オプティマス8rの調子が悪い!?自分で分解して解決しよう!

最終更新日:2019/01/15

アウトドアで使うオプティマス8rは、レトロな形とオシャレな雰囲気が人気のストーブです。

古くから使われており、初期のころから原型はほとんど変わっていません。

そのオプティマス8rですが、調子が悪くなった場合、どうすればいいでいしょうか。

それには、まず分解してみることが必要になります。

ここでは、オプティマス8rの分解についてや、メンテナンスなども合わせてご紹介していきます。

オプティマス8rの歴史

「アウトドア好きな方なら一度は持ってみたい」と言われるオプティマス8r。

その歴史を辿ってみましょう。

オプティマスは、1899年にスウェーデンにて誕生したアウトドアの調理器具ブランドです。

特に、オプティマス8rのような携帯用ストーブが有名で、長きにわたり使用され続けてきました。

1940年代にオプティマス8シリーズが発売されますが、このころはまだ今のようなケースの形は丸みを帯びた箱型ではありませんでした。

1950年代に入り、今の形状になったのです。

なぜ、形状が箱型に変わったかというと、第二次世界大戦によって、持ち運びに便利な箱型にしたためだそうです。

その後、1960年代初めに、オプティマスは、8から8rに進化しました。

そして、長年ずっと愛され続けてきたオプティマス8rでしたが、1990年後半には生産が中止となりました。

現在、手に入るのは、アウトドアショップやネットなどになります。

たとえ、中古品であっても分解して修理すれば、長く使うことができるかもしれません。

気になるようでしたら、まずはものがあるかどうか探してみましょう。

オプティマス8rの表面ロゴの変化

オプティマスのストーブは蓋を閉めた状態での、表面のロゴが変化してきました。

ですから、オプティマスのストーブの表面を見れば、いつ作られたかが分かります。

ここでは、それぞれのモデルの特徴をご説明します。

〇初期モデル

・アルミ製の角ばった箱型

・「オプティマスNo.8」とエンボス表記

〇セカンドモデル

・アルミ製から鉄製の箱型に変わる

・「オプティマスNo.8」とエンボス表記

〇1950年後半のモデル

・丸みを帯びた箱型に変更される

・「オプティマス8」とエンボス表記

・オプティマスは、ブロック体から筆記体に変更

・この箱型は、最終モデルまで変わることはない

〇1960年初めのモデル

・エンボス表記が「8」から「8r」になる

・装備もいくつか変更され、最終モデルまで継承される

〇最終よりひとつ前のモデル

・水色の箱型

・箱の蓋右下にシールが貼られる

・明記は最終モデルと一緒

・「オプティマス8r」と明記

・べークハンドルがなくなり、工具兼レンチに変更される

〇最終モデル

・緑の箱型

・箱の蓋右下にシールが貼られる

・「オプティマス8r」と明記

初期のモデルに比べて、だんだんと「経費削減による形状の変化」が見られます。

オプティマス8rは、その経緯から「古いからと言って使えないことは無く」、分解することによって不具合をつきとめることができれば、長く使うことができるストーブなのです。

オプティマス8rにはどのような不具合が?分解で直る?

オプティマス8rは、古くから愛されてきたストーブですので、父や祖父が使っていたものが、押し入れや物置の中から見つかったりする場合があります。

そういったとき、すぐに使えるか心配ですよね。

また、通常の使用でも不具合が出てくる場合があります。

ここでは、オプティマス8rの症状で、具体的な例をいくつか挙げていきます。

〇久々に使ったら、ストーブ全体が燃えた

長年使っていない場合、燃料がちゃんと抜いてあるか、どこかに漏れがないか確認が必要です。

それを確認しないと、燃料が漏れて、ストーブ全体が燃えてしまう事態になってしまいます。

〇火を消化できない

使い終わって火を消そうとしても消せないと困ってしまいますよね。

これは、「ストーブ内部の部品同士が噛み合っていない」ことによって起きる症状です。

この場合は、分解してずれている噛み合わせを合わせる必要があります。

〇火力が弱い

この症状は、ストーブ内部の「ウィック」と呼ばれる毛糸のような芯の交換が必要であることがほとんどです。

この場合も、分解して、ウィックを新しいものと交換する必要があります。

調子が悪いならオプティマス8rを分解しよう!

