山や海へ行く機会が多いキャンピングカーは、悪路を走ることもあり、すぐに泥だらけになってしまいます。
また、海付近を走る場合は、潮風や潮水に当たるため、放っておくと、ボディについている傷や足回りなどが錆びてくることもあります。
ボディが大きく洗車するのは一苦労ですが、キャンピングカーや汚れに合う洗剤を使って、手際よく洗車を済ませちゃいましょう!
キャンピングカーって自分で洗車できるの?プロに頼むべき?
初めて持つことになったキャンピングカーは、「普通の車と同じように洗車すればよいのだろうか?」とわからないことだらけです。
へたに自分で洗車したことで、ボディに傷をつけてしまうかもしれないと、不安もあると思います。
プロに頼めば安心ですが、車体も高額で、維持費もかかるキャンピングカーは、洗車ぐらいはできれば自分で行いたいですよね。
大型のキャンピングカーは洗車するのも大変ですが、便利な洗車道具や洗剤もたくさん発売されています。
また、パーツによって洗剤を使い分けることで、綺麗な状態を保っていくこともできます。
キャンピングカーは山や海付近、長距離を走ることも多いと思いますので、1回の使用でひどく汚れることも多々あります。
綺麗に長く所有していくためにも、正しい洗車方法を覚えて快適なキャンピングカーライフをおくっていきましょう。
それでは、基本的な洗車方法をご紹介します。
初めてのキャンピングカー!洗車方法は?洗車機に入る?
キャンピングカーを新車で購入した場合は、しばらくは水洗いだけでも汚れが綺麗に落ちますが、しばらくすると汚れが落ちにくくなり、そのままにしておくと水垢や縦すじの黒い汚れが目立つようになってきます。
まめに洗車していればよいのですが、大型のキャンピングカーは洗車するのも一日がかりで大変な作業です。
基本的な洗車方法は、普通の車と同じ洗剤で洗うのが一般的ですが、車種によっては部分的にFRPという繊維強化プラスチックと呼ばれる、強度の高いプラスチックが使用されています。
FRPは何年も経つと、艶がなくなり手で触るとガサガサした表面となり、カビも付着してしまいます。
この状態になってしまうと、洗剤で洗うだけでは汚れが落ちないため、洗剤で水洗いした後は、落ちなかった汚れをコンパウンドで落としていきます。
その後はワックスをかけることで、しばらくは水洗いだけでも汚れが落ちるようになります。
キャンピングカーは大型のため、普通の洗車機を通すことができません。
ガソリンスタンドなどでたまに見かける、トラック用の大型洗車機でしたら使用できる場合がありますので、簡単に済ませたい場合にはおすすめです。
車種によっては使用できない場合もありますので、詳しくは店頭のスタッフへ確認してみてください。
キャンピングカーの洗車は出かける前?それとも帰ってから?
キャンピングカーは悪路を走行する機会も多いと思いますが、山を走行していると、細かい虫がフロントにこびりつくことがあります。
実は、この虫がボディを劣化させる原因にもなっています。
この虫のやっかいなところは、すぐに洗い流せば問題ありませんが、そのままにしておくと、虫からでた油が塗装の表面にやきつき、シミになってしまいます。
こうなってしまうと普通に洗車しただけでは落とすことができず、油ジミにように跡が残ってしまうので、虫がついたらできる限り早く洗い流すことが重要です。
虫はすぐに洗い流せば普通の洗剤でも取れますが、しばらく放置しておくと乾燥して簡単には取れませんので、洗浄液でふやかし、柔らかくなってから優しく拭き取りましょう。
こびりつきのひどい場合は、虫やフンの専用クリーナーや、お湯でふやかすと取れやすくなります。
そして、海付近を走行したときには、塩分がボディについてしまいます。
ボディに傷がついている場合は、そこに塩分が付着すると錆びの原因となり、そのままにしておくと、錆びがどんどん広がっていきます。
また、冬の場合は、地域によって雪が溶けやすくなるように融雪剤を道路にまく場合があります。
凍結剤ともよばれ、成分は塩化カルシウムのため、その塩分が車体のマフラーにつき、そのままにしておくとマフラーが錆び、最悪の場合マフラーに穴が開いてしまいます。
そのため、キャンピングカーの洗車は、使用後に足回りまでしっかりと洗車することがおすすめです。
洗車時におすすめ!洗剤以外にあると便利なメンテナンス用品
キャンピングカーのボディの洗車方法は上記のとおりですが、ボディ以外にしっかりと洗っておきたいところは「窓」です。
雨に日や視界不良のときに、窓をしっかりとメンテナンスしておくと視界もクリアで運転のしやすさにも影響してきます。
一見綺麗に見えるフロントガラスでも、水がかかってワイパーをかけると、拭き筋が残ってしまったり、つぶれた水玉模様やウロコのような形が残っていることはありませんか?
