ケルンの本当の意味を知って登山をもっと楽しもう!

登山中に不自然に石が積み上げられたものを見たことはありませんか?

小さいものから高く積み上げられたものまであり、長らく登山をしていると、おそらく一度は見たことがあると思いますが、それがケルンです。

このケルンには実は深い意味があります。

その意味を知れば、登山に役立つこともあるかもしれません。

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ケルンの語源、歴史を知って重要性と意味を考えよう!

ケルン、と聞いてもピンと来ないという人もいるかもしれません。

登山が好きでも、気にしていないと発見できないものです。

実は、ケルンには様々な意味があります。

・登山道を示すための人工的に積み上げられた石
・登山用語で「登頂記念」
・埋葬、遭難者を弔うもの
・ドイツにある4番目に大きな都市

ここでは、登山に関連する「ケルン」について触れてみたいと思いますが、その前に、ドイツにある「ケルン大聖堂」のことにも触れておきましょう。

世界遺産でもあり、600年以上の歳月を費やして完成された高さ157m、世界2位の高さを誇る教会です。

その見た目は、今にも天に突き刺さるような外観で見事です。

もしかすると登山で意味する「ケルン」は、「ケルン大聖堂とも関連があるのだろうか」と考えると、何とも神秘的ですね。

登山用語で使われる「ケルン」は日本ではケルンと呼ばれますが、海外では「ケアン」「ケアーン」「cairn」とも呼ばれます。

登山におけるケルンの重要性!登山中にケルンを見かけたら?

登山中に、もしケルンを見かけたら、そっとしておきましょう。

登山道にあるケルンは道に迷わないよう、道標として人工的に作られたものであったり、遭難者の慰霊碑として存在している場合があります。

登山道の道標には、ケルンの他にもペンキで石に矢印や○×が書かれていたり、木に布やテープが巻かれていたりと、様々な道標が存在します。

ですが、雨や霧などで視界が悪くなった時や積雪時には、ケルンの積み上げられた大きな道標が、大変重要となります。

また、意味もなく無理に石を積み上げたり、崩してしまったりすると、ケルンの石によって抑えられていた土が崩れてしまい、それが流れだすと、自然環境に悪影響を及ぼす可能性があります。

無理に積み上げたことにより、ケルンが崩れて、落石の危険性もあります。

さらに、そのケルンを道標として登っている登山者にとっては、道標がなくなりますので、遭難のきっかけとなってしまう可能性もあります。

もしケルンを見かけたら、写真に撮るくらいならいいですが、触れずにそのままにしておきましょう。

ケルンは本来の意味と違う場合もある!登山時には要注意

ケルンは登山者の方にとって大変重要です。

登山道の道標として正しく置かれているケルンは、道と平行に置かれています。

ですが、大変残念なことに、最近は意味もなく石が積み上げられていたり、一箇所に多数のケルンが作られていたり、積み上げられた石に落書きがされていたりします。

つまり、いたずらや遊び半分で作られていることも報告されています。

関係者がその都度、ケルンを正常な形に直し、無意味なケルンは元に戻す、という作業をしていますが、無意味なケルンを道標と信じて進んでしまうと、遭難してしまう恐れがあります。

特に一人で登山をしている人にとって、ケルンは誰かが通った道標として大変心強く貴重なものです。

本来ならケルンを頼りに突き進むことができるのですが、最近では無意味なケルンも存在していますので、ケルン以外の道標も確認しつつ、他の人の踏み後も参考にしながら、正しいケルンを見分けていきましょう。

