ラッセルを雪山でやる必要があるのはなぜ?意味を知ろう

雪山の登山をしているとき、ラッセルをする必要がある場合があります。

新雪のときなどに行うラッセルですが、具体的になぜやるのか知っていますか?

ここでは、「なぜラッセルを行う必要があるのか」という意味やラッセルに関わる事柄を、雪山登山の注意点と共にお伝えしていきます。

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雪山で行うラッセルの意味は?

ラッセルとは、雪山登山の際に深い雪をはらいながら道を開いて進むことです。

雪をかき分けて進むラッセル車のラッセルと同じ意味を持ち、ラッセル車を開発したラッセル社から名前がついたといわれています。

ラッセルは、雪をはらいながら進んでいきますので、特に寒さの厳しい冬場の登山でする必要があります。

また、ラッセルは自分で雪をはらいのけながら進まなければいけないため、とても体力を使います。

そして、時間もかかってしまうのです。

ですから、何人か仲間内での登山であれば先頭にいる人からラッセルを始めて、あとは先頭を交代しながら進んでいくことになります。

ラッセルが必要なときは、特に雪が降ったばかりの新雪のときです。

雪が降ってからしばらく経っていれば雪が自然と沈み、歩いても脚が深く沈み込んでしまうことはさほどありません。

しかし、新雪の場合は雪が降ったばかりなので雪はふわふわと積み重なっており、脚が沈み込んでしまい、ラッセルが必要になるのです。

雪山におけるラッセルのルール

ラッセルは、前項でお話ししたように雪道を進むのに体力を使い、時間もかかるものです。

ですから、ラッセルに関してはちょっとしたルールがあります。

それは、「人がラッセルした後に、断りもせず楽をしてついていくことはNG」というものです。

例えば、自分の前で、ラッセルをしている人がいるのに、その後ろから何もせずについていくだけというのはルール違反といえます。

この場合、すぐ近くでラッセルをしている人がいるのであれば、他人であってもラッセルの交代を申し出て助け合うことが必要になります。

ラッセルは体力を使うため、「そんなに疲れてまで登る意味があるのだろうか…」などと感じてしまう方がいるかもしれません。

しかし、登山愛好家は「このラッセルこそ、雪山登山の楽しみだ」といいます。

なぜなら、「真っ白で何もない状態の雪山に、ラッセルをして自分で道を作れることが楽しいからだ」というのです。

ラッセルが体力勝負だということは分かりますが、それすらも楽しめるだけの心の余裕と経験が必要になりそうです。

ラッセルをする雪山で便利な用具とその意味を知ろう!

ラッセルをするとき、登山靴につけているといいものに「ワカン」や「スノーシュー」があります。

雪に埋もれないよう、少しでも楽に歩行できるよう作られています。

ワカンは、日本の山地で使われてきた輪カンジキのことで、日本で作られたものです。

また、スノーシューは、西洋の歩行具として作られたものになります。

ワカンとスノーシューは、どちらも雪に沈まないように作られたものですが、特徴には少し違いがあります。

簡単にまとめると以下のようになります。

〇ワカン

・軽くて安い
・斜面ですべりにくい

〇スノーシュー

・沈みにくい
・重くて価格が高い
・斜面ですべりやすい

ワカンは、いいところばかりのように感じますが、スノーシューに比べると沈みやすくできています。

傾斜がきつい場合はワカンを、きつくない場合はスノーシューを使うなど、のぼる雪山によって使い分けることに意味があります。

他にもある雪山で便利な用具!使う意味は?

前項では、ラッセルが必要な雪山で便利な用具としてワカンとスノーシューをご紹介しましたが、それに合わせて持っているといい用具に「トレッキングポール」があります。

特に、スノーシューは靴とかかと部分が離れてしまうものが多く、バランスをとるのが難しい場合があります。

しかし、トレッキングポールを使って歩くことによって、バランスがとれるようになります。

また、トレッキングポールの先端にスノーバスケットをつければ、ラッセルが必要な雪山で、ストックが雪に埋まりすぎることを避けられます。

ほかに、あると便利な用具に、「アイゼン」が挙げられます。

アイゼンとは、裏側がとがっていて、凍った部分や急な雪山の斜面で滑らないようにするために靴に取り付ける用具です。

ラッセルが必要な雪山ではワカンとスノーシューでいいですが、滑り防止にはアイゼンが便利です。

雪山でワカンとスノーシューはどちらかあれば足りますが、アイゼンも滑らないためには持っていることに意味がある、雪山で大事な用具の一つになります。

雪の程度で違う!ラッセル時の歩き方

雪山で行うラッセルですが、雪の程度によって歩き方が変わってきますので、そのお話をここではしていきます。

〇ごく浅い雪の場合

ワカンやスノーシューを使う意味がないくらいの浅い雪の場合、登山靴のままラッセルをすることになります。

その状態でするラッセルのことを「つぼ足」といい、足が沈みやすいことから、ごく浅い雪の場合のみ使われます。

〇浅い雪の場合

ここでは、ワカンやスノーシューが必要になります。

それでも浅い雪ですので、まだ普通の歩き方で構いません。

〇深い雪の場合

雪が深いため、普通と同じ歩き方をしようと思ってもうまくはいきません。

前が雪でふさがっているからです。

雪が膝くらいまでくるような深い雪の場合は、「大股歩き」が有効です。

歩くときは、次の足をそのまま前に出さずに、後ろに出してから、雪を超えるように足を前に振りあげ進みます。

また、ガニ股歩きをすることによって、より多くの雪をラッセルできます。

雪が深い場合、歩き方が普段と違うことからバランスを崩しやすいため、トレッキングポールを使いましょう。

ラッセルが必要な雪山にのぼる心構え

ラッセルが必要となる雪山の場合、事故にならないよう、事前に自分がのぼる雪山をよく調べておく必要があります。

天候だけでなく、服装・用具などあらゆることを考えて準備しなければならないからです。

そして、用具を揃えるときには注意が必要です。

最近では機能が高いものが多く、種類も豊富にあります。

これから購入する場合は、お店の定員さんにアドバイスをもらうなど、目的に合ったものを選んでください。

また、雪山にのぼるということは、雪崩や吹雪など、雪山特有の危険をはらみます。

ですから、起きうる自然現象を事前に考え、もし起きてしまった場合にどのように対処すればいいのかまで考えることが大事になります。

これは、自分の身を守るために必要なことです。

また、ラッセルが必要な雪山ですと、体力が必要になります。

思わぬ雪で体力がなくなってしまうことのないよう、事前にある程度トレーニングしておくことが大事です。

楽しみにしていた雪山登山が意味のないものになってしまわないよう、事前によく調べておきましょう。

雪山におけるラッセルは体力と時間が勝負!

雪山で行うラッセルは、ベテランの登山家であれば楽しめることのひとつになりますが、体力がいりますし時間もかかってしまうものです。

そして、ラッセルが必要な雪山にチャレンジするには、事前に調べておくことが沢山あります。

思わぬ事故にならないよう用具も揃えて、雪山登山を楽しんでください。