これは油膜によるものですが、通常の洗剤では簡単に落とせず、専用のクリーナーが必要です。
窓の掃除に有名なのは「ガラコ」というガラスコーティング剤があります。
急いでいるときにはガラコを塗るだけでもよいのですが、その前に一手間いれることで、更に綺麗にすることができます。
それは「油膜クリーナー」です。
ガラスコーティング剤を塗る前に、油膜クリーナーで窓についている油膜を取り、その後にコーティングをします。
この下処理を行うことで、窓が見違えるほどクリアになり、視界がすっきりします。
雨の日にはその威力が発揮され、まるで新車時のような視界になりますので、雨の日のドライブが楽しみになるほどです。
そのため、洗車の際には窓の掃除もおすすめです。
しっかり洗おう!キャンピングカーにおすすめの洗車用洗剤!
キャンピングカーといっても専用の洗剤ではなく、通常は一般のカーシャンプーを使用します。
ボディにコーティングをかけている場合は、コーティング専用の洗剤がおすすめです。
今回おすすめするのは、おそらく誰もが見たことのある「ソフト99」の製品です。
ソフト99の製品は、リーズナブルで高性能と昔から人気のメーカーです。
ソフト99から発売されている「コーティング施工車エクストラゴールドシャンプー」はコンパウンドが入っておらず、全塗装色対応で、劣化したコーティングを補修しながら汚れを綺麗に落としてくれます。
価格は販売店によって若干異なりますが、1,000円前後で購入できます。
カーシャンプーはたくさんの種類があり、どれを選んだらよいのか悩むところですね。
例えば、コーティングをしていない車の場合、ワックスシャンプーや水垢用シャンプーなど選択肢が広がります。
そういった洗剤を使用すれば、汚れもワックスも一度で終わるように思いますが、効果はそれほど高いわけではありません。
筆者がおすすめするのは、洗車はワックスなどが入っていない普通のカーシャンプーを使用する方法です。
ワックスや水垢は、シャンプーと別で行うほうが効果が高く、ワックスの持ちも全然違ってきます。
最近は昔のような固形ワックスだけではなく、もっと簡単にワックスをかけることができるものも販売されています。
ボディのメンテナンスをしっかり行いたい場合は、洗剤とワックスは別で用意しましょう。
洗車をもっと簡単に!洗剤以外にあると便利な洗車グッズ
新車のような輝きを保つためには、こまめに洗車するのが一番ですが、キャンピングカーのような大型車をこまめに洗車するのは大変です。
プロに頼めば簡単ですが、維持費もかかるキャンピングカーはなるべくお金をかけずに自分で洗車したいですよね。
そんなときにおすすめな道具は、「ポリッシャー」です。
キャンピングカーがまだ新しい場合は、ポリッシャーで磨く必要はなく、洗剤だけで十分に汚れが落ちますが、何年も経つと輝きが失われ、細かい洗車傷もついてきます。
また、キャンピングカーで一番大変なのは、バーコード汚れです、
黒い縦すじのような汚れがついてはいませんか?
これは普通に洗っただけでは綺麗に落ちず、コンパウンドを使用して磨いていきます。
このときに手でコンパウンドをかけていくのは大変ですので、ポリッシャーを使用してみましょう。
ポリッシャーの値段はピンきりで、10,000円程度から販売されています。
ポリッシャーと一緒に用意するのは、専用のスポンジとコンパウンド、仕上げのコーティング剤です。
カー用品店へ行くと一通り揃っていますので、どれを選んだらよいかわからない場合は、お店の人に聞いてみましょう。
ポリッシャーで磨いた後は、コーティング剤を塗ることも忘れないでください。
ここまでやると一日がかりの洗車になってしまいますが、プロに依頼したような輝きを取り戻すことができます。
キャンピングカーの洗浄には注意が必要!
今回は、キャンピングカーの正しい洗い方についてお話ししてきました。
補足としてご紹介しますが、高圧洗浄機の使用には気をつけてください。
キャンピングカーの継ぎ目には、コーキング剤が使用されていることが多いので、水圧で破損しないように気をつけましょう。
また、エアコンの室外機がついている場合は、故障の原因にもなりますので、室外機も避けるようにしてください。
正しい洗車方法で、ピカピカのキャンピングカーを維持していきましょう!