バーベキューの後片付けをラクにする?焼き網の使い捨てとは

最終更新日:2019/09/26

バーベキューは、仲間や家族とのコミュニケーションを取るのに最適なイベントですよね。

しかし、準備と後片付けはとても大変です。

準備と後片付けがもっと簡単にできるのであれば、バーベキューの回数を増やしたいと考える方も居ることでしょう。

食材や道具の準備は簡単にすることが難しいのですが、後片付けは簡単にすることが可能です。

そこで今回は、焼き網と鉄板を使い捨てにすることを前提にして、バーベキューを簡単にする方法をご紹介します。

使い捨てのバーベキュー用焼き網と鉄板はこんなに便利!

バーベキューの焼き網を使い捨てにすると、後片付けや洗う作業から解放されます。

また保管するという作業もなくなりますので、とても便利です。

鉄板の使い捨ては現実的ではありませんので、バーベキュー用焼きそばプレートを使い捨てにする前提でご紹介していきます。

焼き網は使用することで焦げ付きが発生するため、掃除がとても大変ですよね。

また、焦げ付きがきれいに掃除できないときは、再使用したくても交換せざるを得ないこともあるでしょう。

毎回焼き網を新品にするのは不経済だと思われるかもしれませんが、近年は100均でも焼き網が販売されていますので、逆に経済的かもしれません。

最大の利点は、汚れや焦げ付きを気にしなくて済むことに尽きます。

鉄板も、焼きそば用プレートを焼き網に乗せて使用すれば、多くの鉄板料理を作ることが可能です。

また、焼きそばプレートに水と野菜を入れてアルミホイルで蓋をすれば、蒸し料理も簡単にできます。

どちらも使用後は自治体の基準に従って廃棄するだけですので、とても簡単で便利です。

良いことが多くありますが、難点もありますので次項でご紹介します。

使い捨ての焼き網と鉄板が使えるのは一部のバーベキュー料理?

使い捨ての焼き網は、網の線が細く強度が低い製品がほとんどです。

強度不足を補うため、網目が細かいという特徴もあります。

バーベキューに使用すると、厚切りの肉や野菜には適しているのですが、薄い肉や魚を焼くことには適していません。

これは、網の目が細かいと面積単位あたりの鉄線の量が増え、食材が網に触れる頻度が高いためです。

一度焦げ付きが発生すると、次の食材を焼くときは更に焦げ付いてしまいますよね。

一部の焼き肉店で頻繁に焼き網を交換してくれるのも、同じ理由からです。

焼きそばプレートを鉄板として使用するときも、焦げ付きやすいことを覚悟しなければなりません。

これは、材質が薄いアルミのため、食材を乗せると同時に鉄板の温度が下がることが原因です。

強度が低いため、ターナーなどを使用すると変形するリスクもあり、焦げ付くと剥がせなくなってしまいます。

安くて使い捨てという利点は、料理の種類や調理方法を制限されるということと表裏一体なのではないでしょうか。

使い捨ての焼き網や鉄板でもバーベキューを楽しめる?

結論から言えば、使い捨ての焼き網や鉄板でも十分にバーベキューを楽しむことができます。

その理由は、以下のとおりです。

・焼肉などは、厚切りの食材を使用すれば問題は生じない。

・加工肉のソーセージやフランクフルトは、どのような焼き網や鉄板でも焼くことができる。

・ホタテやサザエなどの殻付き海産物は、焼き網の良し悪しに影響されない。

・生の魚類は、ホイル焼きかムニエルにすれば問題は生じない。

・野菜類やホイル焼きは、どのような焼き網でも同じように焼くことができる。

・とうもろこしやニンジンなどは、焼きそばプレートで下茹ですると調理しやすくなる。

・鉄板焼きメニューも、焦げ付いたら交換すれば済む。

以上のとおり、問題ないことがご理解いただけるのではないでしょうか。

ただし、焼きそばプレートはほとんど熱伝導がないため、ガスのバーベキューコンロでの使用には向きません。

使い捨ての焼き網は、強度上の問題でダッジオーブンやスキレット、コッフェルなどを乗せて調理することには向きません。

いずれの問題も、バーベキューメニューを厳選することで解決可能で、大きな問題ではないでしょう。

バーベキューコンロと使い捨ての焼き網には相性がある!

