キャンピングカーの冷蔵庫の冷え具合やバッテリー事情は?

最終更新日:2019/03/17

キャンピングカーを購入しようと思った時に、意外に知られていないのが「冷蔵庫が常備されているか」ということです。

夏にキャンピングカーでキャンプに行ったり、BBQをしたりする時に冷蔵庫は必要です。

とはいえ、冷蔵庫があったとしても冷え具合が弱かったりバッテリーの消費量が多かったりするのであれば使い物になりません。

今回はキャンピングカーの冷蔵庫の冷え具合やバッテリー事情についてご紹介します。

キャンピングカーは冷蔵庫が常備されているのか?

キャンピングカーには、冷蔵庫が常備されている車と常備されていない車があります。

冷蔵庫が常備されているキャンピングカーは約40~160Lに対応しているので、飲み物を入れるだけでなく食材も入れることができます。

キャンピングカーを購入する際は、冷蔵庫などの標準装備を少なくすると比較的に安い値段で購入することができます。

しかし、もし値段を抑えたいと思い冷蔵庫が常備されていないキャンピングカーを購入したとしても安心してください。

キャンピングカーには別途で冷蔵庫を購入し、置くことが可能です。

キャンピングカーに置く冷蔵庫は、一般家庭で使っている冷蔵庫とは別にキャンピングカー用の冷蔵庫が販売されています。

冷蔵庫の内容量も様々で、15~90Lの大きさまであり、希望のサイズを選べます。

しかし、キャンピングカーに冷蔵庫を入れる場合に、注意しなければいけない点があります。

それは、冷蔵庫の消費電力が多いためサブバッテリーにつなぐということです。

サブバッテリーについては後の項でご紹介していきます。

次項では、キャンピングカーで使う冷蔵庫のタイプについてご紹介していきます。

キャンピングカー用の冷蔵庫はどんなものがある?

通常、ご家庭で使われている冷蔵庫の電気はAC(交流)です。

一方、キャンピングカーで使用されている冷蔵庫の電気はDC(直流)、AC(交流)どちらも使えるものが多いです。

そして、キャンピングカー用の冷蔵庫の種類によっては、稼働燃料としてカセットガスが使える冷蔵庫もあります。

もちろん、ご家庭で使われている冷蔵庫でも、キャンピングカーで使用することは可能です。

しかし、家庭用冷蔵庫はAC電源でないと作動しないため、インバーターと呼ばれる機械を使いDCをACに変換する必要があります。

また、キャンピングカーは使える電気容量が限られています。

もし、サブバッテリーの電気にインバーターを使うと、ACに変換させるために電気のロスが発生してしまいます。

しかし、キャンピンカー用の冷蔵庫ならば、DC電源で使用することができるのでインバーターなしで電気を変換できます。

バッテリー消費を抑えることで、冷蔵庫を少しでも長く使用することができますよ。

キャンピングカー用の冷蔵庫の冷え具合はどれも一緒?

