魚などの焼き物料理をする時に、便利で大活躍するのが、コンロのグリルですね。
そんなグリルで料理中に、火がつかなかったり途中で火が消えてしまって、困った経験はありませんか?
一度火が消えてしまうと、次になかなか火がつかないことも多く、料理作りに影響が出てしまうこともあります。
一体何が原因で、どのような対処法があるのでしょうか?
コンロのグリルに火がつかない!
魚料理などで、いざコンロのグリルを使おうという時に、何度点火操作をしてもなかなか火がつかない時があります。
これでは、せっかく下処理をした具材をグリルで焼くことが出来ません。
一体なぜこのような現象が起きるのでしょうか?
●ガスの元栓が閉まっている
ガスの供給がないと、グリルに火はつきません。
コックの部分に注目してみましょう。
もし、横向きになっていたらガスの元栓が閉まっている状態で、ガスの供給はされていないことになります。
そういう時は、ガスのコックをひねって縦向きになるようにして下さい。
●ガス管が折れ曲がっている
ガスを供給するためのガス管が折れ曲がった状態になっていると、コンロにガスがうまく供給されず、火がつかない原因になります。
また、ガス漏れなどの危険もあるため十分に確認して下さい。
●点火プラグが壊れている
点火プラグとは、電気的に火花を散らしてガスに点火させる装置です。
コンロに点火させる時に「チッチッチッチ」と音がするのは、この装置によるもので、この部分に不具合が生じるとうまく点火されなくなります。
●電池切れになっている
点火プラグの火花を出すには、電池が必要です。
電池切れの状態だと、火花が出ないので火はつきません。
●ひどく汚れている
コンロ自体やグリルがひどく汚れている場合も、火がつかない原因になります。
特に点火プラグの回りなどが汚れていないかを、確認してみて下さい。
コンロのグリルの火が途中で消える!
コンロのグリルで調理中、使っている途中で火が消えてしまうことってありませんか?
その原因については、以下が考えられます。
●ガス管が折れ曲がっている
火がつかない時と同じように、ガスを供給するガス管が折れ曲がっていると、グリルまでうまくガスが届かず、火が途中で消えてしまう原因になります。
●グリルの庫内が熱くなりすぎている
グリルの庫内が熱くなりすぎていると、コンロの安全装置が働くことがあります。
安全装置が働くと、温度を制御したり、火を消化しようとする働きをします。
グリルを何度も連続して使っていると、このような状態になりやすくなります。
●グリルの排気口がふさがれている
コンロの上面にあるグリルの排気口がふさがれていると、排気がうまく出来ず、途中で火が消えてしまいます。
また、このような状態は庫内の温度が上がる原因にもつながります。
●ひどく汚れている
グリルのバーナー部分などがひどく汚れていると、立ち消え安全装置が炎をうまく感知出来ず、途中でガスを遮断してしまい、火が消えてしまいます。
また、温度センサーなどが汚れている場合も、温度の感知がうまく出来ず、火が消えてしまうこともあります。
コンロのグリルがつかなかったり、火が途中で消えてしまう状態は、放っておくと危険ですのですぐに対処する必要があります。
では、どのような危険性があるのか、また対処法についても解説していきましょう。
火がつかない状態を放っておくとどうなる?
コンロのグリルに火がつかなかったり、途中で火が消えてしまう症状を放っておくと、どのような危険があるのでしょうか?
●さらなるコンロの故障を招く恐れがある
グリルに火がつかない状態や、途中で火が消えてしまう状態のまま、さらにコンロの使用を続けると、それが原因となってコンロ自体に火がつかなくなってしまったり、他の箇所への故障へとつながってしまう可能性もあります。
●一酸化炭素が発生する恐れがある
一酸化炭素というのは、不完全燃焼状態になると発生する人体に非常に有害な物質です。
グリルに火がつかなかったり、途中で火が消えてしまう状態の時は、不完全燃焼を起こしやすい状態になっているので、十分注意が必要です。
●ガス漏れの恐れがある
ガス管が折れ曲がっていたり、バーナー部分が壊れているまま使用していると、そこからガス漏れを起こす可能性があります。
ガスは人体に有害なだけでなく、漏れたガスに引火することによって、爆発を起こしてしまう危険もあるので、こちらも注意が必要です。
火がつかない時の対処法は?
