【キャンプで活躍する布使い】おすすめの布の使い方とアイデア

最終更新日:2022/02/18

お店でキャンプ用品を見てみると、布製のおしゃれなアイテムが多いことに気づきます。
日常でもそうですが、テーブルに素敵なテーブルクロスを1枚敷くだけで、料理が美味しく感じることでも分かるように、布を上手く使うことでキャンプが最適におしゃれに生まれ変わります。
そこで今回は、キャンプサイトをおしゃれにする布の使い方やキャンプの焚き火で役立つ布の使い方、布製のキャンプ用品が人気の理由など、布をテーマにご紹介します。

キャンプシーンのあらゆる箇所で活躍する「布」の存在

キャンプギアで使われることが多い素材「布」。
テントはもちろん、椅子やテーブル、ラグなど、布はキャンプシーンのあらゆる箇所で活躍し、サイトをおしゃれに快適にしてくれる存在です。
耐久性・撥水性・防水性の機能があるアウトドア用の布も販売されており、用途に応じた素材と好きな色・柄で手作りができるのも布素材の魅力のひとつ。
エスニックな柄を加えるだけでアウトドア感がアップするように、布はキャンプサイトをおしゃれな雰囲気に演出するために必要なアイテムなのです。

キャンプサイトをおしゃれにする布の使い方

「インスタ映えするおしゃれなキャンプサイトにしたい」
そんな悩みを一気に解決してくれるのは布です。そこで、キャンプサイトをおしゃれにする布の使い方やポイントについてご紹介します。

テーブルを布で覆って華やかに

キャンプテーブルだけでも無骨でかっこいい雰囲気を演出できますが、おしゃれな映えるサイトにするには少し物足りません。
そこで活用したいのが「布」。
テーブルクロスなどの布でテーブルを覆うだけで、ぐっと華やかな映えるテーブルに変わり、料理も一層美味しく感じます。
おしゃれに見せるコツは2つ。

  • 布が垂れ下がる部分は多めにする
  • シンプルな無地の布で覆い、その上に柄物の小さな布を重ねる

ウッド調のテーブルなら、全てを覆わなくてもOK。強風でクロスのバタつきが気になる場合は、同系色のロープでテーブル下を緩く縛れば収まりがよくなります。布は汚れてもサッと拭ける撥水加工を選ぶといいでしょう。

チェアに布をかけるだけでもグッとおしゃれに

キャンプ用チェアはポリエステルなど通気性のいい素材で作られていることが多いですが、夏キャンプなら熱がこもらず快適でも、肌寒い秋冬キャンプだと背中から冷気を感じてしまいます。
そんな時は布の出番。チェアにラグやブランケットなどの布をかけるだけで、暖かく見た目にもおしゃれなチェアになります。
特に寒い冬キャンプにおすすめなのが「ムートンラグ」。
毛足の長いフワフワとした肌触りが暖かくお尻の冷えを守り、見た目も豪華で華やかなサイトを演出してくれます。

カラフルな柄のキャンプラグでテント内にアクセントを

テント内に敷くだけでアウトドア雰囲気を盛り上げてくれるキャンプ用ラグ。
柄には、インディアンをイメージさせるストライプ柄とネイティブ柄が特徴のメキシカンラグ、冬をイメージさせる雪の結晶などの柄が温かみのある北欧風、鮮やかな色合いと複雑な柄がおしゃれなエスニック風と主に3種類ありますので、柄の種類や大きさによって雰囲気がガラッと変わることを念頭に、どんなサイトにしたいかイメージを膨らませて選ぶことをおすすめします。
また、ラグを選ぶ際は、

  • 敷物として使うなら厚手のものを
  • サイズはテントの中の大きさを目安に
  • 洗濯機で丸洗いが可能かどうか

もポイントに選ぶといいでしょう。
薄手のラグでも夏なら敷物としてだけでなく、肌寒い時の羽織物としても活用できるので大変便利ですし、小さいラグを複数枚使って華やかに演出するテクもありますので、単に厚くて大きいラグにこだわる必要はありません。

キャンプの焚き火で役立つ布の使い方

布はサイト内を快適・おしゃれに演出するだけでなく、焚き火でも役立つことをご存知でしょうか。
自作する方も多い、キャンプの焚き火をする際に役立つ、風防布と着火剤について詳しくご紹介します。

キャンプ場で焚き火をするなら風防が便利

焚き火をしていて困るのが風です。
風が強いと火のコントロールがしづらく、火の粉が飛んでテントや服に穴を開けてしまうなど上手く焚き火ができませんが、そうした悩みも、焚き火を布などで覆う風防(焚き火リフレクター)があれば全て解決してくれます。
素材はコットンやファイバーグラスなど火に強い素材が使われおり、様々な風防が各アウトドアメーカーから販売されています。布が大きければ大きいほど風防効果はありますが当然かさばりますので、車やキャンプスタイルに合わせてサイズを選ぶといいでしょう。
また、風防は帆布などの布があれば手作りすることもでき、色や形など思い通りの物が作れます。帆布は生地が厚くミシンが使えないので手縫いになりますが、形状も三角形や台形と構造が簡単で周りをチクチク縫うだけなので、思い切って手作りするというのもありです。
ただ市販品は軽量でコンパクトな物が多く、収納ケース付きで性能も良いので、手間暇と価格を比べてどちらが妥当か選ぶといいでしょう。