冷蔵庫の庫内の冷却方法は3つあります。

冷却方法により冷え具合が変わります。

その3つの冷却方法の特徴をご紹介していきます。

【アンモニア吸収方式】

アンモニアを加熱して気化させ、気化熱で庫内を冷却します。

【コンプレッサー方式】

家庭用冷蔵庫の多くに採用されている冷却方法です。

【ペルチェ方式】

ポータブル温冷庫で採用されている冷却方法でペルシェ方式の冷蔵庫は安価です。

アンモニア吸収方式やコンプレッサー方式は、飲み物を常温の状態から冷やしても家庭用の冷蔵庫と変わらず冷やすことができます。

しかし、ペルシェ方式は、常温の状態から冷やすと冷えるまでに時間がかかります。

冷却方法によって冷蔵庫の冷え具合が変わるので、購入前の参考にしてください。

キャンピングカー用の冷蔵庫の特徴としては、設定を切り替えることにより冷蔵だけではなく冷凍も使用することができるということです。

キャンピングカー用の冷蔵庫の冷凍設定では、氷も作ることができます。

夏場はアイスや氷を凍らせることもできるため優秀です。

唯一のデメリットとしては、冷凍と冷蔵を切り替えて使わないといけないので温度調節が必須になることです。

冷蔵庫で氷を作りながら食材を冷やすといった使い方はできないので、使用用途を考えて冷蔵庫を使いましょう。

冷蔵庫の稼働時間は、サブバッテリーの充電次第です。

長い時間、冷蔵庫を使う場合はサブバッテリーをしっかりと充電してから使いましょう。

キャンピングカーのサブバッテリーの必要性

キャンピングカーで使用する冷蔵庫は消費電力が多いです。

そこで活躍するのが「サブバッテリー」です。

まず、キャンピングカーのエンジンをかけるためには、メインバッテリーの電気を使用します。

冷蔵庫を使うためにメインバッテリーの電気を使ってしまうと、メインバッテリーの電気残量が無くなってしまう場合もあります。

メインバッテリーの電気残量が無くなってしまうと、キャンピングカーのエンジンをかけることができなくなってしまいます。

交通事故などのトラブルの原因にもなりますので、冷蔵庫にはサブバッテリーを使う必要がでてきます。

サブバッテリーは、バッテリーの残量がなくなっても充電して再度使うことができます。

わかりやすいイメージとしては、家電製品を動かすための蓄電池と考えればよいでしょう。

サブバッテリーは、別途購入しなくてもキャンピングカーを購入すると標準装備としてついている場合が多いです。

そのため、一概に言えませんが、キャンピングカーを新車で購入する際はサブバッテリーは購入なくてもよいでしょう。

キャンピングカーのサブバッテリーの特徴は?

現在、主流で使われているサブバッテリーはリチウムイオンバッテリーです。

サブバッテリーで使われているリチウムイオンバッテリーは、スマートフォンやノートパソコンで使われているバッテリーと同じ素材が使われています。

リチウムイオンバッテリーの特徴としては、何度も充電することができる点です。

サブバッテリーの充電回数としては、約2000回も充電して使うことができるほどです。

サブバッテリーの充電方法は、バッテリー充電器を使い家庭用のコンセントから充電することができます。

その他の充電方法として、キャンピングカーのオルタネーターの発電を使うことで走行しながらサブバッテリーを充電することもできます。

しかし、走行しながらですと微々たる量しか充電できません。

そのため、冷蔵庫を長時間使用する際は、家庭用のコンセントで充電してから使いましょう。

サブバッテリーを長持ちさせるポイントは、バッテリー残量が空に近い状態まで使うのではなく、使ったらすぐに充電することです。

キャンピングカーのサブバッテリーの消費量を抑えるには?

キャンピングカーでキャンプや車内泊を数日すると、サブバッテリーの消費量を気にする必要が出てきます。

キャンピングカーの冷蔵庫を常時使うと、宿泊中にサブバッテリーの充電がなくなることも考えられます。

そのため、冷蔵庫の飲み物や食材が充分冷えている場合は、冷蔵庫の電源を一時的に切ったりクーラーボックスなどの保冷ができるものに移して、バッテリーの消費量を抑えるなど工夫しましょう。

キャンプをする際は、AC電源が取れる場所をキャンプ地にするなど、事前に調べておくことが大切です。

キャンピングカー用の冷蔵庫はAC、DC電源以外にカセットガスで冷やせるものも販売されています。

カセットガスは、自宅で使っているカセットコンロのガスをキャンピングカー用の冷蔵庫にセットして点火するだけで冷蔵庫の庫内を冷やすことができます。

キャンピングカーを購入した際に冷蔵庫が常備されていない場合は、カセットガスが使える冷蔵庫を購入してもよいでしょう。

キャンピングカーで冷蔵庫を使う際はサブバッテリーを使用しよう!

キャンピングカー用の冷蔵庫は、常備のものでも別途購入したものでも、飲み物や食材を充分に冷やすことができます。

しかし、キャンピングカーで長時間冷蔵庫を使用する場合はサブバッテリーを使用しましょう。

サブバッテリーは充電すれば繰り返し使えますが、充電できる環境がない場合もあります。

冷やしていた飲み物などをクーラーボックスに移して冷蔵庫の電源を一時的に切ったり、事前にAC電源が取れる場所を探しておくなど工夫をしましょう。

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