もし危険で誤ったケルンを発見したら、近くの山小屋や登山届けを提出した管理人さんへ一言、伝えてあげましょう。

山が好きなら知っておきたい山の父、登山家の素晴らしい遺作

フランスの登山家「ロジェ・デュプラ」が作詞をした曲に「いつかある日」という歌があります。

ロジェ・デュプラはヒマラヤで亡くなっていますが、この詩が遺作となっています。

日本百名山の著者としても有名な、小説家で登山家の「深田久弥」がこの日本語詞を作っていますが、山好きには大変共感の持てる歌詞で作られています。

そして、その歌詞の中に、「友よ山に 小さなケルンを積んで墓にしてくれ」という箇所があります。

ケルンの意味の一つ「慰霊碑」は、もしかするとロジェ・デュプラの歌と繋がりがあるのかもしれません。

とても素晴らしい歌詞ですので、興味があったら是非、歌詞を調べてみてください。

山に命を賭けた男の心情が、リアルに書かれています。

ケルンを見たことがない?ケルンで有名な山へ行ってみよう!

色々な山に登っているものの、「今までにちゃんとしたケルンを見たことがない」という人も、少なからずいるのではないでしょうか。

そんな時にお勧めの場所は「白馬八方尾根」です。

ここのハイキングコースには、数多くのケルンが存在しており、その中には山岳地図にも載るほどの有名な「丸山ケルン」という、重要な道標として利用されているケルンも存在します。

駐車場からリフトやゴンドラを乗り継いで、まずは「第一ケルン」です。

天気が良く空気の澄んだ日には、ここから富士山を見ることもできます。

ここからケルンを頼りに山を登って行くと、「八方山ケルン」「第二ケルン」「八方ケルン」「第3ケルン」「丸山ケルン」と、多数の立派なケルンが発見できます。

これらのケルンは本来の目的「道標」を意味する立派なケルンですが、中には「慰霊碑」の意味とするケルンも存在します。

ただ残念なことに、この周囲には興味本位で作られた無意味なケルンも多数存在しています。

山岳関係者は意味のないケルンを撤去する作業をしていますが、それでも無意味なケルンを作る人は後を絶ちません。

立派なケルンと無意味なケルンを見てみたいという場合には、ここの八方尾根を登山してみてはいかがでしょうか。

ここで本物と偽物のケルンを見て、勉強するのも良いかもしれませんね。

慰霊碑としての意味も!戦後最悪の事故、御嶽山

つい最近のできごとでしたが、もうすぐ4年が経とうとしています。

ほとんどの人が知っていると思いますが、長野県と岐阜県をまたぐ御嶽山の火山災害がありましたね。

2018年5月時点の情報では、犠牲者58人、行方不明者5人、未だ見つかっていない行方不明者もいるとされています。

頂上までの道のりには危険箇所が少なく、初心者でも登りやすい3,000m級の山ということから、登山者には人気の山でした。

この御嶽山は、お昼を頂上付近で過ごそうとして登る人が多い場所でもあったのです。

そして、この事故が起きたのもちょうどお昼頃の噴火だったため、多くの人が噴火の犠牲者となってしまったと言われています。

そして、2017年9月の追悼式に合わせて、王滝村の松原スポーツ公園に慰霊碑を建てています。

また、2018年9月頃を目標に山頂部にも、慰霊碑を建てる予定をしています。

この慰霊碑は、ケルンとは違い、高さ2メートルほどのしっかりとした石碑をイメージしているようで、さらに屋根を設けるなど噴火にも耐えられるようにとも考えられています。

この慰霊碑には、「この大きな災害を忘れない」という意味も込められているのではないでしょうか。

このように大きな事故があったことは、忘れず心に留めておきましょう。

ケルンという3文字には多数の深い意味がある

登山では道標、慰霊碑として意味するケルン。

各地それぞれのケルンには、深くて大切な意味が込められています。

そんなケルンの意味を知ることができたら、いたずらや遊び半分でケルンを作ることはできないと思います。

ケルンを見かけるたびに「このケルンにはどんな意味があるのだろう」と調べてみると、その山の歴史や、この場所でどのような山岳事故があったのかを知る事ができることでしょう。

もっと山を好きになるために、是非ケルンのことも知ってください。