段使っているガス缶のみで使用できるガスランタン、レトロな感じのキャンドルランタンなどもあります。

とにかく、単に明かり取りのためのランタンです。

自分のスタイルに合わせて、不安なく安全に楽しくアウトドアライフが送れる事を重要視して、道具は選ぶべきだと言えます。

ランタンのマントルの放射線が出ているのは本当!

最初にランタンのマントルから「放射線が出ているらしい」という話を聞いた時には、都市伝説かと思ってしまいました。

ですが、調べてみると本当に放射線が出ている事がわかりました。

それでも、微量なので必要以上に怖がる事もないし、どうしても心配なら、他の選択肢もたくさんあるという事も事実です。

みなさんが、自分のスタイルに合った道具選びをして、安全に楽しいアウトドアライフを送る事ができる事を願っています。