みなさんはカヤックを目的地まで運ぶ時は、どのような方法で運んでいますか?
専門の業者に頼んだり、自分の車に載せて運んだりと、様々な方法があると思います。
ここでは、その中でもカヤックを車に載せて運ぶ時の、オススメの車載方法についてご紹介していきます。
自分で自分の車に載せて運んだ方が自由も効きますし、運搬コストもほとんど掛からないので、是非チャレンジしてみて下さい。
カヤックを車載する時に注意すること
カヤックを車載する時には、いくつか注意しておきたい点があります。
まずは、載せたカヤックの船首と船尾の車体からはみ出た部分の長さが、車体の全長の10分の1以下になるように注意して下さい。
例えば、車体の全長が4mの車なら、はみ出す部分の長さは40cm以下にする必要があります。
これは、道路交通法の施行令第22条で定められていて、違反したら罰金もあるので、十分注意が必要です。
やむを得ず長さが制限より超えてしまう場合は、警察署で「制限外積載等許可申請」を行い、「制限許可証」を発行してもらう、という方法があります。
また、車載した時にしっかりと固定されておらず、走行中にカヤックが落ちてしまうようなことがあれば、他の車に当たってしまったり、人に当たってケガをさせるなどの、重大な事故に発展することもあります。
そうならないためにも、確実に固定されているかをしっかり確認するようにして下さい。
カヤックを車載するのに必要なもの
自分の車にカヤックを車載する時には、まずそれなりの器具が必要になります。
一般的な車載方法で必要になる器具をご紹介していきましょう。
●ルーフラック
ルーフラックというのは、車のルーフ(屋根)の上に設置して、そこに荷物を載せることが出来る、とても便利なアイテムです。
カヤックを車載するには、ルーフラックがないとなかなか難しくなってきます。
ルーフラックにもいろいろなメーカーがあり、いろいろな種類があるので、自分の目的や車の種類に合ったものを購入する必要があります。
値段も様々なので、十分に検討してみて下さい。
●タイダウンベルト
タイダウンベルトというのは、ルーフラックに載せたカヤックを固定させるのに必要なベルトです。
ロープなどで代用される方もおられますが、ロープで結ぶよりも簡単に固定することが出来ます。
また、しっかりと固定することが出来るので、とても便利なアイテムです。
こちらも素材や長さなどいろいろなものがあるので、目的に合わせて購入するようにして下さい。
オススメのカヤック車載用グッズ
カヤックを車載する時に便利な、ルーフラックとタイダウンベルトのオススメ製品をご紹介します。
●ルーフラック
◆カヤックリフター INA453(INNO)
カヤックを一人でも簡単にルーフに積載することが出来る便利なアイテムです。
可動式アームが付いているので、カヤックを積載した時のズレ落ちを防ぎます。
◆ボード/カヤックロッカー INA445(INNO)
ロック付マルチアタッチメントで、カヤックを積載する時の安全性や取り付けのしやすさが大幅にアップします。
●タイダウンベルト
◆ボンバー タイダウン(シートゥーサミット)
紫外線防護仕様なので、紫外線による劣化も起こりにくく、いろいろな方法でしっかりとカヤックを固定することが出来ます。
耐荷重も250㎏と、とても丈夫です。
◆Heavy-Duty Strap(NRS)
金具部分が錆びにくい材質で作られているので、雨などにも強く、長持ちします。
また、ベルトの幅が通常の1.5倍広く作られているので、締めこんだ時にカヤックに負荷が掛かりにくく、カヤック本体の変形を防ぐことが出来ます。
ルーフラックの取り付けをしてみよう
カヤックを車載する時に、ルーフラックが重要となることは分かりましたね。
そこで、ルーフラックを取り付けしていきましょう。
メーカーなどによって取り付け方法は違ってくる場合もありますが、今回は基本的なものをベースにお話していきます。
●ベースキャリアの取り付け
車の種類によって、ベースキャリアのベースを取り付ける位置(ベースポイント)が違ってくるので、その位置を調べてから、ベースの取り付けを行います。
左右でベースの位置にズレがあると、バーを取り付けられなくなるので、しっかりと位置調整を行ってから、車体にしっかりと取り付けるようにします。
取り付けたら、手でゆすってみてブレがなければ取り付け完了です。
●ルーフラックの取り付け
ベースキャリアの取り付けが完了したら、お手持ちのルーフラックの取り付け方法をよく確認しながら、取り付けを行います。
メーカーや種類によって取り付け方法は違ってきますが、取り付けが終わったら、必ずしっかりと取り付けられているかの確認を行って下さい。
ルーフラックにカヤックを載せる方法
ルーフラックの取り付けが完了したら、いよいよカヤックを載せてみましょう。
二人で載せた方が安全で確実ですが、一人でも十分載せることが出来る方法もあります。
一人で載せる時は、まず地面と車体のカヤックを車載する側に、車体とカヤックに傷が付かないように毛布などで養生を行います。
①まず、地面の毛布などで養生した場所にカヤックの船尾を置いて、船首側から船体をゆっくとり持ち上げます。
この時、そのままカヤックを倒してしまう可能性もあるので、ゆっくと持ち上げるようにして下さい。
②そのまま車体の養生した部分にカヤックを立てかけ、カヤックの船尾側を持ち上げて、車の屋根の上に上げます。
船首側が落ちないように確認しながら、ゆっくりと載せるようにして下さい。
③車の屋根の上に確実にカヤックが載ったら、カヤックを固定しやすい場所に調整します。
以上のような方法であれば、一人でも載せることが可能です。
周りに何もないような広い場所で、安全を確認しながら、慎重に行ってみて下さい。
カヤックの固定方法
カヤックの車載が完了したら、次はせっかく載せたカヤックが落ちないように、タイダウンベルトでしっかりと固定します。
まずはカヤックの位置を車の横から見て、しっかりと調整を行ってから、固定作業へと入ります。
タイダウンベルトを使っての一般的な固定方法は、
①車の片側からタイダウンベルトのバックルとは反対側を、車の反対側に投げます。
バックル側を投げてしまうと、車体やカヤックに傷が付いてしまうので、注意が必要です。
②車の反対側に回り、ベルトの先端をルーフラックにくぐらせてから、車の反対側に投げます。
③反対側に回り、ベルトの先端をルーフラックにくぐらせてからバックルに通し、カヤックの上にしっかりとベルトが通っていることを確認してから、ベルトをしっかりと締め付けます。
この方法で反対側も締めれば、タイダウンベルトでの固定は完了です。
最後の締め付ける時は、あまり力いっぱい締め過ぎると、カヤックを傷付けたり、変形させてしまう可能性もあるので、注意しながら締め付けて下さい。
固定が完了したら、カヤックにグラつきがないかを十分確認して下さい。
また、ルーフラックの種類によっては、この方法より簡単に固定する方法もあるようなので、いろいろと試してみて下さい。
カヤックの車載方法を練習して安全に運ぼう
カヤックの車載方法について書いてきましたが、いかがでしたか?
はじめは難しく感じるかもしれませんが、慣れてきたら意外と簡単に出来るようになるはずです。
カヤックを車載してから移動する時に、車からカヤックが落ちてしまったら大事故を引き起こしてしまう可能性もあります。
カヤックを車載する時は、しっかりと固定してから、グラつきや揺れがないかを十分に確認して移動するようにしましょう。
カヤックの車載方法を覚えて、より快適なカヤックライフをお過ごし下さい。