キャンプで焚き火やバーベキューなどをする時に、火を起こすのは手間も時間もかかるし、結構大変だと感じている方は多いのではないでしょうか。
実は、送風機(ブロワー)を使用すると、簡単に火起こしをすることができます。
この記事では、送風機の種類や便利な使い方、おすすめの送風機などをご紹介します。
手軽に火起こししたい時などのご参考になれば幸いです。
キャンプでの火起こしは送風機(ブロワー)が便利
癒やしの焚き火に、おいしいバーベキュー。
キャンプでは必ず火起こしをするという方も多いかもしれません。火起こしは手間もかかりますし、案外難しい作業です。特にコツを掴むまでは時間もかかるものですよね。いろいろ手間がかかるのもアウトドアの醍醐味ではありますが、もう少し簡単に時間をかけずに火起こしをしたいと考えている方におすすめのアイテムが、送風機です。
送風機とはブロワー(ブロワ)とも呼ばれるもので、風を送って物を吹き飛ばす機械のことです。
キャンプで炭火を起こす時は、一般的に新聞紙などを丸めたものを囲んで炭を配置し、根気よくうちわであおいで風を送りますよね。
うちわであおいでいると火が大きくなるまでに時間がかかるものですが、送風機があれば、炭に火がついたら機械で風を送るだけ。あっという間に火起こしが完了します。
しかも、うちわではピンポイントに風を送ることが難しい場合がありますが、送風機があれば狙った場所に風を送ることができるのも嬉しい特徴です。
送風機を使う時は最初から強い風を当てると火が消えてしまうので、初めは弱めに風を送りましょう。
手間いらずであっという間に火起こしできますので、手軽にスピーディーに火起こしをしたい方には、キャンプに送風機を持って行くことがおすすめです。
火起こし送風機は2種類ある
火起こし送風機には、動力のタイプで2種類に分けられるのをご存じでしょうか。
電動式と手動式があり、それぞれ特徴が異なりますので、メリット・デメリットに分けてご説明します。
電動式
電池を使用した送風機です。
火起こしの手間が省け扱いが簡単なので、火起こし初心者の方におすすめです。
【メリット】
- 電源を入れるとすぐに使用できる
- パワー調整が簡単で扱いやすい
- ノズル部分が長めのものが多く、火から離れた場所から空気を送ることができる
- 固定してハンズフリーで使用できるタイプもある
- 長時間使用したい時にも対応できる
【デメリット】
- 電池がなくなると使用できなくなる
- 電池切れした時のために、予備のうちわが必要
手動式
電池が不要でハンドルを回したりと、手で動かす送風機です。
ハンドルタイプ・レバータイプ・グリップタイプ・ふいごタイプなどがあります。
【メリット】
- 電池が不要なので、電池がなくてもどこでも使用できる
- タイプがいろいろあり、好きなものを選ぶことができる
- コードがないので煩わしくない
【デメリット】
- ハンドルを回したりレバーを引いたり、グリップを握ったりふいごを吹いたりと、手間が発生する
- 手動式なので長時間使用すると疲れることも
- 使用する頻度や、交代できる人がいるかなどを考える必要がある
キャンプシーンでも人気の高いおすすめの送風機
送風機はいろいろなメーカーから販売されていますので、購入する際はどのようなものを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。
キャンプで使うなら、キャンパーに人気のある送風機をチョイスするのもおすすめです。
以下に、多くのキャンパーがブログなどで称賛している商品の一つをご紹介します。
使い勝手の良さで大活躍-マキタの充電式ブロワ
多くのキャンパーたちに愛用されている送風機の一つは、「マキタ充電式ブロワ」です。
マキタというと電気工具メーカーの印象が強いかもしれませんが、マキタではキャンプシーンでも大活躍するアイテムを数多く取り揃えています。
特にこのマキタ充電式ブロワは、場所選ばずにどこでもパワフルに送風できるということで、ファンがとても多いアイテムです。
別売りにはなりますが、一つのバッテリーで数多くのマキタ製品を使用できるということも大きな特徴でしょう。