バーベキューコンロは大きさや形が多種多様で、使い捨ての焼き網は使用できないタイプもあります。

このため、所有しているバーベキューコンロが使い捨ての焼き網に対応するかを事前に確認することが必要です。

専用焼き網タイプのバーベキューコンロは、有名メーカーの製品でなければ焼き網だけを追加で購入することは困難です。

ただし、専用焼き網は上質で堅牢なことが多く、使い捨てせずに洗って再使用することも容易です。

これからバーベキューコンロを買うという方は、汎用品の焼き網が使用できかを選定基準のひとつにしてはいかがでしょうか。

バーベキューコンロの本体は丈夫で簡単には壊れないため、使い捨ての焼き網が使用できると安心ですよね。

また、使い捨ての焼き網には大型もありますが、使用中に中央部分が変形することがあるため、おすすめはできません。

大型のバーベキューコンロには、専用の焼き網を使用するのが無難ではないでしょうか。

焼き網の強度不足を補う裏ワザをご紹介!

使い捨ての焼き網は強度が低いことをご説明してきましたが、強度不足を補う裏ワザがあります。

鋼鉄線を使用する方法と鉄筋を使用する方法があり、いずれもバーベキュードラム本体の寿命と同様に長持ちします。

使い捨ての焼き網を使用する方は、試してみてはいかがでしょうか。

強度不足が原因で使えなかったダッジオーブンなど、重量のある調理器具が使えるようになり重宝することでしょう。

【鋼鉄線を使用する方法】

・最初に所有しているバーベキュードラムの短い方の辺長を測っておきます。

・ホームセンターなどで、直径3mm以上の太さの鋼鉄線を辺長よりも10cm長くカットしてもらい、4本購入します。

・ペンチ2本を使用し、鋼鉄線の両端を5cmの長さで直角に折り曲げます。

・バーベキューコンロ本体に鋼鉄線を乗せ、その上に焼き網を乗せて使用します。

【鉄筋を使用する方法】

・辺長の計測方法は、前記と同様です。

・ホームセンターなどで、直径12mm程度の鉄筋を辺長よりも5cm長くカットしてもらい、4本購入します。

・鉄筋を止める針金も同時に購入してください。

・バーベキューコンロ本体に鉄筋を乗せ、針金でコンロからはみ出した鉄筋部分を4本連結して転がらないようにします。

・鉄筋の上に焼き網を乗せて使用します。

鋼鉄線や鉄筋の加工は有料ですので、無料で使用できる工作コーナーを利用してご自分で加工することも可能です。

ご自分で加工した部品を使用すれば、道具に対する愛着も湧くことでしょう。

バーベキューの焼き網は使い捨てタイプを使用するべきか

この問題は「バーベキューのレベルによる」というあやふやな回答しかできません。

バーベキューの達人で多くの道具を持っている方は、使い捨ての焼き網は使用しないのではないでしょうか。

一方、職場や趣味の仲間とのバーベキューくらいでキャンプはしないという方には、使い捨ての焼き網の方が便利だと言えます。

判断基準として、以下の内容を参考にしてはいかがでしょうか。

【使い捨てに向いていない】

・バーベキューの道具にはこだわりがある

・泊りのキャンプが好きで1泊で何回かバーベキューコンロを使用する

・バーベキューで作れないレシピがあることには耐えられない

・ダッジオーブンやスキレットは必須

・道具はすべて自分の所有物を使いたい

【使い捨てに向いている】

・道具をしまう場所がなく自宅での手入れも困難

・一定の調理ができれば道具は気にならない

・片付けは面倒なので可能な範囲でラクにしたい

・道具にこだわりはあるが今回は少人数

結局、お好きな方法でバーベキューをすれば良いのですが、道具として使い捨ての焼き網が劣っている訳ではありません。

バーベキューに特段のこだわりがなければ、使い捨ての焼き網や鉄板で十分楽しめますし、片付けも楽です。

どちらにするかは、バーベキューのメンバーに熟練者が居るか居ないかで決まるのかもしれません。

最後に、使い捨ての焼き網や鉄板は、必ず持ち帰って自治体の指定する方法で処分してくださいね。

バーベキューの焼き網は使い捨てでも大きな問題なし!

焼き網を使い捨てにすると、バーベキューの後片付けが簡単です。

鉄板の代わりに使い捨ての焼きそばプレートを使用すれば、鉄板料理も可能です。

使い方に制約を受けますが、大きな問題ではないでしょう。

使い捨ての焼き網に強度がない弱点も、一工夫すれば解決できます。

今まで焼き網を洗って大切に使ってきた方も、使い捨てを検討する価値はありそうです。

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