グリルに火がつかない状態や、途中で火が消えてしまう状態の時に、自分で出来る対処法はあるのでしょうか?
●電池交換をする
グリルに火をつけるためには、点火プラグによってガスに着火しますが、点火プラグによってスパークを起こすには電池を使用しています。
火のつきが悪くなってきたら、コンロの本体に挿入されている電池を交換してみて下さい。
●小まめに掃除をする
汚れも原因の一つになります。
コンロ本体やグリルの汚れが目立ってきたら、小まめに掃除するようにして下さい。
●ガス管の確認をする
ガス管が折れ曲がっていたり、無理な負荷がかかっていないかをよく確認して下さい。
また、ガス管に裂け目や傷がある場合は、ガス漏れの危険もあるので、直ちに交換するようにして下さい。
●グリルを冷ます
グリルを連続して使用していた場合は、その熱によって温度センサーが働いている可能性があります。
連続して使用していて、グリルが熱を持っている場合は、グリルを冷ますようにして下さい。
グリルの上手な掃除方法
コンロのグリルの火がつかない状態になってしまう前に、使ったあとは自分でしっかり掃除することで、予防することが出来ます。
その上手な掃除方法をご紹介します。
●グリル庫内を拭く
汚れがあまりひどくない時は、水を含ませたキッチンペーパーや、やわらかい布などで拭き取れば、ある程度の汚れは落ちます。
汚れが気になる場合は、布などに水で少し薄めた台所用の中性洗剤を含ませてから拭き取ると、とても綺麗になります。
グリルを使った直後はかなり熱くなっているので、庫内が十分に冷めたことを確認してから掃除をするようにして下さい。
●バーナーや排気口を掃除する
バーナーの汚れがひどいと、すぐに火がつかなくなってしまいます。
また、排気口も汚れが蓄積して十分に排気が出来なくなると、火がつかなかったり、途中で火が消えてしまう原因にもなるので、小まめに掃除する必要があります。
手だけでは届きにくい場合は、菜箸などに濡らした布などをくるっと巻いて輪ゴムでとめれば、手の届かない場所や、細かい場所も楽に掃除することが出来ます。
オススメのグリル付きコンロ
とても便利なグリルが付いたオススメのコンロをご紹介します。
●リンナイ KGM64DGL
ワンピーストッププレートという形状で、バーナー周りと天板が一体化しています。
汚れがグリルなどの内部に入り込むことがないので、掃除もしやすく、火がつかない状態や途中で火が消えてしまう状態も軽減させることが出来ます。
●リンナイ RTE65VARBL
ワンピーストップよりさらにグレードのよい、スーパーシールド構造というものになっているので、汚れにも強くなります。
また、オートグリル機能という機能が付いていて、干物・切り身・姿焼きの三つから選択するだけで、自動で焼き上げてくれます。
焼き加減も弱め・標準・強めの3段階から選択可能なのでとても便利です。
●パロマ PA-360WHA
水なし両面焼きグリルというグリルが付いていて、通常のグリルとは違い、両面から同時に焼くことが出来るので、途中でひっくり返す必要がなく、とても便利です。
グリルを上手に使ってコンロをフル活用しましょう!
コンロのグリルの火がつかない状態や、途中で火が消えてしまう状態の原因や、その対処法について書いてきました。
自分で掃除などのメンテナンスをすれば、防げる場合も多いので、もしこのような現象が起きてしまった場合は、一度ここでご紹介した方法に挑戦してみて下さい。
とても便利なコンロのグリルをフル活用して、いろいろな料理に挑戦してみて下さい。