ガストーチは数多くありますが、SOTOのガストーチを使っているという人もいることでしょう。
カチッと押すだけで、強力な炎が出るし、使うときは火口を伸ばして安全に使えます。
また、収納時は縮めてコンパクトにできるのでとっても便利ですよね。
しかし、時々火がつかないときがあるみたいです。
「故障しちゃった」と捨ててしまうその前に、以下の方法を試してみてください。
そのガストーチ、まだ使えるかもしれませんよ!
SOTOのガストーチにガスは十分入っているか?
まず、ガスがキチンと充てんされているか確認しましょう。
グリップのところのガス残量窓があり、そこを見ればガスがどのくらい残っているか確認できます。
当然ですが、ガストーチはガスがなくなると火がつかないので、キャンプやバーベキューなど火を使うアウトドアに出かける前には必ずチェックしましょう。
もし、ガスが空っぽになっていても、ガストーチを捨てないでください。
ガスは市販のガスボンベから補充することが可能です。
「バーベキューや焚き火を始めよう!」と思ったのに、「ガス不足で火がつかない…。」ということにならないように定期的にガスの残量をチェックしておきましょう。
そして、ガスが少なくなってきたら補充するようにしましょう。
また、ガスが十分に入っていてスイッチを押すとちゃんと火花が出るのに、何度もスイッチを押さないと点火できない火のつきが悪いケースが時々あるようです。
そういった場合には、入っているガスを一度全て抜いて、プロパンガスが混入されているSOTOのパワーガスST-760などを充てんすると、火のつきがかなりよくなるようです。
SOTOのガストーチにガスを充てんする
ガスが無くなってしまって、トリガーを押しても「シューッ」という音がしなくなったら、このままでは火はつかないのでガスを充てんしましょう。
前項でも記載の通り、純正のSOTOパワーガスST-760を充てんすると、プロパンガスが混入されているため点火がスムーズになり、火力も強いのでおすすめです。
また、沸点が低く、寒冷地での使用でも安定して点火ができるので、ガストーチを寒冷地で使用する場合はこちらのガスを使ったほうがいいでしょう。
ちなみに、パワーガスST-760の他にも経済的なカセットガス(CB缶)、ライターガスも使用可能です。
高地や寒冷地、強風の場所など厳しい環境下以外なら、安価なガスを選択するのもありかもしれません。
また、充てんは必ず換気のよいところで行いましょう。
火とガスを扱いますので、なによりも安全第一を心がけてください。
とはいえ、充てん方法はとても簡単です。
まず、セーフティスイッチをロックして、火口を下に向けます。
するとグリップの底の部分にガスの充てん口がありますので、軽くガスボンベを振って、上から充てんします。
その際、本体を逆さにした状態ではガス残量窓が正しいガス残量を示しません。
こまめに充てんを止めて、火口を上に向けてガス残量窓を正しい向きにしてガスの残量を確認しましょう。
満タン以上にガスを入れてしまうと、ガスが漏れ出して注入口付近が凍りついたりして危険です。
火がつかないときは火力レバーもチェック!
久しぶりに使って火がつかないときは、火力レバーの位置もチェックしてみましょう。
SOTOのガストーチは、ガス残量窓の少し下、グリップの底にツマミがついており、これで火力調整を行います。
このツマミを+の方に最大にまわしてください。
これでガスの出力があがり、勢いよくガスが出て点火しやすくなることがあります。
ただし、火勢が通常より強くなりますので、周りに気をつけて点火してください。
つまみを調整して火がつくようになったら、つまみを調整して安全な火力に戻しましょう。
また、屋外で風が強く吹いているような場合は、ガスに点火される前に風でガスが流れてしまいますので、これにより火がつきにくいこともあるかもしれません。
そのようなときは自分の体や手で風よけをしたり、風が防げる壁などのそばで点火してみるといいかもしれません。
体や手で風よけをする場合は、服に火がついたり、火傷したりしないように注意しましょう。
火がつかない原因は汚れ!?ガストーチを掃除してみよう!
火口にゴミが入っていたり、汚れたりはしていませんか?
SOTOのガストーチの火口の汚れは、火がつかない原因になることがあります。
そのようなときは掃除することで火口でのガスの通りがよくなり、火がつきやすくなります。
また、先端の火口や火花がスパークする端子のところにススや汚れ、小さなゴミなどが付着してはいませんか?
端子の部分が汚れていると火花がスパークせず、ガスが「シューッ」と出ていても炎が出ないケースがあります。
この場合、端子の表面上のよごれをマイナスドライバーなどで軽く研磨して汚れを取り除くと、劇的に点火がしやすくなることがあります。
ただし、掃除の際には必ずセーフティスイッチをロックして、誤って火が出ないように注意してください。
そして、研磨する場合はくれぐれも優しく行いましょう。
寒冷地や標高の高いところでは火がつかないことも?
寒冷地ではガスが冷えてしまい、気化しにくいため火のつきが悪くなります。
プロパンが混入されているSOTOのパワーガスST-760を充てんしていれば、沸点が低いのでよほど寒い冬山などでない限りは点火に対する不安は少ないですが、それでもつきにくくなることがあるようです。
気温が低くてガストーチに火がつかないときは、素手で握って温めたりすると点火しやすくなります。
また、高地でも点火しない場合があります。
これは本体の注意書きにも記載がありますが、標高が高く気圧が低い高地では、電子式の点火装置が気圧の影響を受けてしまい、電圧がさがってしまうため点火しにくくなってしまいます。
高地で点火させる必要がある場合は、SOTOのガストーチ以外にもマッチやフリント式のライターなど、他の点火装置をあらかじめ準備しておく必要がありますね。
ちなみに、電子式ライターもSOTOのガストーチと同じく、電圧によって点火させる仕組みになっていますので、高地ではつきにくくなります。
点火装置として、電子式ライターを使用する場合はご注意ください。
SOTOのガストーチの保証期間もチェック!
上記の方法を試しても火がつかないような場合、故障してしまっているかもしれません。
例えば、「ガスは入っているのにシューッというガスが出る音がしない」、「スイッチをいくら押しても火花が出ない」などのような故障の場合、自分で修理するには専門的な知識や技術がないと難しいです。
そのようなときは、製造元である新富士バーナー株式会社に修理できるかどうか問い合わせてみるのがいいかもしれません。
しかし、その前に確認しておくことがあります。
もしも、SOTOのガストーチを2年以内に購入したのであれば、交換対応してもらえるかもしれません。
SOTOのガストーチには、購入日より2年間の保証期間が設けてあります。
保証期間というと、通常は1年が多いところですが、2年間の保証期間というのはとても良心的ですよね。
これから購入する方は保証書を捨てずにとっておきましょう。
そして、新富士バーナーに問い合わせをするときは、保証書をしっかり確認して、保証期間を確かめてからにしましょう。
ガストーチをいつでも便利に使うために
いかがでしたか?
コンパクトなのに火力が強くて使い勝手がとてもいいSOTOのガストーチ。
しかし、いざ使いたい時に火がつかなかったら宝の持ち腐れですよね。
以上の方法を試して、いつでも気持ちよく点火してくれるアウトドアライフの強力なパートナーにしましょう。