火起こしに役立つ布を使った着火剤「チャークロス」

チャークロスは木綿(コットン100%)の布を炭化させたもので、小さな火花でも着火しやすい、焚き火の着火剤として大変役立つアイテム。キャンプ場で焚き火をしながら手作りすることができ、必要な材料が100均で全て揃えられるという安価な面でもおすすめです。
材料と作り方についてご紹介します。
┃材料

  • 綿(コットン)100%の布
  • フタが閉められるスチール缶
  • 太めの釘かペグ(ナイフでも可)
  • 焚き火

┃作り方

  1. 適当なサイズにカットした布を缶に隙間なく詰め込む。
  2. しっかり蓋をし、蓋の中央に1つ釘やペグなどを使って小さな穴を開ける。
  3. 缶ごと火(中火)にかける。
  4. 缶から煙が出てこなくなったら火から下ろし、蓋の穴に木の棒などを突っ込んで塞ぐ。
  5. 熱が取れるまで放置し、中の布が真っ黒になっていれば完成。

作り方はとても簡単なのでぜひお試しください。

キャンプ用品も布製が人気

近年はキャンプ用品も布製が人気を集めています。

カトラリーケース

キャンプで使う箸やスプーンなどをひとまとめにできるカトラリーケース。持ち運びに便利で、保管しやすいメリットがあります。
様々な種類のカトラリーケースがありますが、特に布タイプはカラーが豊富でデザイン性が高く、くるくる巻いてコンパクトに収納できるものや、テーブルやラックに引っ掛けて使えるものなど、使い勝手ないいものがたくさんありおすすめです。

ツールボックス・コンテナ

布タイプのツールボックスは、

  • 中身が空の時はたたんで収納できる
  • おしゃれでデザイン性が高い
  • ポケットやショルダーがついているなど使い勝手が良い

という特徴があり、コスパ・機能性ともに人気を集めています。
ハードタイプのツールボックスはベンチにも使えるほどの耐久性がありますが、ギア自体に重さがあるのと、車に積む際も程度のスペースを取り、車内を傷つける心配があります。収納時に余計なスペースが生まれやすいなど柔軟性がありませんが、布タイプのツールボックスならそうした悩みもありません。

折りたたみテーブル

布製の折りたたみテーブルは1kg以下の軽量なモデルが多く、コンパクトに収納できるのが一番の魅力。安定感は他の素材と比べると劣りますが、持ち運びに便利なのでソロキャンプにも大変おすすめです。
カップホルダーや小物入れがついているものなど、使い勝手の良さも布製の折りたたみテーブルが支持されている理由のひとつです。

棚・ラック

キャンプギアをすっきり収納できる棚も布タイプが人気。折りたたむとコンパクトなサイズになるものが多く、軽量なので収納場所に困らず持ち運びも便利です。
収納棚を設置することで荷物が整理しやすく、「あれどこにある?」と探すことなくキャンプサイトがすっきりします。

【布選びがポイント】夏キャンプで活躍するタープを自作するコツ

テントの横に設置し、みんなが集うリビングのようなスペースが作れるタープ。
日差しや雨風をしのげるメリットがありますが、タープは自作することが可能です。他とはかぶらない、個性的でおしゃれなタープを手作りしてみませんか?
まずはどんなタープを作るのか図面にしましょう。自作するならオープンタープがおすすめ。主な材料は、

  • ハトメ
  • 補強用テープ

の4つ。布は撥水処理がされた帆布がおすすめですが、生地が高価で生地が厚いと縫うのも大変なので、安価で簡単に済ませたいならブルーシートでも作れます。
サイズに関しては、タープ下でバーベキューをするのか、荷物置き場に設置するのか用途によって決めましょう。
布の端を好きなプリントバイアステープで始末すれば、より個性的なタープに仕上がるのでおすすめです。

日本伝統の布「風呂敷」はキャンプでこそ活躍する

風呂敷は包む物の形や容量に合わせて包むことができ、必要ない時はたためてコンパクトに収納できる、古から日本人に親しまれている布です。
最近はエコバッグとしても注目されており、撥水加工の施された風呂敷も登場していますが、キャンプでも風呂敷1枚あれば色々な用途に使えます。
例えばキャンプ場でシャワーやお風呂に行く時に下着などの着替えを包んだり、ポケットに忍ばせてシートとして使ったり。テーブルクロスやサブバックとして使うことも可能です。
サイズやカラー、柄も豊富なので、お好きな風呂敷を1枚キャンプ場へ持って行ってはいかがでしょうか。

最後に

今回はキャンプシーンのあらゆる箇所で活躍する「布」についてご紹介しました。
手持ちのキャンプ道具が古くなり買い替えを検討している方、おしゃれで使いやすいギアを揃えたい方は、ぜひ布タイプのキャンプギアを集めてみてはいかがでしょうか。
布は軽量でコンパクトに収納できるものが多いので、置き場所にも困らずきっと満足するはず。ぜひ参考にしてください。