例えばマキタの充電式ブロワのほかに、同じバッテリーでマキタのアウトドア扇風機も使えたりと、互換性のあるバッテリーの便利さも高い人気の秘密のようです。アウトドア用品をマキタで統一すると、荷物もコンパクトになり便利に使えそうですね。
小型でもパワフル-マキタ充電式ブロワの特徴
マキタ充電式ブロワは扱いやすいコンパクトなボディにもかかわらず、パワフルな送風が可能。さらに、一台で吹き飛ばしと集塵の2役ができることが特徴です。
マキタ充電式ブロワの特徴には、以下のようなものがあります。
- ダイヤルで3段階風力が設定できる上に、トリガーで自在に微調整できる
- ノズルを吸気口に差し替えると、空気を抜くこともできる
- ノズルを吸気口に差し替えた上でダストバッグを装着すると掃除機にもなる
- コードレスなのでどこでも使用でき、使い勝手が良い
- 持ち手部分がラバー素材になっていて片手でも使いやすい
キャンプでの送風機のいろいろな使い方
キャンプシーンで送風機が一台あると、火起こしのほかにもいろいろ便利に使うことができるのをご存じでしょうか。
キャンプでの送風機の使用方法のいくつかを、以下にご紹介します。
テントやタープを乾燥させる
カが発生する原因にもなってしまうので、テントやタープはしっかり乾かしたいもの。
しかし、テントを日光だけで乾燥させるのは大変ですよね。
そのような時も送風機があれば、雨や朝露を吹き飛ばし、風で濡れたテントやタープを乾燥させることができます。
テントを撤収する時も、時間の短縮ができるでしょう。
エアーマットの空気入れ
エアーポンプを忘れても、送風機があればエアーマットやエアーソファに空気を入れることができます。
マキタの充電式ブロワのような製品であれば、空気の吸引もできますのでエアーマットやエアーソファの空気抜きも簡単です。
換気扇として空気を循環させる
高温多湿の日本では、キャンプシーンでも換気や空調が重要です。テント内を快適に保つには、換気扇のように使用できるアイテムがあると便利でしょう。
送風機は、テント内の空気を循環させる換気扇としても使用できます。
マキタの充電式ブロワのように小型のモデルでも風力があれば、換気扇として使うことができるでしょう。
テント内に風を送ったり、テント内の空気を外に送り出したい時にも使うことができます。
テント内の掃除
テント内の掃除は、送風機で吹き飛ばすと細かいゴミが舞い上がるだけで収集しにくいものですが、マキタの充電式ブロワのような製品であれば吸引機能もついています。
ノズルを差し替えてダスターバッグを付けて使用すれば、掃除機としても使用できるので便利です。
落ち葉や雪、水滴を吹き飛ばす
秋キャンプの落ち葉や冬キャンプの雪、テントや車の水滴などを吹き飛ばすことができます。テント周りをきれいにしたり、撤収の時間などを短縮することができるでしょう。
送風機があればキャンプシーンのほかにも、自宅の掃除や洗車時など、日常シーンでも活躍しそうですね。
キャンプで役立つ伸縮式送風機の自作方法
小型USBファンなどでも、簡易的な送風機の代わりにはなりますが、もう少しピンポイントで風を送ることができるものをお探しの方には、送風機を自作することもおすすめです。伸縮してコンパクトに収納できるアイテムなら、なお便利ですよね。
簡単に自作することができますので、以下にご紹介します。
【用意するもの】
- ステンレス製指示棒(ポインター)・なるべく長いもの
- ニッパー
- ステンレス用ヤスリ
【作り方】
- 指示棒の先端部分(色がついている部分)をはずす
- 先端部分が装着されていた先をニッパーで切断し、穴を開ける
- 持ち手部分の先端をネジを回してはずす
- ニッパーでカットした切り口が鋭いので、ステレンス用ヤスリで滑らかにする
使う時は、太いほうから息を吹き込みます。炭の隙間などにピンポイントで集中的に吹き込みすることが可能です。
外した持ち手側のクリップ(ポケットなどに引っ掛ける部分)ですが、捨てずに本体につけておくと、いろいろな所に引っ掛けておけるので紛失しにくく、持ち運ぶ時にも便利です。