オプティマス8rの調子が悪いなら、分解をしてみると原因が分かる場合があります。

ここでは、オプティマス8rの分解の仕方をご説明します。

まず、分解をする前に燃料タンク内のガソリンを全て抜きます。

タンク内にガソリンが残っていると、後の分解ができないので作業を始める前にすべて取り除いておきます。

また、ガソリンは揮発性が高く、空気に触れるとあっという間に気化します。

気化したガソリンは重い気体のため、床に溜まります。

分解作業中に、床に溜まった気化したガソリンでの事故にならないよう、気をつけてください。

【オプティマス8rの分解の仕方】

①まずは、すぐに取り外せそうなバーやハンドルなどの部品を外す

②タンクを外す

外しづらい場合は、力を入れて引っ張ってください。

③バーナー部分を外す

反時計回りに回すと外れます

④タンクと燃料パイプを切り離す

タンクと燃料パイプを繋ぐナットを反時計回りに回して外します。

タンクの中から燃料パイプにくっついたウィックが出てきます。

これで、オプティマス8rの分解は終わりです。

この後、不具合があれば、交換したり修理が必要になります。

分解することから始まる!オプティマス8rのメンテナンス

オプティマス8rのメンテナンスは、分解してから行います。

分解ができたら、各部品を点検していきます。

①タンクを磨く

研磨剤を使用して、研磨していきます。

②他の細かい部品の汚れを落とす

他の部品が汚れている場合は、布などでしっかり汚れをふき取ってください。

③クリーニングニードルとスピンドルの点検

クリーニングニードルとスピンドルが摩耗していると、火が消化できないなどのトラブルになります。

摩耗が確認できたら、交換が必要です。

取り付けの際は、クリーニングニードルとスピンドルが噛み合っていることを確認してください。

④ウィックの点検

ウィックが汚れている場合、火力が弱くなるなど悪影響が出ます。

このウィックは、ガソリンを吸収する毛糸になっているので、ダマになっていたり汚れている場合は交換が必要になります。

ウィックの交換方法は以下の通りです。

まず、古いウィックを、ペンチで引き抜きます。

新しいウィックについている針金を、ウィックに被らない位置で半分に折り曲げます。

燃料パイプにねじ込めば交換完了です。

オプティマス8r使用上の注意!

最後に、オプティマス8rの使用上の注意についてお伝えしていきます。

〇燃料はホワイトガソリンを!

オプティマス8rは、ホワイトガソリン専用のストーブです。

他の燃料だと事故や故障の原因になりますので、避けましょう。

〇コッフェルは小型のものを使う

オプティマス8rは携帯型ストーブですので、コッフェルを使用する際は、小型のものを使いましょう。

大きさが合っていないものを使用すると、サポートが折れたりして事故の原因になります。

〇適度な風防を使用する

防風を使用する際、大きさに注意が必要です。

オプティマス8rと風防の間は、最低10cm以上空けてください。

空きが確保でない場合は、酸素が不足し、十分な加熱が得られないかもしれないからです。

〇オプティマス8rのメンテナンスは定期的に行う

オプティマス8rの構造は非常にシンプルにできています。

分解して、定期的なメンテナンスを行っていれば、長い間使うことができます。

オプティマス8rは定期的なメンテナンスが決め手!

オプティマス8rは、長い間古くから使われている携帯型ストーブです。

アンティークな雰囲気を持つオプティマス8rは、キャンプを愛する人たちによってずっと使われ続けてきました。

また、そのオシャレな形状から、たくさんの愛好家がいるのです。

オプティマス8rは、古いタイプのものでも構造がシンプルにできているため、分解してメンテナンスにより、長く使えます。

メンテナンスも楽しむくらいの気持ちで、オプティマス8rを長く使い続けてくださいね。

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